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10年以上ぶり関空のリアル

VISAで南海電車に乗って向かうは関西空港(関空)。なんばから「空港急行」といういかにもな列車で1時間弱。

10年以上ぶり2度目の関空に上陸。1度目は母方のおばあちゃんに連れられて、飛行機ウォッチングしに行ったとき。往路で南海の「ラピート」、復路でJRの「はるか」に乗った記憶がある。このあと、高校の修学旅行で飛行機に乗ることになるが、僕の地元は関空より名古屋の中部空港が便利な為、ここに来るのにかなり時間が開くことに。

大きく時間が経ち、今の関空はご時世もあってか人はまばら。至る所が広いのがちょいともったいぶってる気もする。

改札にVISAをタッチして出て、さっきJR側のホームで気になる電車を見つけて、JRの入場券を買う。駅は同居しているが、改札は2社別々。わざわざ買ってまで向かったのは

試運転以来久々にお目にかかったであろう「はるか」の最新型271系電車。旺盛なインバウンドに対処するため、「ハローキティ」を纏って華々しく去年デビュー。ただそれも束の間。デビュー1か月前からの入国制限で利用が激減、ひと月足らずで使用されなくなり、日根野の車庫などでいわば「自宅待機」となった。それからほぼ1年越しの今年のダイヤ改正で通勤の「密」回避需要に応えようと微々たる数で再登板を果たすことになった。
増結専用故に朝以外は基本的に「ステイホーム」の新型「はるか」。輸送力という威力を本格発揮する時が来るのだろうか?

ある程度撮った後、まず関空直結の「エアロプラザ」をぶらり、「ファーストキャビン」という高級カプセルホテルを核に飲食やコンビニが入居する。
日光が差し込むドーム型の天井窓が開放感がある。そして、腹が減ったので適当に見つけた「なか卯」でご飯を食べることに。写真は無いが、「特製かき揚げ丼と味噌汁のセット」を頂いた。外食でもみそ汁はホッとする。作り置きするほど大好物でもあるから、ありがたみも感じた。

腹ごしらえしたところで「エアロプラザ」を後にし、第1ターミナルビルへ。ここも吹き抜けの開放感が半端なく広々。そして、去年からの入国制限や人出が減ったことでそれがさらに増長されているようにも思う。

2階にはレストラン街『町家小路』があって、すき家、カレー屋など匂いをそそられて、「ここで食ったら良かったぁ😩」と軽く後悔。
特に「連れてって〜」のCMで関西人にはお馴染みのたこ焼き屋『たこ昌』もあって、焼きそばとたこ焼きのセットがそそられる。今度来たらここに行こう。

それなりに賑わう国内線に比べ、国際線はご覧の通りの静けさ。ちらほらいても、国内線の3分の1にも満たないぐらい。世界が一変した一端を垣間見える。

ぶらぶらしていると至るところに「マリオ」を始めとする任天堂キャラクターとのコラボが見られ、エレベーターの裏側には写真の「ノコノコ(亀のほう)」と「クリボー」の他、ビル内にあるそれらほとんどが任天堂仕様だった。
さらに『ニンテンドーチェックイン』なる特設ブースもあった。休止中な上に何ができるとこだったかは分からないが、関西ゆかりで「ユニバ」にもマリオの新エリアができる気運を盛り上げてオリンピックイヤーで賑わう関空でアピールしたかったのだろう。新エリアはできたものの、どこか惜しすぎる気がする。

ある程度ぶらぶらしたところで、今度は飛行機ウォッチングしようとできるところを探すと、第2ターミナル付近にそういうのがあるらしく、無料連絡バス乗り場に向かった。しかし…

コロナの煽りで長らく休館中だったorz。これに限らず、さっきの「ニンテンドーチェックイン」やターミナルビルの「ユニクロ」や「ツタヤ」、「ダイソー」など飲食以外の約半数が去年から無期限休業中だった。飲食のダメージも甚大だが、一番ダメージを受けているのは空港関係なのかもしれないと思う瞬間だった。

「ウィズコロナ」の関空は相当人出が減ってることが目に見えて分かったこの日。今も空港連絡列車の「ラピート」「はるか」は昼間の運転が無くなり、通勤特急に近い性格になっているし、神戸空港へ向かう高速船「神戸-関空ベイシャトル」も減便している。それだけ需要が減っている現れの一つとなっている。そして、店の休業も。一番落ち込んだときより人出は回復してる感があって、国内線エリアはそこそこだし、欧米系の観光客もそれなりにすれ違った。関空に限らず、大きい空港はどこもそんな感じなのだろうか。羽田と成田はオリンピックとパラリンピックのこともあるから全然状況は違うかもしれないけれど。
街ブラ好きな僕だが、実際に来ることで報道されない痛い現実を知って、「百聞は一見にしかず」がこういうことを言うんだと思った。

それでも、また来ようと思う理由ができた。先の通り、「たこ昌」のたこ焼きを一度食べてみたいし、知る人ぞ知る「神戸-関空ベイシャトル」でショートカットもやってみたい。良い意味でも悪い意味でもいろんなリアルを知ったところで今度は和歌山市加太へ向かうことに…

つづく

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