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写真展 『女優顔』

「女優」は絶えず、別の人格をまとっている。私たちが目にする彼女は、すなわち、彼女そのものではない。
役柄を脱ぎ捨てたとき、いかなる個性が出現するか。
純白のシャツ、グレーのホリゾント、真正面からの「顔」。
あらゆる装飾を排除してそこに佇むのは、剥き出しの女性か、自分を演じる女優か。フォトグラファー富取正明が50の才能と対峙する、渾身のポートレート。
「私たちはまだ、彼女をしらない」
出典 女優顔





7月14日。表参道駅の側にある「スパイラルガーデン」で開催されている、写真展『女優顔』へ行ってきた。50人の女優さんが参加されている。ぱっと何人か紹介しよう。大島優子・倉科カナ・広瀬アリス・川口春奈・池田エライザ・岸井ゆきの・芳根京子・吉川愛・二階堂ふみ他である。なんと大好きな人達ばかりぃいい豪華!!他の方たちもすごく豪華なのだけど。こちらの写真展の存在を知った時(解禁)、『なんと私のための写真展なのでしょう。感謝を申し上げたい』と本気で思ったよ。コンセプトにも非常に興味を持った。興味深かった。女優さん達は、どんな顔をしているのんだろうかと。どんな目をしているのんだろうかと。早く行きたくて仕方なかった。だけど、コロナ禍で開催するはずだったのに、延期になってしまいやっとこさ開催されたのです。そりゃ、初日に行けるのであれば行くでしょうよ。だから行ったの。うん。めちゃくちゃ楽しかったよ。写真集も買っちゃった。ふふ。

私は人物写真展に行くときは、『目』を観る癖がある。それはそれは間近で『目』を観てしまう。たぶんなんだけど、盛っているわけではなくて本当のことなので。自分の目線と合わせたいので、背伸びをして写真と自分の距離をものすごく近くする。はたから私を見たら変な人に見えてしまっているかもしれない。だから、基本的に人物写真展に行くときは、一人で行くようにしている。迷惑かけたら悪いしさ。それに、それをしたいし私。


私の思っていることなんだけど(素人が黙れって感じだと思うけどね)。役者って、役者が台詞を言ってから芝居が始まり、そこから他の色をつけていくわけじゃないですか?でも、そこには正解がないんですよ。例えば、私がある役者の芝居を観て『それは違うんじゃないか』と思ったとしても、それは私自身の感覚であり、そのシーンやドラマや映画やその役者に対しての本質ではない。それは私が理想とする表現ではなかっただけ。そこは仕方ないんだよな。そこの部分が私と合わなかっただけなんだ。監督はそれに対してOKを出した訳ですしね。ね。まぁそれが、表現の面白いところだよ。合わなかったら合わなかったで、どうしてその表現をしたかと興味を持つ。私のない感覚をその役者は持っていたということだから、実に興味深い。

出典 女優顔

ある女優さんが、『勉強はする。自分と違う人をやるわけだから。でも声も顔も体も気持ちも結局は自分だから。でも、出来るだけ決めてかからないようにはしてる。本番直前までチョイスを残す。もしかしたら右にいけるかもしれないって思うから』と言っていた。でもさ。本当これかなと思ってる。型にはまってしまうと、ただ、台詞を言うだけになってしまうし。例えば、『目』の表現だって、悲しいシーンだからって悲しい目をすればいいわけでないと思うし。

そもそも、女の人は根っからの女優なのだ。いくつも顔を持っている。だから、女の人の本当の姿なんて誰も見たことがないかもしれないよね。一人の友達の前での女性。違う友達の前での女性。職場での女性。家族の前での女性。恋人旦那の前での女性。子供の前での女性。一人でいるときの女性。SNSのときの女性。キリがないけど。まぁ一人でいるときの女性が本当の自分ですよね。当たり前に。でもねぇ。私はひとりで居るときの女性より、役を演じているときの女性に非常に興味がある。どう自分を見せようとするのか。どんな目で私をみるのか。演じきれるのか。非常に興味深く面白い。もしかしたら、自分自身のことを良くわかっていないかもしれないしね。こんな自分になりたいからそうなっているという可能性だってある。自分が気づいていないだけ。そうなのかもしれないよね。しらんけど。


なんかさぁ。写真展に参加している女優さんたちをじっくり一時間近く観たんだけど。力強くこっちを見てきたり。不安そうな目でこっちを見ていたり。悟っているようにこっちを見ていたり。目に涙を溜めているのかと錯覚させるような目をしてこっちを見ている人もいた。そのときの彼女たちの気持ちなのかな?いやそんな風に見られたかったのかな?そのとき演じていた役の延長?とても興味深い。写真集を見ながら何回も考えたいと思うよ。


強制終了(笑)

ありがとうございました!!!

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