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下の名前で呼ばれたい

今朝の『ちむどんどん』を見ていて、早苗が暢子の下宿に遊びにきたシーンの会話の中で苗字で呼ばれることの違和感や沖縄では下の名前で呼び合うのが当たり前という文化について言及されていた。

この記事を見ていると習慣的に下の名前で呼ぶことが多いそうだし、当たり前なのだとか。それに「比嘉」「前田(or真栄田)」の場合は沖縄における比較的メジャーな苗字だから下の名前の方が呼びやすいのかもしれない。

僕はnote上で「Yuki」スタエフで「ゆ〜き」インスタでは「ゆうき」と使っていて、本名の下の名前であるから中学生までは下の名前で呼ばれることが大半だった。それ故にこの呼ばれ方の愛着が強いし、今度あるフェスのボランティアでは名前被りがないことをいいことに下の名前で呼んでもらうよう希望した。ちなみにアクセントは通常「ゆ」に付くことが多いが、中学までの友人には苗字の「結城ゆうき」と同じく平板読みで発音される。

ただ、下の名前がメジャーなあまり被りやすく、高校時代の同期には4人の「ゆうき」がいた。その上、苗字が西日本では非常に珍しい姓であるからたとえ被らなくても苗字ばかりで呼ばれる。過去につけられたあだ名の中で「ゆうき」から派生したものがほぼ無く、苗字由来ばかり。その上いずれも定着しなかった。この他僕の祖父が小学校教師という経歴から滋賀に住んでた頃は元教え子から「お孫さんですか?」などと声をかけられたり、ある先生が祖父の遠戚で父の旧友だと分かったりした。他都道府県に行くと、ホテルや先のボランティアの面接で苗字のことを聞かれることもたまにあるなど、珍し苗字ならではのエピソードがたくさんある。基本苗字スタートみたいなところはあるが、僕の場合はなかなか下の名前では呼ばれづらい。

さすがに1からいきなり下の名前で呼ぶのは憚られたり、気恥ずかしさがあるとは思う。ただ、昔と比べて下の名前で呼ばれる機会が大幅に減るとそれはそれで寂しくなったりもする。下の名前はジェンダーに囚われなくて良いから気に入っている。それに、これに勝る良いニックネームやハンドルネームが浮かばなかったし、ビジュアルや出自を出さなければ簡単に身バレすることが少ないという理由でネット上では頻繁に使っている。これで呼ばれたい欲はそこそこ満たされている。

苗字で呼ばれることは文化的に違和感は感じない一方で時々「下の名前で呼ばれたい欲」が出てくることも多い。かつて下の名前だったのに苗字に変わるとどこか距離感ともの寂しさを覚えたりもする。それでも苗字だろうが下の名前だろうが、あだ名だろうが、ハンドルネームだろうが、自分の好きな呼ばれ方ならなんでも良いのは変わりない。

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