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情熱
ぬいぐるみを欲しがったり、そもそも何かをねだるような子供じゃなかった。
10歳くらいの時にコアラが流行、ぬいぐるみが欲しくなった。何度かそのお店に行く度に迷いながらも、ある日、ねだった。母はなにか言いたげだったが、買ってくれた。
なぜ急にそんな気持ちになったのか、手に入った後、本当に欲しかったのかもわからなくなって大事にすることはなかった。
わがままを言いたかったわけでもなく、母を試したかったわけでもなく、なんだったのか。
その時の母のなにかが引っ掛かっていたのだろうと思う。笑って買ってくれたら、大事にしたのだろうか。