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翻訳は編曲に似ている

翻訳では、同じ原文から同じ訳文ができるとはかぎらない。

訳文には優劣があるし、なかには原文が理解できていない場合もある。

編曲は、楽器を指定し、ときに原曲のメロディーやテンポを変化させ、和音を工夫して、原曲の魅力を引き出す。

そうして編曲した楽譜(訳文)を、読者は心内で朗読する。

翻訳=編曲がいいと、読者は心地よくなる。

そもそも、原曲がなければ編曲はできない。

だが、よい編曲があれば原曲はいっそうよく理解される。

翻訳は、編曲に似ている。

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