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なんば駅の隠れ家食堂
「ずとまよ」のライブに行ったついでに、ある食堂に行ってきた。「罪悪感あるけど誰でも入れる」という鉄道ファンを中心に知られている「隠れ家」的なご飯屋だ。
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その場所というのが南海電車の「なんば駅」。2階の改札内にある。
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改札内ながら、そこに行きたいことを有人改札で伝えると「構内入場証」という「タダ券」をもらえる。ただし借り物なので返すことが必要条件だ。
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改札入って「551」と「駅そば」の角、階段を奥へ進む。
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するとこういう張り紙が見えてくる。罪悪感を感じるが、ここが目当ての「食堂」への入り口となる。
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入るとすぐ右にメニューがある。左が少し見切れているが実はここ
南海電車の社員食堂
運転士や車掌が勤務の合間を縫って腹ごしらえにやってくる。
不法侵入に見えるが、
食堂利用者、関係者以外立ち入り禁止
と書かれている。
この食堂は珍しく「一般人OK」。さらにここに行きたい人は入場券を買わずとも駅員に申告して「タダ券」を借りるだけでできる太っ腹さ。これ故に南海電車ファンの間では知る人ぞ知るグルメとして名高い。
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メニューには「社員価格」とカッコ書きで「一般人価格」で値段が分かれていて、日替わり定食は450円(470円)とあり、前者が20円安い。とはいえ、いずれも500円を切ってる。物価高とはいえ、これはなかなかありがたい。
この日の夕飯の日替わり定食には
サーモンフライ
回鍋肉
がラインナップ。
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食券を買って、僕は回鍋肉をセレクト。濃すぎず、甘くてピリ辛なのがちょうど良い。白ご飯は普通盛り(300g)だったが、2杯食う僕にはちょうど良い。たらふく食べて、後にした。
「社員食堂」で「乗務員優先」というなかなか珍しい「完全アウェー」な場所。しかし、全員気にしてない。僕と入れ替わるように私服姿の人も来ていたし、下手なことをしなければいい。
さらに僕がカウンターで注文しようとしたら食堂スタッフが後ろと教えられて、振り向くと
物落としてますよー
と食事中の乗務員が教えてくれた。よく見たら食券機の近くに僕のチャリ鍵が落ちていて、別の乗務員が拾ってくれた。各々に一礼すると1人は左手を挙げて、嬉しそうに一礼返し。
駅や電車でお客さんに接するように優しい。ダメダメな自分にとっては、こういう気づける人間にこそ学びたいもんだと思った。
OKとはいえ、「社員優先」という条件付きの環境に少しビビるが、美味しくて、鉄道マンらしい優しさ溢れる場所だった。時間に追われている人がいるから、くれぐれも邪魔にはならない程度に味わうのがベストだ。
ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。