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知らなくたって、はまらなくたって。

「タイムパフォーマンス」略して「タイパ」というワードがよく話題になる。授業や話題のドラマYouTubeなどは倍速再生が当たり前で、ダイジェストで済ませる、音楽はサビのみなどという人も。しかし、僕自身は倍速再生は気持ち悪いし、興味あるものを深く知りたいし、知らなければ知らなくても良いというスタンス。人間の本質に合わないし、疲れる。

混乱する

早いスピードでしゃべられても混乱するし、言葉や喋りに対して貪欲に吸収したい僕にとってはとても合わない。喋り口調でバカにされた過去もあるし、ここから影響されて変な喋りになりかねないことを考えるとどこか妥協できない。その上、きちんと話の内容が入る気がしないし、そこまで頭が良いわけではない。

ダイジェストと映画

何度か朝ドラのダイジェストを見てみたこともあったが、全ての中から15分にまとめているから、どこか物足りない。それなら1日ずつ見た方がより良くわかるし、個人的に好きなシーンや言葉が見つかるかもしれないとは思っている。

「ファスト映画」の支持が高いと聞くことが多いが、やっぱり見たいものは全て見てこそだと思う。合法的に一部分を公開したのを見た上でもそれなりに楽しかったり、「来た!このセリフ!」というワクワクもあったりする。それに初見でも自分の過去と絡めて考えることは多い。こういうことが醍醐味なのではないだろうか。

全てを知るは不可能

漫画や洋楽など「めっちゃ付いてけん」って思うことは多々あったりするが、詳しくないことは無理にでも詳しくなくてもいいし、勧められてハマらなかったらそれまでだったりする。知らないことに対して重箱の隅を突かれることが過去にあったが、そう言ってくる人はたかが知れているし、「あんたはどやねん!」とも思う。人間全てを知るなんてことは不可能だし、キャパオーバーだ。

好きこそ

その点、好きなものほど喋れるし、思いが強いからツボを押さえていたりするし、工夫次第で伝わりやすかったりする。僕自身も鉄道は昔から大好きだし、「ヨルシカ」「サイサイ」は全曲制覇で「あいみょん」は甲子園へ行ってるほど。料理のことも6年の間でリュウジさんやチラシの見方を学んだりして、美味しく安く食べる方法を熟知してきた。『孤独のグルメ』にハマってからは美味しいものは細かく感想を綴ったりするようにもなった。「好きこそものの上手なれ」にも良く似てる。

「時は金なり」なんてよく言ったものだが、むやみやたらに知ろうとして「稼いだ」とて、頭が「過労」になってしまう。「付いていけない」「ハマらなかったら怖い」「無知は恥」などと思うのは僕もそんなもの。でも、それならそれでも良いと思うし、人間そんなもの。ラブを公言している喋り手はカッコよかったり、ときどきクセがあって面白かったりする。そういう「偏愛」でも良いじゃないか。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。