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2021年4月の記事一覧
翻訳は編曲に似ている
翻訳では、同じ原文から同じ訳文ができるとはかぎらない。
訳文には優劣があるし、なかには原文が理解できていない場合もある。
編曲は、楽器を指定し、ときに原曲のメロディーやテンポを変化させ、和音を工夫して、原曲の魅力を引き出す。
そうして編曲した楽譜(訳文)を、読者は心内で朗読する。
翻訳=編曲がいいと、読者は心地よくなる。
そもそも、原曲がなければ編曲はできない。
だが、よい編曲があれば
「最後に愛は勝つ」は英語で?
第一次世界大戦のビデオを見ていたら、"win out " というナレーションがでてきた。
辞書によると、win out は「勝ち抜く」こと。
例として、
という文がのっている。(研究社・新英和大辞典)
それなら、「最後に愛は勝つ」は、
といえばいいのだろう。
この文には、面白いところがふたつある。
ひとつは、 out という語の原意がよく表れていること。一定の範囲内での存在・運動をあ
ジョブズとマルクス "crazy ones" のすすめ
かつてスティーブ・ジョブズがナレーションした、アップルの有名なコマーシャルがある。
https://fs.blog/2016/03/steve-jobs-crazy-ones/
ちょうど1分。
これは製品の宣伝というより、エジソンやキング牧師のような革新者たちを讃えたメッセージで、最後はこういう言葉で終わる。
"... And while some may see them as the
4月の雨が5月の花に April rain ではなく April showers になる理由
英語のことわざ?というか、決まり文句に、
April showers bring May flowers.
というのがある。
shower と flower が -wer で韻をふんでいるのだが、rain ではなくshowers のほうがイメージもシャレている。
showers も flowers も、複数になっているのでイメージが広がる。
4月にときどき雨が降るのはちょっとうっとおしい