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\広報活動に絶対役立つ/ブランドコンセプト10の要素

こんにちは!令和PR丸山です。
2024年始まって1ヶ月、瞬く間に1月が終わったことに驚愕しています。。
さて、今日のテーマは「ブランディング」についてお話ししようと思います。

 先月まで私はEC通販のマーケティング支援を行う会社に所属していたのですが、そのメイン事業の一つに「ブランディング」があります。在職中は、代表の著書『ブランド・プロデュース思考』という書籍の出版プロジェクトを主導しました。この経験を通じて、ブランディングに関する知見は深められたと思います。

 通常のブランディング支援では、40の「ブランドアイデンティティ」と呼ばれる要素を細かく分析します。私が自社のコーポレートブランディングを主導した際も、これらの要素に従い1年かけて経営陣と共にブランドの言語化を進めました。

 40の要素を言語化することは非常に重要であり、このプロセスにより広報活動の明確な軸を築くことができました。このプロセスはぜひともお勧めしたいのでですが、時間の制約があって、正直ここまで時間をかけてこれらのプロセスを踏めない方々も多いかと思います。

 そこで、私は重要なブランドコンセプトを10の核となる要素に絞り込み、クライアントへの支援に活用しています。昨年5月に立ち上げた「令和PR」のブランドコンセプトも、この10の要素を用いて策定しました。8ヶ月経った現在も、この基本軸を大きく変更する必要がないほど、このブランドコンセプトを意識して活動を行っています。

 この10の要素は、あらゆるブランド(会社やサービス)の広報活動に有効であると確信していますので、ぜひ以下の情報を活用してみてくださいね。



ここからは、「令和PR」立ち上げの際に決めた10のブランドコンセプトを参考例としてお見せしながら紹介していきます。

①ブランド定義

ブランド定義

ブランディングの上段として、まずは「ブランド定義」が重要です。これは、ブランドが何者であり何のために存在するのかを一言で表現するものです。例えば、私たち令和PRでは、「PRの力で経営課題を解決する」ことを最終目標としています。この定義に基づいて、日頃も経営課題解決のために必要であれば隣接領域の知見を活用したり、PR以外の方法を提案することもあります。このようにブランド定義は、行動の指針となる重要な要素です。

さらに、ブランド定義に連動して、パーパス、ミッション、ビジョン、バリューズといった理念の言語化も不可欠です。令和PRでは、「PRで経営を加速させる」というビジョンを掲げています。このビジョンに沿って、どのようなコンテンツを制作すべきか、どの依頼を受けるべきかを判断し、方針を定めています。

② プロダクト定義

プロダクト定義

次に、どんなプロダクトなのかといった定義を行います。令和PRでは「企業」「広報担当」「メディア」この3者を中心に据えて事業を組み立てています。

 このそれぞれの相関関係の中で、メディアピッチ会「メディアブリッジ」や音声コンテンツ「おやすみ前の最近どうよ!?令和PR」YouTube対談動画「MIGIUDE」などの企画が生まれています。

③USP(Unique Selling Proposition)

USP(Unique Selling Proposition)

 次のステップは、USP(Unique Selling Proposition)の確立です。USPは、ブランドが持つ「独自の強み」や「特徴的な売り」を明確に言語化するプロセスです。

 まずはブランド定義から出発し、自ブランド固有の強みを掘り下げてUSPを言語化します。ただし、USPを定めた後は終わりではありません。むしろ、その強みをさらに磨き上げ、発展させていくことが重要です。

 自分の強みを口に出すことには躊躇がありますよね。しかし、多くの類似ブランドの中で目立ち選ばれるためには、このUSPの明確化がとても重要だと感じています。
 そのため、私もこの部分を磨けるよう成長したいと常に思っていますし、その強みを積極的に伝えていくことの重要性を感じています。(なのでこうしてnoteを書いてますよ笑)

ブランディングは、目指すべきイメージを言語化し、それを伝える活動です。自分たちのブランドがなぜ選ばれるべきかを明確にしなければ、届けたい対象にその強みを自然と感じさせることは難しいのではないでしょうか?

④ブランド属性

ブランド属性

 ブランドを伝える方法には、大きく分けて「機能的価値」と「情緒的価値」という二つのタイプがあります。機能的価値とは、ブランドの具体的な機能や特徴を指し、「この機能が優れている」「この味が美味しい」といった点が含まれます。対照的に、情緒的価値は顧客の心に響く、感情的な価値です。

 スターバックスの例を見ると、多くのコーヒーチェーンがある中で、顧客がスターバックスを選ぶ理由は何でしょうか?それは、単にコーヒーの味が良いからではなく、スターバックスの雰囲気やそこで過ごす時間のイメージが強いためだと言えます。(私自身もスターバックスが好きですが、なぜ好きなのかを具体的に説明するのは難しいですよね。多くの人が同じような感覚を持っているかもしれません!)

 機能的価値と情緒的価値のバランスは「3:7」とされ、人々が情緒的価値により強く影響を受ける傾向があります。

話は戻りますが、ブランド属性を考える際には、この機能面と感情面を分けて考えることが重要です。令和PRでは、企業に対しては「広報担当がしっかりと育成され、経営に接続できる」と感じてもらいたいですし、広報担当者には「エネルギッシュで刺激的」、メディア担当者には「自分の経験が役立つ」と思ってもらいたいと考えています。(もしこれらを感じていただけているなら、非常に嬉しいです!)

⑤ブランドターゲット

ブランドターゲット

 次に、ブランドのターゲット設定について説明します。このプロセスでは、ブランドメッセージを届けたい対象者、つまりターゲットを明確に定めます。先に述べたイメージのように、対象となる要素をビジュアルにして、左右に並べ、その間にメモリ(目盛り)を設けてバランスを見ることが重要です。

 この方法では、ターゲットをどちらか一方に極端に偏らせるか、あるいは両方を含めるかを考えます。メモリを使って可視化することにより、これまで気づかなかったブランドの目指す方向性が明らかになることがあります。この要素を検討することで、ブランドの狙いを明確にし、戦略を具体化するのに非常に有効です。

⑥ブランドイメージ

ブランドイメージ

 ここからは、ブランドのイメージ構築について考えていきます。
具体的には、「どのような印象を持たれたいか」という点です。

 ブランディングにおいては、言葉(by word)で伝えられる要素と、心理的印象(by Psychology)で伝わる要素が存在します。心理的印象をどのように表現するかを決めることは、広報活動のあらゆる面で非常に重要な要素です。

このプロセスでも、対照的な要素のバランスを考える際にメモリを活用しています。例えば、令和PRは「敷居の低さ」と「情熱」を重視しつつ、同時に「プロフェッショナリズム」と「高貴さ」、「品」のあるイメージも大切にしています。このイメージを反映して、ブランドカラーには「紫」を選択しました。色彩は心理的印象に大きな影響を与えるため、ブランドのアイデンティティを形成する上で重要な役割を果たしてくれます!

⑦ペルソナ

ペルソナ①
ペルソナ②

 ブランディング戦略における「ペルソナ」の重要性は言うまでもありません。昨今、ペルソナにおいては、単に属性にとどまらず、行動や習慣の特徴にも注目することが重要視されています。

 たとえば、広報担当者について考える際には、日頃の仕事上の悩みや普段よく利用するSNSなどの行動傾向を理解することを意識しました。また、経営者の場合には、その趣味や直面している経営課題などの習慣や関心事に焦点を当てることで、より深い理解を得ることができると思います。

⑧ファーストインプレッション

ファーストインプレッション

人は、印象を判断するのに、3秒程度と言われています。
では、この貴重な、最初の3秒間で、どのようなイメージを伝えたいでしょうか?私たち令和PRでは、この点を考慮し第一印象となる要素を言語化しています。

例えば、私たちは楽しさや意欲、親近感を伝えたいと考えており、LINEの投稿でも絵文字を積極的に使用したり、一言今の気持ちを伝えたりという形で、この親しみやすさを表現するようにしています。

先日、あるお客様からコーポレート写真の撮影に関する相談を受けました。白いTシャツが適切か、それともジャケットが良いのか、あるいは社員全員で色合いを統一すべきか等の質問でした。このような場合、会社が目指すファーストインプレッションに基づいて答えは異なると思います。そのため、広報担当者にとってファーストインプレッションを明確に言語化しておくことは、すべてのクリエイティブな発信において極めて効果的です。

⑨ブランドパーソナリティ

ブランドパーソナリティ

「もし令和PRが一人の「人」として存在したら、どのような人物像を持つでしょうか?」

この問いへの答えが、ブランドパーソナリティになります。令和PRは代表である小澤美佳さんが設立した会社ですので、自然と代表の個性が会社の顔となっています。

これを世の中に公開すると「恥ずかしい」と言われてしまいそうですが、勝手ながら公開します(笑)

当時、会社をどんな顔にしたいか?と聞いたところ、DeNA(株式会社ディー・エヌ・エー)の南場智子さんのような顔という答えが返ってきました。すごくわかりやすいですよね!

私たちが目指すのは、「全てをこなす決断力」と「率直な物言い」を持つ会社です。リーダーが全てを手掛けるのではなく、積極的にチームに任せ、親近感を持てる「近所のおばさん」のような親しみやすい企業像を目指しています。

みなさんがイメージする姿と近いでしょうか?合ってるといってもらえたらブランディング成功です。
(もし違うと感じられたら、まだまだ成長の余地があるということで、これからも精進して参ります!)

※お写真お借りしました。なお、南場さんを「近所のおばさん」と表現している意味合いではないので悪しからず。

⑩ブランドストーリー

ブランドストーリー

 最後の、そして非常に重要な10番目の要素は「ブランドストーリー」です。広報に携わる方々なら、ストーリーテリングの重要性はすでにご理解いただいていると思います。ブランドにも、心に響くストーリーが不可欠です。ストーリーから生まれる、想いやアツさに人は惹きつけられると思っています。

支援する際もこの「ストーリー」を生み出し育てることは大事にしたいと思っていますし、さらに、私自身も、すべての取り組みにおいてこの「ブランドストーリー」を根幹に置き大切にしています。ブランドのストーリーは、ただの背景情報ではなく、ブランドアイデンティティと成長の核となります。


いかがでしたか?10の要素を紹介しましたが、それぞれがブランディングにおける重要な要点を含んでいます。この10要素を抽出して考えるだけでも、向かうべき方向性がとてもクリアになりますのでぜひ取り組んでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!


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