天の邪鬼’ @責任の所在をボカすために中途半端な役職者を大勢置きたがる


◆ そもそも、“内閣官房参与”なるものの位置づけがあいまいで、責任の所在がボケてしまう。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 内閣官房参与 15人も必要? 自民野党時「多すぎる」 ⇒ http://bit.ly/2zTMu8y     安倍晋三首相がブレーン役の内閣官房参与に、先の衆院選で落選した元議員を含む2人を新たに任命した。これで参与の人数は旧民主党の菅内閣と並んで過去最多の15人。こんなに必要なのか。   参与は特定の課題で首相に助言するポストで、官邸機能の強化を目的に1987年に設置規則を定めた。当初は1人だったが徐々に拡大し、2008年に上限を撤廃した。


◆ そう言われれば、最近良く耳にします。

 加計学園騒動にも、“参与”なる影のフィクサーのような人が登場していました。
 前川前文部科学事務次官に直接的な圧力をかけていたのも“参与”とか“補佐官”と呼ばれていた人たちでした。いったい彼らは、何様なのですかね[参与]
 国会議員でもないし、いわゆる“事務方”の普通の官僚でもない。私は、要は、“首相の個人的な親衛隊”のようなものだと思います。[親衛隊]
 アメリカの大統領には何人もの補佐官がいるのは知っていましたが、わが国の首相にそんなにたくさんの身近な取り巻きがいるとは知りませんでした。


◆ わが国の政治行政システムでは、個人的な取り巻きは多くは必要ありません。

 アメリカの大統領は国会議員とは一線を画している存在。なので大統領の職務を遂行するには補佐官なども大勢必要ですが、わが国の場合はそうではありません。
 つまり、わが国は“議院内閣制”。首相は国会議員の互選で選ばれるし、首相の職務を補佐する大臣も国会議員から選ばれる。[議院内閣制]
 最近では、副大臣とか政務官とかわけのわからないのも大勢が任命されています。それでも足りないというのは、やはり、ちょっとおかしい。
 もし国会議員に適任者がいないと思うなら、民間人から大臣を任命してもいい。確か、“大臣は、過半数を国会議員から任命する”ことになっています。


◆ ちなみに、小泉元首相は、何人もの大臣を民間から抜擢していました。

 たぶん、小泉元首相は、自分のやりたいことに絶対の自信があったので、責任の所在を明確にするために自分の腹心として民間人の大臣を選んだのだと思います。
 民間人なら、党内の軋轢や選挙などに関係なく、やりたいことを自由にやらせることができます。逆に、任命された方の人は大変だったと思います。[民間人大臣]
 周りの国会議員も官僚も、敵とは言わないまでも積極的に協力してくれる人は少ないはず。みんなが“傍観者”。たぶん、孤軍奮闘することになると思います。
 でも、やりがいはあるでしょうね。そして、何より、責任の所在が明確になります。
 安倍首相にはそんな潔さはありません。だから、わけのわからない中途半端に人たちを大勢周りに置きたがるのです。そうすれば、誰の責任かあいまいになります


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