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大いなる偽善の高鳴り

先日、腰の曲がったおばあさんが重そうな買い物袋を道路に置いて立ち止まっていらっしゃった。
一旦、通り過ぎたものの、想いが巡る。

以前、駅の短めの階段でベビーカーを持ったお母さんが、あたふたされていた。未だに、手を貸さなかったことを後悔し、自分も経験したことなのにと腹を立てている。繰り返したくない。

引き返し「荷物を運びましょうか」声をかけると、「すぐそこなので大丈夫ですよ、ありがとうございます」と笑顔で返された。

結局、断られたけれど、偽善でもなんでも、どうジャッジされても、その偽善的徳を積みあげてやろうじゃないか!と晴れ渡った秋の空に、胸の高鳴る音が美しく響いた。天は見ている。

因果応報、自分がしたことは必ず自分に返ってくる。