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電子世界でも積み本が増える

今年に入ってから、あらゆる本をKindleで読んでいる。はじめは「漫画本だけ電子でいいや」と思っていろいろ読んでいたが、そのうち歌集、小説と移っていった。装丁がめちゃくちゃ綺麗とか、本自体が電子化していないとかではない限り、 Kindleで買う癖がついてしまった。

歌集だと好きな歌に、小説だと好きな一節、好きな描写に、マーカーを引くことができて、とても良い。紙の本だと、汚したくないという気持ちのほうが勝って、なかなかできなかった。できなかったので、わざわざノートに書き写していた。面倒きわまりない(そしてそのノートをどっかにやってしまうというアホさ加減)。電子だと線を引くのにいちいち躊躇わなくていい。汚れないし。

ただ、ひとつだけ問題がある。容易にポチってしまうことだ。

本屋まで出かけていって、本を探して、お金払って、帰宅するという一連の流れが、一回ポチるだけで、すーぐできてしまう。少し前も半額セールをやっていたので、五冊くらい買ってしまった。ツルゲーネフの「初恋」とか、バタイユの「眼球譚」とかを読み返したくなってしまったのだ……現実の世界でも電子の世界でも積み本が増えてゆく。

Kindleの利便性を噛みしめた五ヶ月間だったので、去年販売した童話集『夜伽の小壜』を売ろうかしらと考えている。なかなか上手くいかないけども。いまのパソコンにWordが入っていないし、あまりお金をかけたくないので、pagesでちまちまやっている。発狂しそうになりながら、なんとかEPUBに変換するところまできた。もうひと段階、変換の作業があるみたいなので、それをやったら上げられるかな。できるといいけど。

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