12/30~1/3 AmazonPrime映画駅伝
この年末年始、Twitterでアンケートを取り、ジャンルからタイトルまでを決めて映画を見ました。感想を書き記そうと思います。各種映画のネタバレがありますので、目次からタイトルを確認し、ネタバレにご注意ください。
12/30 映画 モンスターハンター(吹替版)
初日からクライマックスです。実写モンスターハンター。この映画を一言で言うならば「異世界ミラ・ジョヴォヴィッチ」。
クソ映画おすすめ度 ★★★☆☆
現代兵器の強さ ★☆☆☆☆
モンハンの理解度 ★☆☆☆☆
アイルーの可愛さ ★☆☆☆☆
注意点: 虫、グロテスク表現
まず初めに、モンハン世界は異世界なの!? と突っ込むところから始まります。エリート特殊部隊は中村悠一、杉田智和、宮野真守、花江夏樹と確かにエリートが揃ってます。ミラ・ジョヴォヴィッチを残して全滅しますけれども。
モンスターに銃火器は一切効きません。小銃どころかヘリの機銃さえリオレウス達には効きませんし、なす術なく一個小隊は壊滅します。じゃあボウガンはどうやって戦ってんだよ。そもそも出てくるハンターは弓だぞ。おそらく特効武器でないと戦えないのでしょう。スマブラ時空だったらリオレウスは狩れたのに。
そこで、モンハン世界の武器を手に入れて戦うのですが……ディアブロスやリオレウスに火属性武器で挑むな! なんでだよ。モンハンエアプか? モンハンエアプ度合いで言うと、他にはアイルーがめちゃくちゃ可愛くないです。ハリウッドに期待をするな。そうだね……。
それでも、結構いいなあと思う部分は多かったですね。ミラ・ジョヴォヴィッチと異世界のハンターとは言葉が通じないので、お互い手探りのコミュニケーションを取りながら仲良くなっていきます。時に互いを釣り餌にし、頼りにしながら戦うのは良かったなと思いました。
しかし、この映画はディアブロス、リオレウスを倒した後にゴア・マガラが現れる、まさかの大連続狩猟クエストです。もちろん映画の尺に収まりはしないので、ゴア・マガラと戦いながら「俺たちの戦いはこれからだ!」と終わります。いや……そうじゃないだろ。
ただ……この映画で逆転ホームラン打つ方法がひとつあったんですよね。英雄の証を流す。なぜそれをしなかったのか。契約の都合でしょうね。もったいないなあーと思いつつ、クソ映画なりに楽しめました。
12/31 ガンズ・アキンボ(吹替版)
あらすじを読んで分かるこの「あっ! これダメな映画だ!!」感。恐ろしいくらいです。ダニエル・ラドクリフ、人生楽しんでるな……。
クソ映画おすすめ度 ★★★☆☆
おバカ映画度 ★★★★★
しょうもなさ ★★★★★
ダニエル・ラドクリフの人生エンジョイっぷり ★★★★★★★★★★
注意事項: グロテスク表現、下ネタ、コカイン
仕事でクソ上司とうまく行っていない内弁慶のダニエル・ラドクリフ。彼の唯一の趣味はしょうもないクソリプと煽り、レスバです。マジにどうなってんの? クソリプを繰り返しているとデスゲーム運営に目を付けられ、気付いたら両手に拳銃が固定されていた……! いやそんな訳があるかよ。
デスゲームから逃げ回るも、元カノを人質に取られて覚醒。勇気を振り絞りこのデスゲームを終わらせる覚悟を決める……という具合です。クソリプ野郎に彼女がいる訳ねえだろ。
この映画は思ってた以上に人が死にます。でもクソ上司だけは死にません。いやそいつを盾にしろよ!! なんて思いますが、まあそんなもんですよね。
この映画の良いところは本当に、バカバカしさと勢いです。覚醒した後は2丁拳銃でしっかり戦えるんですよ。君APEXやってる? 熱い覚醒、敵との共闘、最強の大会、コカイン、その他諸々……本当にバカ。バカです。偶にはこういう映画を見るのも良いんじゃないですか? 実写モンスターハンターの後に見るものではないですけど。
でも、人生たまには「コカイン吸ってパワーアップだ!!」みたいな映画を見ても良いんじゃないですかね。いいわけないだろ。
とりあえず、ハリー・ポッターが終わった後のダニエル・ラドクリフはこんな映画ばかりに自ら参加しているらしいです。人生楽しんでるな。
12/31~1/1 デビルマン
無料期間: 2023年1月11日(水) 23:59まで
ハッピーニューイヤー、デビルマン!! ジンメンを倒してうしくんを弔っているあたりで年を越しました。
デビルアロー: 超音波
デビルイヤー: 地獄耳
デビルウィング: 空を飛ぶ
デビルビーム: 熱光線
デビルマンを見るのは多分5回めくらいなんですが、「どうして序盤3分くらいの明が手を振るシーンは妙に気持ち悪いのか?」を検証した結果、「ちょっと中腰になり、手と一緒にケツを振っているから」だろうと結論が出ました。
1/1 バーフバリ 伝説誕生(通常・吹替版)
バーフバリ! バーフバリ!!
おすすめ度 ★★★★★
トンデモ展開 ★★★★★
養母の毒親っぷり ★★★★★★★★★★
ガンダムハンマー殿下の野心 ★★★★★★★★★★★★★★★
新年早々バーフバリを見ました。良かったです。マーベルヒーローか? ってくらい熱い展開が多かったですね。父バーフバリと親子二代で王に成り上がる話。
この映画の様々な要素は「細けえこたぁいいんだよ!」で解決できます。水中から忍び寄ってアヴァンティカにボディペイントを入れるシーンとか、気付かれずに再度ボディペイントを入れるシーンとか。殺されそうになりながらアヴァンティカを脱がせて化粧させて踊ったらいつの間にか冬から春になるシーンとか。お前はいちいち神話のあら捜しをするのか? しない。
でもギャグシーン(?)は満載です。何ですかあの命を刈り取る形をした戦車は。殿下の横取りガンダムハンマーは。大きな布を集めての人焼きは。ライオンパンチは。全てが面白い。もう、勢いです。勢いがあればいいんです。ガンダムハンマー殿下、どう見たってあれは呂布なんですよ。親父は董卓だし。こんなのに国を任せていいんですか?
見たことがなかったので、見れてよかったなと思いました。1王家に1人はカッタッパ欲しいですね。吹き替えが麦人さんだったので「シグマ隊長だ!」と1人はしゃいでました。
1/1 がっこうぐらし!
このAmazonPrime映画駅伝随一のダークホースです。
実写映画おすすめ度 ★★★★★
クソ映画しぐさ ★☆☆☆☆
無理のないまとめ方 ★★★★★
ネームドエネミー: チャッカマンカチカチゾンビ
注意表現: ホラー
良かったですよ。この映画。だって、ちゃんと「がっこうぐらし!」として見られる映画が出てきたんですよ。まさかびっくり。
原作付き実写映画によくある、
無闇やたらな原作改変
髪色まで再現した結果いたたまれなくなるビジュアル
尺の都合でめちゃくちゃにカット&ペーストされる原作シーン
実績解除や名言まとめのごとくなぞられる原作の名台詞
尺稼ぎの無駄な口論
キャストの下手な演技、棒読み台詞
これらが一切ないんです。すげえ映画だった。ちゃんと高校卒業までを書ききって、卒業してエンディング。お上手! さすがです。演技に関しては「飛び抜けて上手い訳ではないけど、ちゃんと聞いていられる範囲」です。くるみの先輩だけはちょっと棒読みっぽさが残ったけど、メインキャストではないしあまり気にならない。
原作からの改変で、ゆきからくるみに主人公を変えているんですよね。ゆきは幼児退行を起こしたもののムードメーカーな存在で、作中大事な存在ではありますが……映画でそれを表現できるかは別モノ。なので、くるみを主人公に置いて話を回すのは上手いなと思いました。
戦う最中に先輩を思い出してイップスに掛かるのも、先輩に背中を押されてもう一度シャベルを握るのも、先輩に守られるのも上手く出来てるな……と思いました。原作ちょっと読んだことある程度だったので「くるみに好きな人っていたんだっけ?」とWikipedia見たりしてましたが、上手く設定を拾ってますよね。
他に原作からの改変で良かったなと思ったのは、めぐねえの最期ですね……。めぐねえの尊厳を傷付けず、かつ映画の尺としてもストーリーとしても無理のない落とし所にしてくれていました。素晴らしい。
この映画唯一の謎ポイント、チャッカマンカチカチゾンビについても触れておきましょう。チャッカマンカチカチゾンビとは、カセットコンロを抱えてチャッカマンをカチカチし、学校に炎をもたらすゾンビのことです。何言ってるか分からねえだろ。私だって分からなかったよ。
この映画を高校卒業だけで完結させるため、その他の要素はオミットした結果、学校が燃やす存在がいないんですよね。そこで出てきたのがチャッカマンカチカチゾンビです。こいつによって学校はボヤ騒ぎになり、電気系統が死ぬので学校を出なければならなくなります。
いやー、その。バカか?
チャッカマンカチカチゾンビは要するに「伏線も何もなく突然現れる起承転結の転」なんですよ。こいつは何なんだと聞かれても誰も答えられやしません。でも、もうこれでいいじゃん、というか。それしかないですし。それを差し引いたっていい映画なんですよ。ダメな点が他にほぼないんで。
浅村はゾンビ映画をほぼ見たことないので、ゾンビ映画としてどうなのかは語れませんが、原作付き実写映画としては「これが出てくるなら80~85点は出そうよ」と思うラインだったと思います。破綻がない、演技がちゃんと出来てるってこんなに凄いことなんだ。良かったよ。良かったんだ。信じてくれ。私はこの映画をクソ映画だとは言えない。
1/2 シャイニング (字幕版)
名作ホラー映画ですね。浅村の予備知識は「双子の女の子」と「壁にめり込んでるおっさん」でした。
ダメ親父度 ★★★★★
双子の女の子の出番 ★☆☆☆☆
何が起こってるのかよく分からない度 ★★★☆☆
ハロランさんの「あ、この人死にそう」感 ★★★★★
ごめんなさい。浅村は理解能力にそんなに長けていません。なので「あれ? これなにが起きてるんだっけ?」が頻発しました。まあバーフバリでも他の映画でも起きてますが。見逃しやすいのであまり字幕版も向いてない。
シャイニングって特殊能力のことだったんだ、とか。あの双子の女の子って登場ちょっとしかないのか、とか。このパパそもそもダメ親父だな、とか。ダニ―がニンジャみたいな機転でパパをやり込めたな、とか。色々へえーと思って見てました。237号室はマジにビビりました。
ぶっちゃけ言ってシャイングを選択肢に入れるのは失敗だったなとある意味思いました。シャイニングでなんとなく思いました、「映画のアンケートを取るとみんな知ってる映画に投票する傾向がないか」と。現代的ホラーの『ミッドサマー』や『ヘレディタリー 継承』が来てたら私はどうなっていたんだろう。
1/2 ■■■の■■■■■
感想は個別記事を参照ください。この映画に投票したフォロワーは、せめて感想だけでも読んで下さい。その一票に責任を持て。
1/3 バーフバリ2 王の凱旋(吹替版)
バーフバリ! バーフバリ!!
おすすめ度 ★★★★★
400円払って見る価値 ★★★★★★★★★★
シヴァガミ様の毒親っぷり ★★★★★★★★★★
勇敢なるクマラ兄上殿下の格好良さ ★★★★★★★★★★★★★★★
バーフバリ1がめちゃくちゃ良い引きで終わったので、そりゃあ2も見たくなりますよね。やっぱりバーフバリはマーベルヒーローなのでは? と言いたくなるような登場シーンがとても良かったです。
そして息子に引き継がれ、「父上は機転の効くお方でしたぞ」との言葉から編み出される南斗人間砲弾。この映画はバカなんです。バカを極め尽くすとここまで格好良くなるんだ。とても良い映画を見た。でもやっぱりシヴァガミ様は毒親というか、ダメ親だよ。ガンダムハンマー殿下の事をちゃんと理解できてねえもの。
個人的には命を刈り取る形をした戦車がパワーアップして帰ってきたのがとても良かったです。あれすっげえバカのデザインですけど、殺傷能力ピカイチですからね。
さて、バーフバリを見た方ならもうお分かりでしょう、勇敢なるクマラ兄上殿下について。彼こそが心の勇敢なる王族であり、その高潔なる精神はバーフバリ王にも負けず劣らずと言っても過言ではないかと存じます。
最初の雑な丸太切りで「ああ、バーフバリをいびってくるコメディリリーフ殿下か?」と思っていましたし、攻め入られた時に銅鑼も満足に鳴らせずペチペチしていたのは笑ってしまいました。……ですが、攻め入られた際のバーフバリに鼓舞されて覚醒し、短剣で兵士達を倒して勝鬨を上げる様は真の勇者ですよ。生き延びた後にバーフバリにその勇敢さを讃えられハグするシーンは泣きそうになりました。こんなに格好いい男がいるか。いたよ。
その後も、バーフバリとデーヴァセーナが王宮を追われた際には共に連れ立って王宮を去り、二人と共に民衆と暮らし、バーフバリの危機に気付いて怪しい男を尾行するなど十二分に活躍なされたクマラ兄上殿下でしたが、忸怩たる思いの中散ってしまいます。こんな事があるか。息子バーフバリが生まれたあと、カッタッパの次に息子バーフバリを抱きとめるべき男だろう。兄上……。兄上の話しかできないですね。この辺にしときましょうか。
1/3 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲
同時上映 ピカチュウのなつやすみ
劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲
冬休みは、ポケモン!
懐かしさ ★★★★★
子供向け度 ★☆☆☆☆
泥仕合度 ★★★★☆
ピカチュウの10まんボルトとゴローニャの相性: こうかがないようだ……。
ルギア爆誕からダークライあたりまで映画を見ていた記憶があります。ミュウツーはひょっとすると見ていたけど幼すぎて記憶がないかも、と思いました。実際に見て確かに記憶がなかった。
なお、当時を思い出すため、『ピカチュウのなつやすみ』も一緒に見ました。かわいいですね。
知ってはいたけどテーマが重すぎるッピ……! 「クローン」と「自己とはなにか」「本物とはなにか」を子供向け映画で問うてくるな! と今なら思います。当時の私もおそらく1、2のポカンでしょう。今の私だって答えを出せませんよそんなの。当時の親御さんたちはお子さんたちに説明を求められて「えぇ……」となっていたかもしれませんね。
結局、クローンが出来ても本物か偽物かって本人の意識次第なんだと思います。究極のクローンが出来てしまえば、どちらが本物かは自己申告になりますし。その上で本物かどうか、を問うならば……「己が本物でありたいかどうか」ではないかと思います。偽物だ、作られた存在だ、としてもそこにいるのは自分なので。他の誰でもない自我でそこにいるのだから、その自我は本物ではないのか、と思います。難しい話ですね。これはいずれTRPGシナリオに昇華させます。
序盤だけ登場するアイツーちゃんが可哀想で可哀想で……。あの子がずっと居続けられたらミュウツーも少しは救われたのでしょうかね。分からねえ。でも、アイツーちゃんの「痛くないのに涙をながすのは人間だけだよ」は、後々のポケモンで大きな意味を持っている気がするなと思いました。ダイヤモンド・パールのどこかの村の資料館で「人間と結婚したポケモンがいた ポケモンと結婚した人間がいた 昔はどちらも同じだった」といった資料が出てくるんですよね。あの世界においてポケモンと人間を分ける定義って何なんだろう。多分、そんなにないんでしょうね。実際、ピカチュウとサトシは言語的意思疎通が一方的にしか取れないだけで、お互いのことをおよそ分かっていますし。
大変懐かしい気持ちになりました。その一方で、ミュウツーの逆襲に投票が集中したことは「やっぱり自分の知っている映画をフォロワーは投票しがちなのでは?」と思う原因にもなりました。2003年公開の『水の都の護り神』はともかく、2010年代後半の『キミにきめた!』『みんなの物語』を見たフォロワーはいないのでは……と思いました。自分が見てない映画を私に薦めるだろうか? という疑問。これはいずれまた同じ企画をする際にも考えます。
総評
おまえがクソ映画を見て喜ぶものにおまえのオールを任せた結果、『大怪獣のあとしまつ』を見ることになりました。投票した人に破魔矢を撃とうと思ったんですが、お正月が終わったので普通の矢を用意することにします。
リクエストのあった映画
私はクソ映画ソムリエでもリトマス試験紙でもないんですよ。
BAD CGI SHARKS / 電脳鮫
見るからにヤバそう! 救いはないのですか!? というかなんでこれを勧めてきたんですか!! なにがサイバー・ジョーズだよ!!
エスケープ・フロム・L.A.
「この映画がクソ映画だったと思うが、幼少期なので記憶が曖昧です」とお言葉頂きました。私はリトマス試験紙でも探偵ナイトスクープでもないんですよ。ちょっとお時間ください。
気になっている映画など
土日に1本みたいなペースでも、見ていきたいですね。
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
MCUはひとつ見逃すと全部見れなくなる。シャンチーを見逃した結果ノーウェイホームも見逃した。
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
前作でシンビオートが「俺実は陰キャなんだ」って言い出したのはちょっとびっくりした。
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション
フランスで作られた実写版だそうです。評価高いので気になりますよね。ぱっと見の再現度は凄い高い。
劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
友人氏からお勧めをもらいました。心が温かくなるやつだとは知っています。
ミッドサマー
本能的に「見てはいけない」と言われている気がする。こちらも感想を聞きたいと言われています。
ヘレディタリー 継承
本能的に「見てはいけない」と言われている気がする。ホラーは苦手なんですけどもね。
トゥルーマン・ショー
選択肢でちょいちょい入れてた「20世紀の名作映画」がアンケート1位だったら、これを選択肢に入れる予定でした。と言うより他の選択肢を考えていなかった。
Devilman Crybaby
実写版デビルマンが好きなら見ろと言われて早数年。近日中にネトフリ契約するか……と思っています。どうして無料期間があるうちに見なかったの? ものぐさなもので……。
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