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滋賀県民御用達

滋賀県を中心に、京阪神、北陸、東海地方にも展開するスーパーマーケット「平和堂」。滋賀県民の衣食住に無くてはならない存在で、それにまつわるあるあるネタも多くあるほど。15年間滋賀県で育ってきた僕自身にとっても非常に思い入れのあるスーパーで思い出が多数ある。そんな平和堂のあるあるや特徴的なサービスなどを紹介する。

平和堂とは


1957年、滋賀県彦根市の彦根銀座商店街で「靴とカバンの店・平和堂(現在の平和堂彦根銀座店)」を創業したのが最初。店名は創業者の夏原平次郎氏の長男で現在同社会長を務める平和(ひらかず)氏から取ったもの。衣料スーパーを経て、1966年から食料品も取り扱う総合スーパーに転換。滋賀県やその周辺で「ドミナント戦略」を行った結果、現在、滋賀県81店舗を始め、京都府20店舗、大阪府21店舗、兵庫県3店舗、福井県6店舗、石川県7店舗、富山県2店舗、岐阜県7店舗、愛知県16店舗を構えるまでに至る。
業態は「平和堂」のほか大型店舗の「アル・プラザ」、小型の「フレンドマート」「スーパーフレンド」がある。このうち、JR南彦根駅前の店舗はショッピングモール「ビバシティ彦根」となっていて、「ビバシティ平和堂」を核に専門店街やボウリング場、映画館などを併設していて、滋賀県北部では最大面積を誇るショッピングモールとなっている。
その他、グループ会社として滋賀県内では「丸善」、京都府舞鶴市と京丹後市の2店舗は「エール」という屋号でも展開している。
このうち、「丸善」以外の店の看板には2羽の鳩がシンボルマークとして描かれていて、「五つの鳩の気持ち」という企業理念にも反映されている。

県民的ポイントカード


↑僕のHOPカード
平和堂の特筆すべきサービスとして「HOPカード」というポイントカードがある。1会計額100円に付き1ポイントを付与し、計1000ポイントが貯まると同じ額の現金が還元される。また、500ポイント以降は平和堂独自の電子マネー「HOPマネー」のチャージにも使うことができる。
形態は現金専用の黄色のほか、「楽天Edy」機能を搭載した青色、「iD」と「VISA」のクレジット機能を搭載した緑色の3種類がある。滋賀県民にとっては持ってて当たり前と言えるほどに浸透していて、「HOPカードの女」というあるあるネタソングまで作られ、びわ湖放送ではCM中に複数回放映された。
僕の母も滋賀に引っ越したのを機にHOPカードを作り、近所のフレンドマートや平和堂でよく使っていた。僕自身も大学生になって京都に引っ越して、たまたま近所に店舗があったことで作って使うようになった。最初は現金の還元が嬉しかったのだが、キャッシュレスに切り替えてからはポイントの対象外の為、今は貯めておらず、会員限定の割引を受けるのみとなっている。「Edy」機能のものやVISAクレジットカードの「キャッシュレス型」もあるが、汎用性が低いと思ったのと既存のもので充分と思い作っていない。その点は少々恐縮です。

隠れた平和堂王国


平和堂の店舗網は滋賀県が最も多い「平和堂王国」だが、個人的には京都府宇治市も隠れた「平和堂王国」だと思っている。先のように「ドミナント戦略」でコンビニの如く狭い範囲に集中的に出店する戦略を用いた結果、宇治市内には合計7店舗を展開するまでになった。宇治市に在住している僕にとっては近所にたまたまあったことでたまに行くようになって、行く度に「県民魂」が騒ぎだす感覚だ。

平和堂の歌と惣菜の歌


平和堂にはテーマソングがある。曲は「かけっことびっこ」といい、毎時2回店内で流れる。滋賀県民はフルコーラスで歌える人も多いそう。
その歌詞は…

かけっこ とびっこ げんきっこ
みんな集まれ平和堂
わんぱくぼうやも なかよしも
ママの後から付いていく
はずむ心の お買いもの 平和堂

ちなみに、最後1行の歌詞は提供読みで使用されていて、平和堂を象徴するフレーズとなっている。
もう1つ、テーマソングではないものの、惣菜コーナーに行くと「惣菜バンザイ〜!」と歌うBGMが掛かっていることもある。平和堂に限らず、全国一部のスーパーで流れていて、滋賀県民以外でも分かる人がいるのではないだろうか。「かけっことびっこ」同様、ワクワクウキウキな楽しい曲となっている。

平和堂の唐揚げ



ある夕方、テレビを見ていたら「唐揚げブーム」をテーマに特集をやっていた。有名唐揚げや専門店が紹介される中で僕が思わず二度見したのが、平和堂の唐揚げだった。というのもこの唐揚げ「第10回からあげグランプリ」にて最高金賞を受賞した折り紙付き。スタジオでもキャスターやコメンテーター陣が実食していて、「冷めても美味しい」と高評価だった。これに触発された僕は早速買いに行った。
テレビの通り、チンせずにそのままいただくと、パサパサ感がなく、水分がそのまま残って、非常にジューシー。こだわりの生姜も良く香って非常に美味しかった。折り紙付きの理由がよくわかる。

ということで、滋賀県民御用達「平和堂」のお話でした。京都在住の今でもたまに近所のフレンドマートで買い物している僕ですが、店内で流れるテーマソング聴くたびに懐かしさと故郷に戻ったようになります。ご覧の滋賀県民の皆さん、懐かしくいただけたでしょうか。


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