見出し画像

大館能代空港を使ってみた

今日は青森県弘前市に来ています。首都圏から弘前へは、東北新幹線で新青森まで行き、そこから在来線に乗り換えて弘前に向かうか、飛行機で青森空港へ飛び、リムジンバスで弘前に向かうのか、もしくは夜行バスでというのが一般的と思いますが、今日は別の方法を取りました。

羽田から向かったのは秋田県の大館能代空港。この空港は秋田県北部、まさに大館市と能代市の間に位置していて、利用客の少ないローカル空港です。けれども、不思議なことに1日3便(往復)も飛んでいるのです。この地域が新幹線や他の交通手段では東京から行き来しにくいということもありますが、便数が維持できている大きな理由は地元による搭乗率保証です。地元と約束した採算ラインの搭乗率を下回ると、その赤字を地元が保証する仕組み。実はこのようなしかけによって維持されているローカル航空路線は結構あります。地方にとって、東京との直行便を確保できるかは、企業誘致や観光振興にとっての生命線だからです。だから新幹線からは見放されている地域ほど積極的です。

この大館能代空港については、それとは別にユニークな搭乗促進施策を持っています。空港を利用し、かつ秋田県内の指定された宿に泊まると1万円の割引を受けられるというもの。登場率アップと県内の宿泊施設の稼働率向上を一気にねらってます。

私の友人にも青森や弘前に行くのに、このプログラムを活用して毎回のように秋田県内に泊まって得をしている人がいて話を聞いてました。秋田県内といっても、大館市は青森県との境に近いので、そういう使い方もできるんですね。
今回の私は弘前泊まりなのでプログラムの恩恵は受けられませんが、初めて大館能代空港を利用して、どんなところなのか、どのくらい使われてるのか見ることができました。

今日搭乗した便の搭乗率は正直50%ないくらいではなかったかと思いますが、空港の無料駐車場には結構な数のクルマが停まっていましたのでそれなりには使われてるみたいですね。空港から最寄り駅、大館市を結ぶ路線バスの乗車人数は十人強でしたから、やはり利用者のほとんどは自家用車利用または車での送迎のようでした。

奥羽線のローカル電車

私は、といえばその路線バスで最寄り駅へ。そこで30分ほどローカル電車を待ち弘前へとやってきました。電車の移動時間は1時間くらいなので待ち時間さえなければけっこう所要時間も青森空港使うのと競えるような気もするんですけどね。いっそのこと大館能代空港から弘前へのリムジンバス走ってくれないかなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?