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AI英語学習アプリWorldClassroomを用いた発音改善とプレゼン練習

よく学校には無料トライアルのお知らせ的なビラが回覧やDMで届きますが、たいていの場合は何もせずに終わってしまいます。
ところが、今やりたいなと思っていたことに直結するようなサービスを提供しているところからのお知らせだったので、即アポイントをとることにしました。
それは沖縄発のHelloWorldという会社が運営しているアプリケーションのWorldClassroomというものでした。

実際に問い合わせ、オンラインでいろいろと説明をしてもらい、益々このアプリケーションや会社の行っている事業に関心を持つようになりました。
また、WorldClassroomというアプリケーションは経済産業省の探究的な学び支援補助金2023の対象にもなっており、今年度無料で使えるというのです。

簡単な手続きをいくつか踏んで、トライアルではなく、通常通りに使用できることが決まりました。

WorldClassroomとは

WorldClassroomの機能は主に大きく分けて2つです。
ひとつ目は、発音練習やプレゼンテーション練習を自分のペースで進めることのできる機能です。
これを用いた授業を行うことで、生徒のスピーキング練習においてはそれぞれの英語力に合わせた学習を行うことが可能になります。

音読練習機能では、あらかじめ登録された文章の発音を確認しながら、生徒主体となって練習を進めます。
生徒のスピーキングは、AIが発音精度を判定し、スコア表示されます。
わからない発音を確認しながらゲーム感覚でハイスコアを目指し、音読習慣を定着させることを目指すことができます。

プレゼン練習機能では、テーマに沿って生徒がオリジナルの文章を登録し、プレゼン動画撮影まで行います。
プレゼン作成の過程では、文法自動添削、モデル音声などのサポート機能が充実しています。
文法自動添削はGrammarlyが搭載されている様ですが、動きがかなり遅いときがありました。
全世界の利用者の多さが影響しているのでしょうか。
モデル音声機能は使い勝手が良く、分からないところだけ聴くことができます。
また、速さを調節したり、英語の種類を変更したりします。
これはブラウザの標準音声に由来するらしく、Google Chrome使用時とEdge使用時では利用できる英語の種類に差がありました。

音読練習、プレゼン練習ともに、生徒が練習した回数とスコアを記録し、グラフ化して表示されます。
練習状況はもちろん、スコアの伸び率も確認できます。
練習量やスコアに応じて、主体的に学習に取り組む態度や知識・技能の観点で評価に加味しようと思います。

国際交流機能では、隣の教室に遊びに行くような感覚で、世界の教室と繋がり、同世代との国際交流を実現することを謳っています。
英語を母語としない国の人々とオンラインで、互いに学校紹介をしたり、フリーの会話をしたりするそうです。
台湾などアジア圏が人気があり、時差を考えるとトルコあたりまでの国々が候補にあがるそうです。

本校ではまだ実施はしていませんが、教員向けの体験会には参加しました。
非常に面白そうなので、オンライン国際交流を今年度中にどこかでできたらと思っています。

HelloWorldのほかの事業

HelloWorldはそのほかにも、まちなか留学やまちなかロゲイニングなどのサービスを提供しています。

まちなか留学は、関東・沖縄在住の外国人宅で、ホームスティや日帰り留学をするものです。
海外に行かなくても日本にいながら、英語漬けの生活・異文化体験が可能とのことです。
生徒の英語学習意欲が圧倒的に高まると評価されています。

ロゲイニングは、外国人とチームを組んでAll Englishでミッションをクリアしていく探究フィールドワークのことです。
ソラマチやみなとみらい、首里城などで展開しているようです。
ゲーム感覚なので、英語が苦手な生徒もいつの間にか英語が好きになるプログラムで、国際バカロレア認定校からも高い評価を得ているそうです。
一度実際に現地で説明をしてもらいましたが、非常に楽しそうで学びも深まりそうだと思いました。
まちなかロゲイニングについては早ければ今年度中、遅くとも来年度中には導入してみたいと思っています。

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