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【ケニア移住と現地でのキャンプ設立】〜覚悟を持って踏み出す自分なりの一歩〜

今回のnoteでは、先日Twitterに投稿したことをもう少し深堀りして書きました。自分の今の気持ちやこれからの活動への思いを綴ったので、ご一読頂けたら幸いです。

1.ケニアに移住すると決めた理由

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この半年間、幸運にも日本のトップレベルの選手と練習する機会に恵まれ、
その中でより厳しい環境に身をおかないと、今の自分がマラソンで活躍することは厳しいと痛感しました。

正直僕よりも実力やセンスのある選手は今の日本には沢山いると思っています。
だからこそ、その差を埋めてさらに追い越すために「ケニア」という環境に身をおいて競技に取り組むことを決断しました。
これまでに合宿で「ケニア」に訪れてトレーニングを行なってきましたが、今後はここに住居を借りて現地の選手と練習しながら自分の限界に挑戦していきます。
また一概に「ケニア」に行ったからといって必ずしも自分が強くなれるとも思っていません。日本には日本の環境の良さがあると思います。
僕は僕自身にとって「ケニア」がシンプルに走ることに集中できる環境であると思ったので「ケニア」で覚悟を持って競技に取り組んで行くと決めました。

2.移住することで、これまでとなにが変わるのか

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これまでもケニアや日本の長野県などで合宿を行ってきましたが、基本的には東京で家を借りて都内に拠点を構えて活動していました。
今回、これまでと大きく異なるのは、ケニアを主に拠点を置くことです。
今のところ、現地で家を借りて年間の8-9ヶ月はケニアで過ごす予定でいます。
ケニアでの長期の練習(2ヶ月程度)はこれまでも行っていましたし、現地の環境には当初ケニアを訪れた頃よりも大分慣れてきている感覚があります。
とはいえ、毎日のトレーニングが辛くていっぱいいっぱいですが。。。

今のコロナ渦という情勢から、周りに心配されることもありますが、
日本よりもケニアの方が僕としては周りに左右されずシンプルに競技に取り組めると思っています。また、競技もそうですがそれ以外の生活していく力、生きる力というのもケニアで養われている感覚があるので、人としても成長していけるよう頑張りたいです。
実際のところ自分でいうのもなんですが、現地の選手とのコミニュケーションも以前よりは大分取れるようになってきました。最初の頃は英語も全然話せなくて(とはいえ今もそこまでではないです、、、)気合いでカバーしていましたが、今は意思の疎通がとれるようになってきたことも感じています。


3.ケニアでのキャンプ設立

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また移住に伴って、
現在一緒にトレーニングを行なっている練習パートナーを迎え入れて、
現地にトレーニングキャンプを設立しました。
これは僕のエゴでもあるのですが、
仲間である彼らとの何気ない会話の中で、今の生活や引退後の不安を口にする彼らを少しでも手助けできたらと思い、この取り組みをはじめました。

僕も過去に所属していたチームから戦力外通告を2度受けてクビになり、
一時は競技を辞める寸前まで追い込まれたこともあります。

今も決して余裕があるわけではないですが、スポンサー頂いている企業の皆様やサポートしてくれている方々があって競技が継続できているので、僕が彼らにとってそんな存在になれたらと思っています。実際に僕がこれまで思っていた以上に彼らの生活は厳しく、生まれた場所で人生のスタート地点が変わる現実をこのケニアで垣間見ました。

僕はたまたま日本に生まれたから良い環境で競技に取り組めているけれど、
彼らは僕よりも能力があるのにそうではない。同じランナーとして少しでも彼らをサポートして、僕も彼らも共に高め合っていける環境を作っていけたらと思います。
選手引退後のキャリアとしても、僕ももちろん不安な面はありますが、
まずは彼らの雇用が生まれるような取り組み、そしてトレーニングをしているケニアの経済に少しでも貢献できる取り組みをしていきたいと考えています。
こちらについてはまた協力して頂いている方々と進めていく予定なので、また今後注目して頂けたら幸いです。

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4.これからの目標

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まずは国内のマラソンでの実績を作りたいと思っています。
これまでのマラソンはほぼ準備せずにただ走って終わりという経験しかないので、
マラソンに向けての準備をきちんとして今の自分がどれだけ走れるのか挑戦します。目指すはまず2時間8分台、高い目標かもしれませんが不可能ではないと思っています。
それの裏付けとして、現在は2年前に比べると走行距離も倍近くなり、怪我も減って練習の積み重ねができるようになってきました。

最近周りからは、
人が変わったように走るようになったね(笑)
と言われることもあるのですが、この半年間で「環境がひとを作る」ということを改めて学んだ部分が大きいです。
自分にもできないことはないんだ、やり続けることで目標は必ず達成できるという思いで挑戦し続けていきたいです。

また、これも僕なりにこの半年間で感じたこととして、
「結果だけが全てではない」と思っていた時期もありました。
間違ってはないと思いますが結果を出した人が言えることであって
結果が出していない人が「結果が全てじゃない」というのは逃げだと感じました。
何をするにしてもまずは走って結果を出すことでしか認められない。
僕はそういう思いと覚悟を持って「ケニア」に移住を決めたので、
ケニア人の彼らと共に高め合いながら、共に成長していけるよう取り組んでいきます。

「Dark Horse」
僕と彼らのトレーニングキャンプの名前です。
この名前が持つ意味のように、
エリートや本命ではないかもしれないけれど、
レースを動かしそして勝ち切れる、そんなランナーを目指します。

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