共感工房 “市場を特化すればうまくいく”
◆ こんなやり方が、日本の農業が生き残る途と思います。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 南国の果実マンゴー 北海道でじわり拡大 冬に出荷し付加価値 自然エネルギー活用 ⇒ https://x.gd/wVIyX ■
北海道で、南国産のイメージが強いマンゴーの栽培が広がっている。従来は春から初夏にかけて出回るが、冷涼な気候や自然エネルギーを活用して端境期の冬に出荷し、独自色や付加価値を高めている。生産者は「時期を逆転させることで実が育つころは害虫が少なく、農薬を使わず高品質に仕上げられる」と胸を張る。(共同通信=石黒真彩)
農林水産省や沖縄県農林水産部によると、マンゴーはインドから東南アジアにかけてが原産地とされ、国内では宮崎、鹿児島、沖縄の各県が主な産地。ビニールハウス栽培が主流で冬から春に開花し、実がなる4月以降は気温25~30度に保つ必要があるという。
2010年にイベントで知り合った宮崎県日南市の生産者から「クリスマス向けのマンゴーを作りたいが、南国だと難しい。北海道ならできる」と言われて始めた。最初は言葉の意味が理解できなかったが、交流を続ける中で、冬の出荷に合わせるにはハウスを冷やす空調費が課題だと分かった。
貯蔵した雪を活用して温度を下げ、電気代を節約。寒い時期も太陽光や温泉の熱で適温を保っている。
◆ 日本人は、これまで、“そこそこ高品質なものを、安く売る”ことに注力してきました。
車や工業製品などの製造業の多くが、そんなやり方をしてきました。それは、“加工貿易立国”の考え方です。[ #加工貿易立国 ]
日本が発展途上国だった時代は、市場を世界に求め、生真面目で創意工夫がうまい国民性と安い人件費とが相俟って、そんなやり方でも経済全体がうまくまわってきました。[ #発展途上国だった時代のやり方 ]
でも、いつまでもそのやり方に固執していると、貿易摩擦は深刻化してくるし、人件費(→ 要するに、給料のこと)も上がらない方向にドライブがかかります。
これからは、そんな発想では日本の農業は生き残れないと思います。何しろ、日本は大規模農業をやれるような土地が少ない。
たとえば、私の学生時代からの新潟の友人は半導体工場を定年退職し、今は、悠々自適で家業だったコメ作りをしています。
聞いて驚いた。新潟のコメ作りは“ドローン”などを大々的に使って、消毒その他の人手の手間を省き、自動化しているという。私は、正直“ホンマでっか”と思ったほど。
でも、広い農地で大規模農業をやれるならそんなやり方もできますが、日本には、そんな恵まれた土地の条件のあるところは少ない。
◆ ならば、“逆転の発想”。
逆転の発想とは、私が工場で職場改善活動などをしていた頃に、指導先のみんなに口癖のように啓蒙していたやり方。
たとえば、自動車なら、“最高の高品質なものを、高く売る”ことができれば成功は間違いない。ドイツなどは、基本的にそんなやり方をしているのだと思います。[ #最高品質のものを高く売る ]
車にしても印刷機などの大型機械にしても、ドイツ製は世界中で人気がある。その人気は、一部のお金持ち層をターゲットに特化しているからだと思います。
私も、お金にゆとりさえあれば、車はベンツにしたい。でも、残念ながら、ベンツは私には高すぎて買えません。私に買えるのは、高品質で高級な感じの軽自動車くらい。
それに、ベンツは良い車とは思いますが、日本の道路事情に合いません。私の運転技術では、デカすぎる。
◆ つまり、販売対象を特化すれば、日本は、農業でも世界を相手に商売できるようになると思います。
日本の高級農産物づくりは、人手の手間がかかる。でも、今は、グローバル時代。世界中で、お金持ちが増えています。高くても良いものを求めている人は少なくない。[ #高いから良いと思う ]
北海道の高級マンゴウは、ドバイの超高級ホテルからも注文がきたらしい。
蛇足ですが、私の会社の顧問をしていただいている林業が専門の先生が中国に視察に行った時の話。中国では、高いものほど好まれるのだとか。
中国でマンションブーム真っ盛りの頃の話。中国では、マンションやアパートなどの集合住宅は、“スケルトン”で販売することが多いらしい。
つまり、内装や細かな仕様は買った人が自分の好みで自由に仕様を決める。そして、TOTOの完全自動の水洗トイレが異常人気で、入手できないで困っているのだとか。
もちろん、TOTOの完全自動の水洗トイレは高い。でも、中国のお金持ちは、高いから良いと思うものらしい。トイレはTOTO製でないとガマンできないのです。
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