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詩ーポエムー

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自分で書き溜めた詩を発表します。
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2022年2月の記事一覧

黒電話

黒電話
 
 
 
明日がどこかにいかないうちに
 
黒電話でダイヤルを
回し君のもとへ頑張る指
 
僕がくたびれた時も
優しい傘で覆ってくれるから
雨も降らない
 
強い光が白い闇を
ことごとく消し去る頃
 
歩けない僕が黄金色を背負って
一生懸命ズシン ズシンと
 
夢を見る
 
いろんな夢と待ち合わせ
している夜は楽しい
 
黒電話のダイヤルの
九とゼロが僕の指では

程遠く回せなかった
 

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メトロノーム

メトロノーム

メトロノーム
 
 
 
まん丸な時の後ろには
 メトロノームのリズムに合わせた
 
トライアングルの響きが
とても眠そうに騒いでいる
 
わたしはミルクを温めて愛猫の口に
 何度もスポイトを押し込んだ
 
「これで三代目だ・・・」
 
メトロノームの針は刻々と時を刻む
 
三代とも同じ名前をつけ 
私のまん丸なお腹で育てた
 
わたしはまん丸なお腹を
恥じた事はない
 
それなのに・・・
 

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丸い冬

丸い冬

丸い冬
 
 
寒い季節がやってくる
 
苦手なのだよね
 
冬に生まれたのにね
 
手編みのマフラー 手編みのセーター
 
あの頃は無邪気に騒いだね
 
楽しそうに走ってる君
 
僕は追いかけもせずに
 
冬を丸く過ごしたね
 
きっと追いかけたら
 
きっと追いついたら
 
僕は黙って見てたんだ
 
そしたら
 
悲しげに笑う君
 
それが全てかのように
 
笑うんだ
 
さよならを忘れたあの

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