見出し画像

約30年ぶりの英語学習 単語の整理をどうするか? その2(前編)・・・40代後半からの学び

 46歳にして、約30年ぶりの英語学習を始め、毎日模索の日々が続いている。

 前回の記事では、単語学習の方法について、単語帳をどのポイントで選んだかについて書いた。今回は、新しい英単語を整理する中で出てきた疑問「英語を英語で理解する」のか「英語を日本語で理解する」のかについて書こうと思う。

 単語を学ぶ機会は様々なところにある。例えば英語の文を読んでいて知らない単語を見つけたとき、映画を見て知らない単語や言い回しが出てきたときなど。そこで、私の中には一つの疑問が湧いてきた。これらの英単語を調べるとき、英和辞典で日本語訳を調べるべきか、それとも英英辞典で英語のまま頭に入れる方が良いのか…ということである。

 ここで思い出したのが、中学生のころ(なんと30年前)英語の先生から聞いた「英英辞典を使って勉強した方が英語を英語のまま理解できる」という話。「英語を英語のまま理解できる」というのは、本当に魅力的だ。いくらすばやく理解したとしても、英語を理解するとき毎回日本語に変換していたら、そこにはわずかでも無駄な作業と時間が生まれてしまう。そこで、少なくともわからない単語が出てきたときは、まず英英辞典で調べてみることにした。

 例えばこんな風である。

autism=(noun) a mental disorder that makes people unable to communicate properly, or form relationships
make=(verb) 1. to produce something, for example by putting the different parts of it together  2. used with some nouns to say that someone does something  3. to cook or prepare food or drink  4. to cause something to happen, or cause a particular state or condition  5. to force someone to do something ......

 結論から言うと、この方法は「長短併せもつ」というのが、今のところの私の感想だ。

この方法の利点は...

①単語を忘れてしまっても言い換え表現ができる

 適切な単語が見つからないときや忘れて出てこないとき、他の語で説明したり相手に単語を言い当ててもらうことは、とても必要な力だ。日本語の会話の中でもよくあり、特に我々世代では頻繁に経験する。「ほら、あの人…なんて言ったっけ?もともと歌手で、ロン毛で、ドラマで“僕は死にましぇん‼︎”ってトラックの前に飛び出した人…」「あぁ、武田鉄矢じゃない?」といったものである。(この例が適切かどうかはさておき…。)このような言い換えは、スムーズに会話を続けていくために重要な要素だと思う。母語でない言語で会話をするとき、単語が思い浮かばないことは山ほどあるし、特に会話場面では毎回辞書を引いたりしないからだ。

②英語の概念がわかる

 例えば、"autism"という語の説明を読むと「mental disorder なんだ」ということ、「communication と relationship に問題を抱えている状態を指すんだ」ということが理解できる。これは"autism"という語を、英語圏の人がどのような概念で捉えているかということを掴むにはとても良い。

 もう一つ例を挙げると、"pot" という単語。私たちは日本語の中で"ポット"という語を使うので、この語を聞いただけでお湯を入れるポットなどのイメージが浮かぶ。しかし英英辞典で引いてみると"a round container,especially one for storing food or growing plants"と説明されている。どうやら"round container=丸い入れ物"のことなのだと理解する。そうすると"flower pot"なども以前よりイメージしやすくなる。

語を通して広がる世界が、今までより大きくなる感じがする。

③類似表現などの関連語彙が獲得できる

 英英辞典では、必ず類似表現がたくさん出てくる。これを通して、関連語彙も一気に獲得できる。これも英語学習者にとってはとても役に立つ。

少し長くなってきたので、欠点については次回書くことにしよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?