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子どもが残酷な物事にふれたとき、どうふるまうか

加藤雄也 / Yuya Kato

「ぶちころす」
5歳の娘の口からこんな言葉が出て、ギョッとした。

どこでこんな言葉を覚えたのかと思ったら、保育園で借りてきた『はなさかじいさん』の絵本だった。

「よくも わしを だましたな。」
 かっかと おこった じっさまは えいっと くわを ふりあげて いぬを ぶちころしてしまった。

『はなさかじいさん』(チャイルド本社)

「パパ、この本、悪いおじいさんが犬をぶちころすんで」
と1日に3回くらい言われたので、彼女にとってこの場面が強烈な印象を与えたことは間違いない。

絵本の表紙と裏表紙。
娘にとっては、花を咲かせるおじいさんよりも、白い犬の方が物語の主人公のようだ。

寝る前にせがまれて本を読みきかせていると、
「くわって何?」
「ふりあげるってどういうこと?」
と、やはり、この場面への関心がすごかった。

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日常生活の中で、子どもが思いがけず残酷な物事にふれるときがある。

今回の絵本もそうだし、テレビから流れる悲惨なニュースもそうだ。
それらと子どもとの接触を完全になくす、ということは現実的に無理だ。

では、子どもが残酷な物事にふれたとき、ぼくたちはどんな風にふるまえばいいのだろう?

『はなさかじいさん』をめぐる娘とのやり取りでは、
該当部分を読んだ後に、「ひどいことするね」「犬、かわいそうやね」と
自分が感じたことを気持ちを込めて伝えた。

悪いおじいさんがした行為に対して、それは良くないことだ、ということをしっかり伝えておきたかったからだ。

今後も、子育てをする中でリアクションに困ることがいろいろ起きるだろう。そんなとき、自分にできることは、自分の考えを精いっぱいの丁寧さで伝えていくことぐらいではないだろうか。

今はそんな風に思っている。

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