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音楽とともに振り返る列車旅2日目

2日目は朝っぱらから、普通列車や特急で音楽を聴きまくった。そんな列車旅+音楽の思い出を自作のプレイリストとともに綴っていく。

ジオライナー+コナン列車

2日目の始まりは米子行き普通列車で出雲市から松江まで先行することにした。普通列車に似合う曲を聴きたいというわざわざ感はあったが、先頭は走行範囲である鳥取県北栄ほくえい町出身の作者にちなんだ『名探偵コナン』のラッピング。後ろには鳥取砂丘から京都府丹後地方にかけての日本海沿岸に広がる「山陰海岸ジオパーク」という国立公園のラッピングの通称「ジオライナー」の併結で、ダブルで嬉しいことになった。
朝方のため車内はサラリーマンや高校生でごった返す。特に高校生は雑談したり、ゲームで対戦したり、個々人でスマホいじったりなどしていて、僕の高校時代を思い出してしまう光景だった。
さらに、左の車窓には宍道湖しんじこが広がり、朝焼けが美しく、広々とした風景は琵琶湖を彷彿とさせ、また、ノスタルジーに浸ってしまう瞬間だった。

このときは5曲。普通列車ということでゆったりめをセレクト。田んぼの風景や宍道湖の絶景にも良くあってて楽しく聴くことができた。

特急スーパーまつかぜ4号

松江から先は「スーパーまつかぜ」に乗車。黄色い車体で2両という特急にしては小柄なスタイル。前夜の「やくも」同様振り子付きの列車だが、自動で制御する新しめな方。カーブでは傾けて軽快に飛ばしていくが、「やくも」に比べたら乗りやすい方だ。左側に乗っていたので車窓には雄大な日本海を一望。晴れていて水平線が遠くの方まで見えた。

朝方だったため音楽も朝向けのものをチョイス。このうち、「安室ちゃん」を好きと公言はしていないが、このプレイリストの曲は「ワンピース」で聴いたときからぞっこんになって、最近Apple Musicでも聴くことがある。発車のときの高揚感あるイントロが熱くなる。

若桜鉄道「昭和」

広島方面へ向かうべくスーパーまつかぜで鳥取駅へ。そこから岡山行きのスーパーいなばに乗ると速いのだが、車種が同じで飽きてしまいそうだったので、郡家こおげまで先着するこの列車に乗った。乗ったのは若桜鉄道所属の車両。鳥取まで乗り入れる列車も数多い。もちろんJR線内完結なら乗り放題きっぷも使える。

「昭和」と命名されたこの車両。青い塗装で社名と路線に因んだ桜マーク、レトロで色とりどり、カラフルな座席に木目調。多くの観光列車などを手掛ける水戸岡鋭治氏によるお得意の大改造、いわゆる「水戸岡マジック」にかけれられていて、乗って楽しい雰囲気になっている。

乗った距離が短くプレイリストは以上の2曲だけだが、陽だまりも相まって音楽も良い感じに聴けた。

特急スーパーいなば4号

郡家駅を降りて少し待合室をぶらついた後、スーパーいなばに乗り込み岡山へ。

スーパーまつかぜと全く同じだが、スーパーいなば向けは搭載している保安装置が違う他、側面のロゴが島根の県花「ぼたん」があしらわれたスーパーまつかぜに対して、こちらは鳥取名物二十世紀なしとなっている。
因美いんび線内はY字ポイントの影響で比較的慎重になっているが、智頭ちず駅から先の智頭急行線内はスピード重視で線路が設計されているのでハイスピードで駅を飛ばしていく。その後、上郡かみごおり駅ではスイッチバックがあるため、座席の向きを自分で逆向きにひっくり返した。初めてではあったが、特段トラブルにならずに済んだ。そして、そこから山陽線は大幹線故にさらに飛ばし、岡山に到着した。

このときは最初4連続「ヨルシカ」をセレクトしていたが、因美線内はそのライブで見たときのような田舎の山々が美しい風景。智頭急行線、山陽線では高速走行が似合う曲で非常に楽しく乗れた。

特急スーパーはくと10号

岡山から新幹線で広島へ向かいお好み焼きを食し、再び東に向かう道中まで音楽はステイした後、姫路駅からはわざわざ特急に乗り換えて京都へ向かう。

乗車するのは「スーパーはくと」。鳥取と京阪神を結ぶ振り子特急で、車両の所属先「智頭急行」ではこれと列車名の由来であるウサギを合わせたゆるキャラになっているほどの看板列車でもある。

車内の座席には普通車ながらフットレストがあって、長距離で需要の多い列車だからこそのグレードだと思う。しかも、上を見るとドライブレコーダー的カメラが常時見ることができるのだが、鳥取側にしか画面がなく京阪神方面の列車では少々見るのがキツい。それでも、長旅を飽きさせないサービスだし、振り子酔いの緩和にも役立ちそうだ。

音楽は夕方から夜にかけてだったのでその辺の曲をウォークマンでセレクト。新快速同等レベルのハイスピードで京阪神をかっ飛ばす姿に合わせた選曲はどれも満足だった。

夜の新快速+普通電車

京都で降りた後は、敦賀行きの新快速で琵琶湖線を彦根まで北上、腹ごしらえの後、米原行きの普通電車で終点まで向かう。いつもの電車ではあるが、平日夜ラッシュってことで京都の時点で席が満席になるほど。

こちらも満遍なく、Apple Musicのみに入れている曲をセレクト。「シナリオアート」「WOMCADOLEウォンカドーレ」など滋賀出身のバンドもちょっと入れて滋賀を感じた。

2日目を一挙にまとめたため長文になってしまったが、音楽にたっぷり浸れた2日目だった。今回はここまで、3日目へと続く。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。