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文フリ 2024/05/19

文フリ。「流通センター」駅は、文フリ以外では使用しない駅だ。東京モノレールは高いうえに寂れていてあまり好きではない。どうしてこんなに辺鄙な会場でやるのだろうかと毎回思う。

場内は人で溢れていて歩くのも大変だった。全体を一通り巡回する気でいたが人の多さに諦めてしまった。興味のある批評ブースに行くと、知っている名前や批評誌があり、地元に帰ってきたような気分になって安心した。目星をつけていた何冊かを購入して、何人かの出店者に声をかけた。

長机の向こう側でいそいそと販売に勤しむ出店者たちと、自分との間にある壁のことを考えた。その壁の向こう側にいる自分の姿を想像してみるが、あまり実感が湧かなかった。出版に関するノウハウや人脈を持っておらず、なにより熱意が無かった。

平和島まで歩いて、LUUPで大崎まで移動していると小雨が降ってきた。歩行者の多い細道に苛々しながら、トートバッグを抱え込んでキックボードを走らせた。

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