私は私と別れられない

映画化もされた本谷有希子さん著「生きてるだけで、愛。」にて出てくるセリフである。これ以上はネタバレになるので書かないが、気になった人は是非作品を手に取ってみて欲しい。
恐らく感想は
・凄くわかる、涙出る
・ちょっと意味が分からない
のどちらかであろう、と私は思っている。これは主人公側の人間じゃないと中々理解できない。母に「あんたのこと本当に理解できない」と何度も言われて生きてきた私は、この作品に激しく共感した。
生きてるだけで疲れる。この社会は。
私は私と別れられないけど、他人は、血縁(手続きが怠いが)は、私と別れられるのだ。私は私が好きだったことなんて思春期に入ってから微塵もなくて、たまに感情のコントロールができなくなったりパニックになったりして私から別れる、というよりむしろ逃げたくなる。
とにかくその時間は怖くて気持ち悪くて、特に外にいたらその場で発狂でもしたくなるレベル(実際は周囲の目が怖くて足早に目的地に向かうが)。

私には人格が何個かある気がする。
・何事も面倒でだらしがなく、仕方なく生きてます仕事してます普通装ってます人格
・てんかんで鬱で、でも躁みたいな時もあってあたおかです自己憐憫人格
・(酒を誰かと飲んでいる時に出る)あー人っていいな!会話っていいな!おい、そこの君も飲もうぜ!奢ってやんよ!またはホストクラブでシャンパン入れちゃえ!人格
・今日の私めっちゃイケてる!プリクラも撮っちゃおうかな!友達に早く会いたい!人格(すごくレア)
・(一人晩酌の時)もう何もかもどうでもいい、さっさと死にたい、薬沢山飲んでやる、これで死ねるかな人格
etc………..
人格、というかこんなように感情の起伏がごっちゃごちゃなのだ。
そして大体朝が非常に弱い。情けないがこの年齢にしてアラームで起きられず母に叩き起こされバイトに行く。乗りたくもない電車に乗り会社へ向かう。そして仕事中は周囲の音に悩まされながらイヤホンしてえ・・・と思いつつ黙って手を動かす。夕方くらいになれば酒が欲しい、シーシャも欲しい、、といった具合になる。
とりあえず今は誤魔化し誤魔化し動けているから良いけれど、現職で何かやらかさないか(普段感情を抑える分爆発してしまうことがある)心配。
上記の人格は全て自分なのだが、こんなに要らない。
もっと穏やかに平坦にいたい。本当は。
精神科で薬を貰っているがプラセボにしか感じない。
最近変えてもらった物の1つは眠すぎて夢遊病者みたいだったと母に言われた。
とにかく私は私と別れられない、私から逃れられない。
最短で逃れるのは自死しかないのだ。


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