【ネタバレほぼ無】"ジョン宏太"と"ジョー良規"自担主演の舞台の思い出@東京
やっはろー!
yuyuです。
芸術の秋。今回は東京遠征の思い出として、私の自担2人の主演舞台を通じて抱いた全体的な感想について、掛け持ちの自我全開でお話します。
宏太さん&リチャくん、正門くんそれぞれの舞台で東京公演の期間が被り、珍しく1回の遠征で2作品も楽しむことができました。
私のAぇ名義は全然働きませんでしたが泣、3日連続Aぇのメンバーの作品を観劇できたのも、これまでの自分じゃ考えられない新鮮な感覚です。
東京から帰って来て以来、仕事で思い悩む出来事が続き、なかなか更新できていませんでした。。
物語の結末や各場面で印象に残ったことについては、関西での公演が終わってから改めてそれぞれちゃんとページを作って振り返りたいと思っています✎
演出、構成面では若干ネタバレ的になりますので、これからの方は注意してください⚠
🎹tick, tick…BOOM!
初の3人芝居&弾き語りへの期待感
まずは薮リチャのttBについて。
ここ数年の個人仕事は舞台が多めの宏太さん。
このttBの情報が解禁されたのは6月で、ちょうどAぇ! groupが気になっていた時期でした。だからこそ、共演相手がメンバーのリチャードくんだったというのが個人的に嬉しかった印象から始まりました。
リチャードくんはミュージカル初挑戦。伊野尾さんも春に初のミュージカルで主演を張っていたので、今年だけで初のジャンルに挑む人の姿を2人も観られる貴重な年のようにも感じられました。
「tick, tick…BOOM!」の背景やジョナサン・ラーソンの生涯、関連する作品「RENT」についての予習的な内容は こちらの記事にまとめたので、合わせてぜひ読んでもらえると嬉しいです☻
これまでのミュージカル作品では、YouTubeやサブスクに海外版のサントラが公開されているのを事前に聴いてから観劇に向かっていましたが、今年の夏は別現場で色々あってなかなかそういう気分になれず。気付けば私的初日が追っていました。
曲はほとんど聴けていませんでしたが、予習しなくても耳に残るメロディのナンバーが多く、ロックや現代的なサウンドを取り入れた曲を作りたかったというジョナサンのこだわりも感じられ、聴いていて新鮮さを感じました。
「ここであの曲かな~」なんて構える必要もなく、かえって先入観なく曲やストーリーがスッと入ってきました。特に今回はピアノ演奏もありますので、物語でのピアノの位置づけ*を考えるとむしろそのほうが良かったかもしれません。本当に「初見」らしい初見になったと思います。
*今回のミュージカルにおけるピアノの難しさについて、宏太さんは雑誌のインタビュー(『Stage fan』 Vol. 40)で、「ジョナサンが自分で作った曲」なので「自分の中から出てくる音」として表現しないといけない点を挙げていました。「完璧にモノにしないと、弾かされている感」が出てしまう。練習したんだな…などとお客さんにいかに思わせないか、ということを意識されていたのだと思います。
10/11 昼公演
この日が私にとっての初日で、後列の超上手でした。
初見のため、まずはストーリーの流れをざっくりと抑える、ステージ演出の全体を楽しむことを第一に念頭に置いて観ました。
現在、絶賛地方公演中なので、ネタバレなしとなるとどこまで書けるかは分かりませんが、、雑誌でも話している範囲で一旦書いてみます。笑
とにかく全体的な印象として、喋り倒すジョンに圧倒されました。
3人芝居というだけあって、ステージに出ずっぱりな宏太さん。ナレーションも兼ねており、自己紹介から登場人物のプロフィール、背景・場面、その時の心情、記憶etc…お客さんの我々に説明してくれます。
台詞が続いた後の歌の導入も、自然で心地良かったです。これは脚本も関係あるかもしれませんが、「台詞の声の調子のまま歌に入っている」という宏太さんの技術として評価してくれている非オタの評判も流れてきました。J問題もあって正直、JUMP担Aぇ担以外で 作品を一番に来ている方の感想に最初は怯えていたのですが、そんな心配も杞憂なくらい実際はフラットな目で自担の実力を見てくれる方もいて、信頼と実績の宏太さんだなと誇らしくなりましたね。
梅田彩佳さんとリチャくんの七変化ぶりも3人芝居だからこその面白さだと思います。
特に梅田さんの衣装チェンジでは、コートの下に着込んでることも感じさせないくらいのスタイルの良さが際立っていました。
そしてリチャくんもミュージカル初とは思えないくらい、伸び伸びとした歌声、佇まいで存在感を発揮。ジョンの父親、バイト先のお客さんをはじめ、試演会に関わるエージェントの女性(ローザ)までも演じており、そのキャラの振り幅にも注目です。
そして、夢を諦めたマイケルがジョンに向ける言動や心情の表現にも心打たれるものがありました。
私も20代後半に入り、社会人としても3年目というある意味鬼門の時期。
理想と現実、願望と不満、希望と不安…そのギャップに悩まされるジョン、マイケル、スーザンの姿に自分を重ねることもしばしば。だから登場人物どの立場にも共感できる部分が多いのかもしれません。
構成面で気になったのがもうひとつ。ステージの前方が特殊な形をしていて、最前に座ろうものなら窒息です。そういう意味では私がこの作品で最前じゃなかったおかげで命拾いしました。笑
客席に語り掛けるように目線も送られ、10列以降からでも没入感がありました。前列の方にとっては迫力がレベチだろうなと思って見ていました👀𖤐
初見の時は次の日の座席を知らされていなかったので、こんな呑気に羨ましく構えていたのですが―。
10/12 夜公演
こちらはFCで同行者として申し込みをお願いした分。つまり今回の舞台は自名義で申し込んだ分が
全滅で、あの青い封筒が自分のもとに届くことはなかったのですが。
当日まで座席を知らなくて(別にサプライズとかではない笑)、時間つぶしに入ったカフェで連番相手に聞いてみると、なんと1桁列。。。💣
「Touching〜」含む手持ちのチケットもFC以外の先行抽選**で確保したもので、前方列はほぼ期待していませんでした。また、後方から入った前日の時点でどこでも素晴らしいこと間違いないと確信し、どんな席でもバッチ来い精神でしたし。
ただ、まさかあんな狭いクリエで間近で宏太さんの演技を見られるとは思ってもいませんでした。
席に着くなりその近さに感動。セットの細かいところも肉眼でよく見える。
開演15分前には席に着くように公式からアナウンスされた通り、今回の舞台では開演前から宏太さんがステージにいるプレショーの時間があります。この時点でもう圧倒されました。セリフはないものの、まるでジョンの日常を覗き見しているような演出。近距離で彼の姿を+15分も見ていられるなんて、まさに夢のような幕開けでした。
前述したように、ジョンはステージに出ずっぱりで歌以外もほぼ喋っているような役です。こちらにしっかり視線を向けて話しかけてくるような感覚なので、ゼロズレの時は最高でしたね😮💨➶♡
公演後のトークも盛り上がりました。初日も入っていた人と連番だったので、私が前日の初見でよく分からなかったところも こういう解釈なんじゃないかとか色々語ることができました。
「RENT」もお互い観に行っていたので、ジョナサンの伝えたかったことなどについても「あのシーンはRENTの○○と関係してるんじゃない?」など話が早いところもありました。
できるなら複数行くことで、改めて作品への理解が深まるのも醍醐味ですね。私は地方住みのため、東京の公演数は多い割に通い詰めるようなことはできませんが、せっかく東京まで行くなら今後もなるべく1度の遠征で複数入れていきたいです。。
**一般販売の前に、キョードーインフォメーションやサンデーフォークプロモーションなど、舞台の制作(今回は東宝、PARCO)とは別で、イベントの企画・興行に携わる会社が持っている枠でも何回かチャンスがあります。
この頃は地方公演(薮リチャ愛知・大阪、正門くん京都)のチケットも未発券でしたが、後に愛知公演も「主催者先行」で当選し、発券するとそれが1桁を叩き出して驚きました。。
前方列なんて各グループや共演者のFC、東宝ナビザーブなど制作会社の会員枠、そして稀にある注釈付きくらいでしか確保されてないかと思ってただけに…主催者先行、大穴です。
⛰Touching the Void 〜虚空に触れて〜
KAMIGATA以来“2度目まして”
遠征旅3日目。ジョンが住むNYを飛び出し、“ニューアーク空港”からペルーの雪山に向かいます。同じ“旅程”のAぇ担もきっといたでしょう。笑
正門くんと舞台といえば「染、色」(2021)、「ヴィンセント・イン・ブリクストン」(2022)で主演を務めた経歴もあり、Jr時代からも演技方面にも実績をお持ちの方というのは聞いていました。ただド新規の私にとって正門くんの演技を見るのは今回が初めてでした。
ttBの当落より後にこちらが決まって東京の日程が被り、それに合わせて申し込み。結果FCも他の先行抽選枠も玉砕だったものの、譲ってもらえる人が見つかり一般販売の前に狙っていた日程でなんとか抑えました。ttBも今まで宏太さんの舞台ではずっと頑張ってくれていた自名義が敗北し、Aぇ担の勢いを思い知りました(小声)。
10/13 昼公演
チケットを受け取った時は最後列か…と一瞬しょげてしまいましたが笑、PARCO劇場も狭いのでステージから緊迫感は十分に伝わりました。いや、むしろ後列くらいが観劇側の心持ちとして適切な距離かもしれません。映像作品とは異なり、同じ空間に演者がいることで 演者の方々が放つパワーにこちらが飲まれそうになりますから。
生死を彷徨う主人公の物語で 結末そのものが…というより、刻一刻と変わる情景描写、壮絶な環境に置かれ生きるために奮闘するジョーの姿が強く印象に残り、また観るなら時間空けて反芻したくなるほどでした。
マチソワする気力と精神力はさすがに自分には無いとすら思うくらい、なんせ観る側もエネルギーを使いました。前日と前々日のミュージカルとはまた違った余韻が押し寄せました。
あらすじについてはここでは割愛しますが、物語は正門くん演じるジョーの「追悼」のために 姉セーラやその時の登山仲間であったサイモンらがパブに集う場面から始まりました。開演前に舞台装置を眺めていると、ステージの両袖の壁面にまるで埋められているかのように椅子やテーブルのセットが配置されていました。実はそれがクライミングのシーンで、よじ登っていくための足場のような役割を果たすのですが。
PARCO劇場の最後列はセンブロしかなくその中でもドセンみたいなものだったので、全体がよく見渡せました。正門くんの顔にロックオンするのも程々にしつつ笑、やはりこちらも初見でセット転換などの演出面にも注目して観ていました。
登山のお話なので、登るところや氷の割れ目に落ちるところをどう表現するのか…?
海外版の舞台を観た訳でもないため、観劇当日まで一番想像ができなかったところでした。
氷の深い割れ目に落ちる瞬間の表現は、ジョー良規を舞台の奥の方に引っ張ることで、私たちがまるで上から覗いているかのようなアングルを演出していました。登っていくところは網で出来たピラミッドみたいな形のセットに乗り、網目部分を足場や掴むグリップのようにして、ピラミッド(?)の頂上に向かって進んでいくような感じでした(☟2枚目参照)。
自分たちの視点は動かないけど、映像作品でアングルが切り替わるような感覚が現実の空間で作り出されており、それによって、目の前で演じられる世界と実際の客席の境目を曖昧にさせているよう印象を抱きました。だから正門くんはじめ役者陣の演技に飲まれそうになったのかもしれません。
生死を彷徨う話ですが、彷徨うものはそれだけではありません。現在と回想、登場人物が見る夢と現実といったように真逆の世界線を行き来しているのも、舞台版だからこその脚本だと思います。(映画も小説も未履修なのにそんな言い切っていいんか?)
また、ttBではジョン自身によるナレーションで観客と物語を繋ぐような役割を自分で担っていましたが、この作品ではセーラやリチャードが、物語の世界線と観客を繋ぐナビゲーター的な役割を果たしているのではないかと、パンフの内容を後で振り返って感じました。
現在も講演・執筆活動などを続けられているジョー・シンプソンさんの実体験をもとにした本作品。そのため結末は予想できる通りですが、何よりその描かれている過程が濃く、1分1秒が重みのある時間でした。
観劇3daysで感じたこと
ストーリー面では、どちらも実在の人物の自伝をもとにした作品のため結末自体は割と分かるのですが、主人公の半生や経験から学んだり、一見普遍的に感じるようなものも決して当たり前ではないということなどを感じたりできたと思います。
ttBのマイケルはジョンの幸せや成功を思って忠告し、Touching〜のセーラはジョーが生きることを諦めないよう鼓舞していました。2人の主人公に共通するのは、人生で決断を迫られた時にどれだけ自分の選択を後悔しないものにできるのか・していくのか、と考えさせてくれる部分があったようにも思えます。ジョンもジョーも、結局は自分との戦いみたいなところがあったと思います。できない理由を年齢や環境のせいして 諦めたり「何もしない」選択を取ったりしていたら、ジョンはきっと作品を評価されていなかっただろうし、ジョーに至っては命を落としていたかもしれません。
J問題による影響も心配していましたが、そんな中でも主演舞台を持ってきてくれた私の自担たち。宏太さんも正門くんも、演技仕事のなかでも特にステージに立つことに喜びを感じているような発言をしていて、そこは共通しているように思っています。
テイストも異なる2作品ですが、2人ともハードそうな稽古を通じて、マインド面でもフィジカル面でも逞しくなった印象を受けました。単に「かっこいい」だけでは言い表せない内面から滲み出る美しさ、強さも感じました。
過去、小中学生時代に推していた同じ事務所の先輩に芝居の仕事が決まっても(お金も行動力も大してないのもあったかも)その時は正直あまり興味が持てていませんでした。苦手なジャンルだと一度判断したらドラマの初回すら見ていませんでした。もったいない。
今思えばアイドルやタレントとしてのその人を茶の間で見ていただけで終わった感も否めませんが、少なくとも今応援している人たちについては、演劇の世界で戦う姿も含めて応援したいですし、同じ空間にいられる機会を逃したくない、そして可能な限りどんな作品でも一緒に楽しんでいきたいと思うようになりました。
特にTouching〜のほうは、自担が主演じゃなければ観に行ってなかった作品だったかもしれず、正門くんが演じたおかげで私もこの作品に出会えたと言っても過言ではありません。私にとって視野を広げてくれる新しい存在のように思えてきました。
正門くんを好きになって推しが増えて諸々しんどいこともありますが笑、それでも時間とお金と労力をかけてでも観に行って良かったと思わせてくれる。昨今はチケ代が高騰する中で舞台作品を敬遠したり贅沢だと思ったりする人もいるかもしれませんが、生の演技からでしか得られない養分もあると思います。
(映画も嫌いではありませんが薮担としてはあまり縁がなく…)カメラやスクリーンというフィルターを挟まない分、観客である自分がその時抱いたダイレクトな感情とリンクしてその方の演技とともに強く記憶に刻まれるのですから。
そんな感覚が私は好きで、自担が舞台派で良かったなと思える理由のひとつでもあります。共演者の皆さんも含め、演劇を主戦場とする役者さんへのリスペクトが止まりません。
「○○の秋」と言いますが、一番「芸術の秋」が相応しい2024年になりました💯
ジョン宏太もジョー良規も、残りの地方公演を無事完走できますようにꕤ
👋🏻💨💨
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