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実家のネコが懐かしい。そういえばお前とはいつも過ごしていたよな。そんな僕の365分の1日

ネコ丸。元気にしてっか?

中2の時に拾ったんだよ、コイツは相当悲しい思いを過去にしていて

汚ったないラーメン屋があってよ、そこの店主は野良猫が相当嫌いだった。

ラーメン自体もクッソ不味かったんだけどよ
それ以上に人としての心が汚かった。

まだ子猫で6匹ほどいたんだけどよ、
ラーメン屋の裏にネコが集合するとお湯を引っ掛けると言うクソ店主だった。


俺はそれを目撃してしまって、持っていたコーラのペットボトル思いっきり相手に目掛けて投げたんだ。

冷静に考えてみて、一瞬で頭に血が昇ったんだろうな。咄嗟に投げて頭にクリーンヒット。店主焦ってたな。そりゃそーだろ、猫にお湯を掛けているところを見られて夏休みで調子に乗って金髪にした奴が突然コーラぶん投げてくるんだぜ?どんな地域だよな。


とりあえずそれでも1匹だけ逃げてない猫がいた。そう、それがコイツ。ネコ丸。


勇敢なのかボケなのかわからんが
コイツだけ見事にその場にいた。


そこに近くのクリーニング屋のおばちゃんがやってきたんだ。


ラーメン屋の店主を退治してくれてありがとうって。まぁ普通に通報されたら俺捕まるけどな。それでも猫にお湯かけてた奴も捕まるだろうけどよ。


とりあえず
後日クリーニング屋のおばちゃんが猫6匹と親猫を面倒見ることに。

そして、1か月が経ち、
学校もはじまる。黒く髪を染めて、ちゃんと行ったな。3日で色落ちしてめちゃくちゃ怒られたけどな。
んで、
自分のワイシャツをクリーニングに出しに行ったときにおばちゃんに言われる。


「あの時逃げなかった子が私に懐かなくてね〜面倒見ない?」


そんなことを言われた。実家に相談した結果は
母親が嫌な顔していたくらいで
祖母はノリノリだった。

そして、うちに来たんだ。
懐かしい話だ。13年ほど経ったな。もうだいぶおじいちゃんになっちまったな。


2年前はまだ実家にいたけどよ、俺はお前のこと忘れてないからな。

なぜ猫の話?猫を聞いていたから。

アレクサが流していた。猫を。

家まで着くのがこんなにも嫌だ
歩くスピードは
君が隣にいる時のまんま
思い出巡らせ
がんじがらめのため息ばっか
馬鹿にしろよ、笑えよ

君がいなくなった日々は
面白いくらいにつまらない
全力で忘れようとするけど
全身で君を求めてる
猫になったんだよな君は
いつかまたあの声を聞かせてくれよ
矛盾ばっかで無茶苦茶な僕を
慰めて欲しい

君がいなくなった日々も
このどうしようもない気だるさも
心と体が喧嘩して
頼りない僕は寝転んで
猫になったんだよな君は
いつかフラッと現れてくれ
何気ない毎日を君色に染めておくれよ


猫 DISH//

まさに今の俺だな
どうしようもない気だるさなんだよ。

だけどよ
本当いつかフラッと戻って来てくれることを願いながら毎日過ごしてる。

そんなときは
一言、おかえりって言わなきゃな。

そんな僕の365分の1日

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