見出し画像

中国で暮らして感じた場所の価値

半年ほど中国で暮らした。
現在の中国は、なんでもオンラインでものを買うことができる。

100円しないくらいの手数料で、スーパーの食材や消耗品も届けてくれる。

中国にいるとき、たまに刺繍をしていたのだけど、その時、中国ならではの体験をした。

オンラインショッピングが進んでいることで、材料を買うためのお店が全くない。

全てインターネットから注文する必要がある。

販売先は中国全土なのでたまに上海から北京に注文すると早くて3日はかかる。

洋服に関しても、私の周りでは多くの人が、実店舗ではなくてオンラインで購入していた。

日本は中国に比べてオンラインで買う文化がそこまで浸透してないんだなーと思うのは、小売のお店がまだまだたくさんあること。

街にいくつか手芸屋さんや画材屋さんや文房具屋さんがあって買いに行こうと思えば実物を見て買うことができる。

やっぱり、ネットだと想像と違うものが手元に届くことが多い。始めたばっかりの趣味だと道具の名前がわからないなんてこともあるだろう。

そんな中国に暮らしていたからこそ感じる、こうなってほしいお店のあり方を発見しました!

1.人の魅力
スナックのように、そこにいけばその人に会える。やっぱり会いたいと思われる人は場所の価値を作る。

2.手に取れる、体験できる
商品は手にとってみないとわからない。それは本当だと思う。ものを見るのと触れるのでは感覚が異なる。オンラインショッピングでは良くその壁を越えようとするが、日本ではあまり定着してないように思う。それは、決して悪いことではなくて、自分の目でものを判断しようと思う人たちが多いということだから。その文化は絶やすべきではない。

3.心地よい空間
大きな窓から緑と空が見えれば、その部屋に何時間でも滞在できる自信がある。笑
その風景はふとした瞬間に思い出されるものというか、そうした風景が誰にであると思う。そんな風景を作ることで心象風景を共有することができる。
これも1つの場所の価値だと思う。

これは、店舗というものを通じて場所の価値を考えたけど、自分ブランディングにも言えると思う。

この人に聞けばどうにかなる。
あなたが面白いから話したい。
自分自身が体験になる。
居心地の良さを与えられる。

これから、人がやらなくていい仕事がどんどん増えてきて、その人にしかできない仕事の需要が増えてくる。

自分にしかないものを作っていく、掛け合わせていく。

現在は店舗を持たなくてもお店を作れるからとても便利だけど、逆に場所をどう作るかが重要になってくると思う。場所が人間関係や新たな時代の価値観を作っていく。

私は、人として経験を積んだ面白い人間になりたいと思うと同時にそういった場所作りをしたいとも考えている。

鎌倉あたりの山の中にアトリエやギャラリーを作ろうかなと。

その場所が自分以外の誰かにとっても特別な場所になるように、この感覚を感覚活かした場所を計画中です。

ここでおすすめの一冊。

画像1

これは雑誌なんだけど、取り上げているお店がとてもいい。人、体験、空間三拍子が揃っている。一見の価値ありです。

いただいたサポートは、花と民芸の表現の追求にあてさせていただきます。