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かわいそうだったあの子が今はもう手の届かない海岸にいる 服が汚れるとか洗い物が増えるとかその時だけは抜けてた わたし以外のすべてに飽きて抜け殻でしかなくなったあなたと出会う
輪郭は線ではなくて指先の震えは誰のものなのだろう 溶けそうなほどの甘さと共感の思わせぶりにざらつく温度 ろうそくの炎に触れてみたいこと相談されて二人で泣いた
心身を委ねることがこんなにも不可能ならば産まれなかった 今更もう引き戻せないと思ってるみたいに隣を歩いてほしい とりあえず寝て起きてから考えるだけでなんとか過ぎる悶々
ひとごとのようになぐさめられているけれど欲しいのこれじゃなかった 忘れるほど近くにいても飽きるほど遠くにいても心なのにな いなくなる前にわたしのどのへんがだめだったのか叫んでみない?
笑いたいのになあ君とその他の人たちが混じり合って見失う 励ましてほしいみたいになっちゃって悲しくないのに泣いてるみたい ほんとかよって思っていたよ最初から分かっていれば楽なのになあ
さざなみは搔き消されるということをみせつけられているような海 また別な気分が急に訪れて赤い水面は埋め立てられる お試しでいいのでみたいなダサいこと俺以外には言ったらだめよ
慰めじゃないけどみんなぐちゃぐちゃに生きているって隠しているよ 遠くから想っているということのとても軽くて穏やかな息 行き方を教えてもらって階段をゆっくり静かに降りているだけ
わかったぞオリエンテーションが足りないせいだよ。きみもそう思うだろ? 忘れものしながら会いにいったのに結局会えずに帰った話 わがままを言いたいそしてたまに気が合うならそれでそれだけでいい