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「考えない」こと 2024/05/15

ドゥルーズについてのフィロショッピーの初回講義から3日が経った。元いた会社の最後の展覧会を見に行ったのが木曜だったから、もう1週間が経った。忙しいわけではなかったが、この1週間は時間が経つのがとても早かった。特に何もしていないけれども。

ドゥルーズのレジュメをときどき読み返して、「考える」ことについて少し考える。今週つくづく思ったのは、元の会社について考えてしまうと心の底から怒りが湧いてきてしまうので、自分が無意識に考えないようにしているということだ。

人間は他者からの刺激を受けて考えることを始めるというけれども、社会で生きていくというのは、つくづく「考えない」ことによってできている。いちいち考えて態度を変更していたら、とてもじゃないが生活は営めない。日々の恒常性は考えないことに支えられている。

けれども、それでもふと考えてしまう瞬間があって、元も子もないような考えに走ってしまうのを、慌てて食い止めるようなときがある。社会というのは粘り強さによって何かを表現する場なのだと、繰り返し自分に言い聞かせている。

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