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鉄道のカスハラ、エトセトラ

JR東日本、JR西日本などが「カスハラ」に関する対応方針を明らかにしている。「サービス提供中止」「法的処置」など強いワードを使って「カスハラは許さない」と言わんばかりの姿勢。鉄道の世界ではそういうのが特に多い傾向はあるし、ここまで言わないと能力ある人を失うことになりかねない。

SNSを見ると駅員や車掌に怒鳴り声浴びせる人は多いし、人身事故などの非常事態になると皆が落ち着かないし、自然災害が原因でもああなる人がいる。ピタッと大人しくなるのは大地震があったときぐらいだ。そうじゃなくても些細なことで怒鳴る人がいる。駅員バイトをしていた僕はそういうおっさんがいたのを思い出さずにいられない。

男子中高生が「ながらスマホ」をしていたのをおっさんが注意していたら流れ弾の如く僕も怒られた。その日は謝罪したことで「気をつけたまえ」という上から発言だけで済んだ。

しかし翌日になると「コラー」と中高生に叫び「なんで(直に)注意しないんだ!」と僕を怒鳴った。おっちゃんの剣幕に負けてフリーズしていたら「これじゃ話にならん、ちょっと来い」と改札へ移動。社員にも怒鳴りつけた。

ながらスマホが危険なのは承知だし、僕自身もおっちゃんが見てないところでスピーカー越しで啓発放送はたくさんしてきた。

しかし、直で注意してもそんな一筋縄でわかってくれるはずはないし、どうしてもスマホ夢中になるなんとも言えない性とか即レスしなければという義務感がある。おっちゃんの直に注意するやり方を否定はしないけど、そんなこと言っても「なんやこのジジイうっせぇな」と思われておしまいな気しかしない。はっきり言って、歪んだ正義みたいなやつだった。

世の中いろんな人がいるし、接客するからにはカスハラは避けて通れないもの。感情が抑えられない人なんてごまんといる。しかし、相手を傷つけてまでして、それは神様と言えるのか。それとも疫病神なのか。

東海道新幹線で見たような強気な放送するぐらいが疫病神を寄せ付けない気はする。動き、対応からしてみてもカッコいいし、安全にたくさん列車を走らせられてる所以の1つかもしれないなんて思ってみたり。

カスハラなんてなくならないが、具体的に示した方が少しは強気になれそうな気はする。鉄道の安全安心のためにはこういうのは撲滅させるぐらい必要だし、強くってカッコいい憧れの存在であり続けるためにも。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。