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グローバルカンパニーへの道

午後は勤め先の投資家向け説明会。かつては幹部のプレゼン資料の作成担当をするなど縁が深かったイベントだが、今日は在宅勤務のまま自宅からオンラインで視聴。本日は6名の幹部が登壇。なかなか見応えがあった。上司だった方2名含めて関わりの深かった幹部が4名だったので、ちょっと不思議な感覚。
日本の企業の場合、このような説明会の場合、一般的に成長している事業や儲かっている事業、もしくはそうなりそうな事業の説明に終始することが多いけれども、今日は投資家目線で、キャピタルアロケーションや、資本効率を高めるための投資と成長とリスクマネジメントはどうするべきかという高い視座の目線のもとで、プレゼン全体が一貫していたのは画期的だった。自画自賛というわけではないけれど、ステップアップしたなという印象。はい、もう私はシニアなので、このまま成長と収益を確保して、企業年金をしっかり支給していただければ御の字です。
グローバル、ダイバーシティにはなったけど、まだ6人の中に女性はいなかった。次は半分とは言わないまでも1/3が女性になったら、またもう一段ステップアップかもしれない。

グローバルといえば、会社生活30数年の間に、すっかり仕事の環境はグローバルになった。自分が海外駐在したことはないけど、部下を初めて海外に送ったりしたのはもう20年近く前。その少し前から海外出張はかなり頻繁になり、米国やアジア各国、時に英国やオーストラリアなど、色々な国を訪問する機会があった。グローバルなチームで仕事をしているときは、それぞれのそれこそダイバーシティに配慮することの重要性を体で学んだし、考え方のバックグラウンドが異なる人たちと仕事するには、やはりコミュニケーションがとても大事ということ、そしてシンプルなビジョンやゴールを共有することの大切さを学んだと思う。


その後は、現場の事業からは少し遠ざかってしまったが、グローバル一体の組織をどう運営するかということでは、その時の経験がとても役立ってきたように思う。会社の運営のプロセス、顧客やパートナーとの関係、価格決定のあり方、などなどにおいて、日本という国、リージョンは、世界でもっとも特異な国とも言える。その日本発の企業がグローバルカンパニーになることは、米国や欧州、さらにはアジア各国の企業がグローバルカンパニーになるより、はるかにハードルは高いと思う。何しろ、変えたり捨てたりしなければならないものが多すぎるのだ。日本の慣習を海外の人間に理解しろといっても正直無理なのだから。
でも、だからこそ、このチャレンジはし続ける意味がある。私はシニアであるが目の黒いうちに、ぜひ本当のグローバルカンパニーになった姿を見てみたい。



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