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台中台北の本屋とリノベ建築、博物館を巡る旅 2023年9月 二二八国家記念館〜<台北2日め その2>


二二八国家記念館

二二八事件についての記念館。1947年2月28日、台湾にとって重要な記念日です。中華民国政府が、タバコを売っていた女性に対して役人が暴行をふるったことを発端として発生した抗議デモに対して、憲兵隊が発砲した事件。その後台湾人勢力が実権を把握した地域もあったが、最終的には本土からの援軍により、武力鎮圧された。ここから1987年まで続く戒厳令の始まり。

まず建物に入ると、この建物の歴史についての展示スペースがあります

1931年4月 台湾教育会館(設計:井手薫)として竣工
1946年 台湾省参議会
1949年 台湾省臨時省議会(名称変更)
1959年 米国大使館・文化交流局
     ※アメリカと断交後「アメリカ文化センター」に改名
1993年 三級古蹟指定
2002年11月 修復開始
2011年2月28日 二二八國家紀念館正式開幕

日本統治時代は教育関係の施設であり、台湾の美術展「台展」もここで開催。中華民国接収後は議会として使用後、アメリカ大使館の文化交流局として使用され、アメリカと台湾の接点として機能。

台湾では、どの修復された建物は、建築についての展示があります。

階段。1930年代の台湾の建物の特有の階段。

企画展「現代文青養成術」@二二八国家記念館

「文青」というのは「文芸青年」の略で、2010年代から流行りだした独自の価値観を持つ若者の総称です。

こちらのサイトには、文青の説明として、45の特徴を挙げています。

網路流傳45條「文青指南」 窄褲粗框還要有很多煩惱
https://www.ettoday.net/news/20121026/118383.htm#ixzz8HFgeyGco

1.文青都愛村上春樹
2.文青都愛攝影(基本上是單眼或是LOMO底片機)
3.文青都極瘦
4.文青褲子都窄的像褲襪
5. 文青都穿極簡但貴的衣服
6.文青很雷光夏
7.文青很後搖
8.文青can't live without convers all star
9.文青的頭髮不能打薄
10.文青都戴看起來沒什麼但貴到不行手工粗框眼鏡
11. 文青喜歡歐洲遠勝過美洲
12.文青不用wretch
13. 文青都會學法文或西班牙文
14. 文青只看深夜MTV
15. 文青愛去誠品看書
16. 文青在很暗的咖啡館看書
17. 文青不吃便當
18. 文青煙抽很大
19. 文青咖啡喝很大
20. 文青酒喝很大
21. 文青一定要有MAC小白POWERBOOK
22. 文青要會樂器
23. 更高階的文青還會組團
24. 文青都去真善美看電影
25. 文青服裝雜誌都看裝苑
26. 文青的文青雜誌是誠品好讀
27. 文青的房間牆壁一定是自己漆上顏色 (即便是白色)
28. 文青的房間都貼看不懂的語言的電影海報
29. 文青的房間會有奇怪造型的燈
30. 文青的房間牆壁上貼滿各種拍立得或是LOMO照片
31. 文青的房間不是極簡黑白就是極復古
32. 文青的床包組不是IKEA的就是MUJI的
33. 文青的文具跟筆記本都是MUJI的不然就是誠品買的
34. 文青的房間有一整牆看不懂的書
35. 文青的房間有一整櫃玫瑰大眾買不到的CD
36. 文青不打一般便利商店或麥當勞的工
37. 文青打工首選不是誠品就是很暗的咖啡店或小白兔唱片行
38. 文青一年四季要跑許多場音樂季
39. 文青最愛逛創意市集
40. 文青的爸媽最好是醫師律師教授或高官
41. 文青不會大笑
42. 文青永遠很多莫名其妙的煩惱
43. 文青是憂鬱症很大族群
44. 文青不會破口大罵
45. 文青一不小心在自己的世界裡

この記事は2012年なので、今の解釈は少々変化しているでしょう。村上春樹や無印や誠品書店好きというような、アーリーアダプター的な存在とのことのようです。別の調査でもよく見る雑誌が、ライフスタイル誌「小日子」や日本情報誌「秋刀魚」という結果もあるようです。

この展示が、なぜ二二八国家記念館で行われているのかというのを考えると興味深い話です。この建物は、アメリカ文化センターとして使われていた経緯によると思います。中華民国が台湾を接収後、統治開始期に日本語の書籍の排除が行われ、中国語教育がされていきます。その中で英語が、対外文化の窓として重要な位置づけとなっていきます。このアメリカ文化センターは、その接点だったということが考えられます。

二二八常態展区(二二八事件常設展)

二二八事件の常設展示。事件までの経緯、そしてその様子を伝える新聞記事。その後各地で蜂起した様子、もちろん犠牲になった人々の記録です。もちろん、これが戒厳令に繋がり、白色テロで数多くの人々が不法に逮捕され、抑留されてきました。

時代治癒所(旧四方醫院)

二二八国家記念館のあとは、タクシーで台北円環近くの時代治癒所(旧四方醫院)へ。


この四方醫院も二二八事件と関係があります。
ここで病院を開設したのは、鹿港出身の医師施江南氏で、京都大学で博士を取得後、来台し、台北醫學專門學校の教授、1940年には臺灣州議員を歴任。接収後も二二八事件処理委員会の委員を行うが、台籍日本兵の返郷に関わったことから、国民党政府に睨まれ、拉致され秘密裏に殺されたという。

なぜ四方醫院なのか?兄弟で東西南北ということらしい。各地で兄弟が四方醫院を開院。

重本書店

松江南京駅近くの書店。といっても本は、デザイン系等中心のセレクトショップのような書店

期間限定で企画展も行われているようです。今回はYMO特集。

松江自助火鍋

行天宮近くにある鍋屋。訪台2回に1度は行く。火鍋と言っても辛くはなく、香味野菜や肉を炒めてから、スープを注ぐ鍋。とにかく美味い鍋。


スルメを炒める。ネギや香味野菜も一緒に炒める

18天ビールがある。

食材はショーケースに棚積み。皿で金額が違う。

つけダレ 自分の好みでアレンジ可能。

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