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認知科学に基づくコーチングとは

2023年の2月からプロコーチになるためにMindset Coaching Schoolという、認知科学に基づいたコーチングを教えているスクールでコーチングを学んでいます。

この記事では
そもそもコーチングってどういうものなのか?
その中でも"認知科学に基づいたコーチング"って何をするのか?
についてお伝えします!


簡単な自己紹介

笠間雄介と申します。
埼玉県出身、大学から社会人4年目まではずっと神奈川に住んでいて気持ちはほぼ神奈川県民です。
学生時代は野球、ラクロスとスポーツを中心に過ごしており、日々泥だらけになっていました!

2016年に新卒で大手証券会社に入社し、藤沢、鎌倉の地で新規開拓営業、資産管理業務を3年半やっておりました。その後2019年9月に当時30名ほどのITフリーランスマッチング事業を主軸とした人材ベンチャーへ転職し、数名だった新卒のキャリア支援サービスを運営する事業部へ約4年所属し、セールス、営業責任者、事業責任者、ボードメンバーとキャリアを歩んでおります。

仕事の領域では、主に比較的抽象度が高く変数の多い状況の中で、目的を定め、プロセスを具体化し、周囲を巻き込みながら推進していくディレクター、PM的な役割を担うことが多く、抽象→具体にしていくことが多いです。その中でも特に"Vision"や"Value"、"私たちらしさとは"といった情緒的な領域を扱うことが増えてきました。

趣味では、開放感を感じられる海や音楽が好きで、サーフィンやDJをやっています(DJ特訓中です🔥)

認知科学に基づくコーチングとは

それでは本題に入っていきます。

最近私自身、コーチングという言葉が身近になってきたように感じます。
一方で、コーチングとは具体的にどういうものか?と聞かれると”自分の中にある本音を見つけてくれるもの(?)”という、少しバクッとした印象が大きく、わかっているようでわからない、そんな感覚をお持ちの方が多いのではないでしょうか?
そのくらいコーチングと一口に言っても、様々な内容のものが存在し、定義が曖昧です。

まずはここの整理からしていこうと思います。

世の中に存在しているコーチングは、大きく2つに大別することができます。

(A)現状のモヤモヤしている気持ちに寄り添い、共感・傾聴をしながら本音を言語化しスッキリさせてあげるもの
(B)現状に対してほとんど共感・傾聴はせずに、時に介入しながら本音で実現したい未来のゴールを作るもの

そして、よく耳にするコーチングの大半は(A)のものになります。皆さんもその印象が大きいはず。
ただ実は(A)は、コーチングというよりもカウンセリングの領域に近いものです。

この(A)(B)はどちらが良い、悪い、というものではなく、ご本人の状態によって受けるべきものが変わるという話です。

(A)は、現状に対して何かモヤモヤを感じており、それらを整理してスッキリさせたい方にとって最適だと言えます。
一方で(B)は、現状に対して特別不満はないのだけど、今よりもさらに良い未来を考えたい!という方にとって最適だと言えます。

そして、今回の認知科学に基づくコーチングというのは後者の(B)になります。

認知科学に基づいたセッションを通じて、
現時点では到底プロセスも見えないが、本音で達成したい未来のゴールを設定し、それを実現するためのマインドを手に入れるお手伝いをしていきます。

そもそも認知科学とは

認知科学とは、次のように言われています。

情報処理という観点から、生体(特に人)の知の働きや性質を理解する学問

日本認知科学会

私たちは日々過ごしている中で、様々な外部刺激を受け、その反応として何かしらの行動を起こしています。

このとき、外部刺激を受けその結果として生じる行動は、当然、全員が同じ結果が出てくるわけではありません。

すなわち入力(外部刺激)→出力︎(行動)の間には、人それぞれに、入力での情報処理と、出力での情報処理がなされていると捉えられます。
この入力→出力の過程にある固有の体系を「内部モデル」と呼びます。

情報処理過程

この生体の情報処理過程やメカニズムを外部から観察することで推定し、知の働きや性質(=内部モデル)を理解する学問となっています。

認知科学とコーチングの関係性

これがコーチングとどう関係してくるのか?

この情報処理過程で考えると、私たちはそれぞれ固有の「内部モデル」を有しており、
その「内部モデル」が変わると「入力する情報」と「出力される行動」が変わるということです。

そして「内部モデル」は、
これまでの経験から自身にとって”価値が高いもの”が上位に、”価値が低いもの”が下位にくるように体系立てられており、ビリーフシステム(信念体系)とも呼ばれます。

例えば、高級時計を買ったとします。
そうするとその帰り道、道行く人の時計が目に入ってきたり、お店のウィンドウに並べられてる時計や、時計の広告がやたら目に飛び込んできたり、、
その後、他の時計を調べたり、時計のブランドについてより詳しく知っていったり。
こんな経験をされたこと、あるのではないでしょうか?

これは"高級時計"を買ったことで、内部モデルの時計への価値基準が上位に書き変わり、それまでは特に意識していなかった時計にまつわる情報がほぼ無意識的に入力され、行動も変わっています。

内部モデルの変更後の情報処理過程

少しシンプルな例でしたが、このように、内部モデルが書き変わることで「入力する情報」と「出力される行動」が変わっていきます。

逆に、この「内部モデル」が大きく変更されない限り、入力も出力もさほど変わらないため、現状は特に大きく変わらないのです。

認知科学コーチングでは、この「内部モデル」を変えることに集中していきます。
その結果、日々過ごしている外部刺激の中から「入力」される情報が変わり、結果として「行動」が変わっていくことで、現状の延長では想定できない未来を実現させていきます。

コーチングセッションでは何をするのか

それでは実際に「内部モデル」を変えるために、コーチングセッションでは何をしていくのかを説明します。
大きくは「本音でやりたいこと = want to」に基づいて「現状の外側にゴール設定」を人生の「バランスホイール」である8つの領域それぞれにしていきます。

1つずつ説明していきます。

本音でやりたいこと = want toの特定

“やりたいこと”、”want to”と聞くと、なんとなく夢憧れ、羨望のような印象を持たれる方もいらっしゃると思いますが、
ここでお伝えしているwant toとは、人生を通底して”やってしまっている”ことになります。
具体的には

・両親や教師、大切な人から禁止されたにも関わらずやってしまっている
・その行動の結果生じる成果に対してではなく、行動そのものが楽しい
・1度や2度ではなく、様々な場面で見受けられる

などが当てはまります。
多くの場合、本人にとってはやってしまっていることなので無意識レベルであり、自覚できていないケースもあります。

これを過去の権威の対象(大切な人)から禁止・強制された過去のエピソードを丁寧に紐解いていくことで特定していきます。

現状の外側のゴール設定

この現状の外側のゴール設定がセッションの中で最も重要です。
現状の外側とは何かというと、

・将来の自分がやりたくて仕方がないこと
・現時点ではやり方やプロセスが見えないもの
・設定するとワクワクと同時に、怖さも感じるもの
・ただ根拠はないけどできる気がする

くらいの大きなゴールのことです。

現状の外側の未来

一方で、現状から既にプロセスが見える未来や、今から時間が経過していった先に十分実現可能性のある未来は「現状の内側」となります。

現状の内側の未来

なのでコーチは、内部モデルが本人のwant toと反して現状維持に向いている場合は介入をし、未来の圧倒的な味方として、現状の外側のゴールに臨場感を高めていきます。
だからこそ、コーチは現状に対しては敵となって共感・傾聴はしない姿勢をとることになります。

オールライフで設定

とはいえセッションが終わり、いつもの日常を明日から過ごしていくとなると、すぐに現状に戻っていきそう。。このような感覚はありますよね。

では、どうすれば未来側の臨場感を保つことができるのか?
ここで、現状の外側の未来へ臨場感を高めていくために、「バランスホイール」を用いて様々な人生の領域にゴール設定を行います。

バランスホイール

コーチングでは、通常複数回セッションを行なっていくなかで、
仕事の領域だけでなく、趣味、人間関係、社会貢献、知性、家族、健康美容、財務というオールライフでのゴール設定を行なっていきます。

もちろん、それぞれの領域におけるゴールは完全に独立しているわけではなく、相互に関係し合うものとなります。
そうすることで、日々現実の中でも、未来側の自分としての内部モデルに臨場感を持つことができ、それまでとは入ってくる情報や、それに伴う行動が変化することで、外側のゴールに近づいていくことができます。

最後に

ここまで、世の中に在るコーチングの種類や認知科学コーチングの内容についてお伝えしました。
少しコーチングに対するイメージが、鮮明になっていただけたのではないでしょうか。

最後に、
必ずしも全員が「今の自分では想像のできない未来」に向かわなければいけないというわけではありません。
すでに今幸せで、この幸せが続くことが幸せであるという日々を過ごされている方は本当に素晴らしいですし、大切にしてほしい。

ただもし、
自分自身を振り返ったときに「今も全然幸せ。ただ、自分だったらもっと最高の未来を掴みにいけるんじゃないのか?そんな未来があるとしたらどんな未来だろう?」と思っている方。

一度きりの人生、さらに実現したい未来へ一緒に向かっていきましょう。

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