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小説の世界と住みたい街No. 1

「のせでん」を堪能した僕。でも、「フリーパス」は阪急電車のほとんどで乗り放題。それだとここでは終われず、このまま、宝塚方面へ向かい、「関西住みたい街No. 1」で名高い駅を探検しに行く。

乗りたい電車と小説の世界

川西能勢口から急行で宝塚へ。
乗りたい電車があるので「7000系」はパス。

川西能勢口から宝塚までそこから今津線で南下をする。すぐ横に電車がいてスムーズに乗り換えできるが、狙いがあるので「7000系」は一旦パスした。それから待つこと約10分。ここでお目当てが姿を見せた。

阪急5000系西宮北口行き

フツーの阪急電車だが、ちょっとした変わり者。かつては神戸線で、今では今津線でしかお目にかかれないレアな車両だ。

5000系の「Before」と同じ顔面の5100

昔はこんなビジュアルだったのが、ライト類が当時の新型と同じものに変化、扉や正面の非常扉が大型の窓に交換、「アイボリーの鉢巻」を巻き、車内の木目が濃い目になるなど、奇抜で大規模なリニューアルが施された。メニューの一部は他形式や新型車両にも反映されているが、顔まで変えられたのはなかなか凝っている。

濃いめの木目
左上にLEDの案内装置を後付け。

そんな今津線が『鉄腕アトム』の発車メロディとともに出発。「宝塚大劇場」を始め、住宅地を眺めつつも、小林おばやし仁川にがわからは沿線の女子校に通う小中学生たちや「関学(関西学院大学)」の学生などで大混雑する。かの有名な小説の舞台とはいえ、ちょっと違うかもしれない光景だし、映画すら見てないが、車窓だけでも、そういう世界に飛び込んだような感覚にもなった。

下校ラッシュの大混雑。ティーン多め。
小説も映画も見てないから分からんがこんなんもあったりして?
今津線から神戸線への連絡線。カーブがキツすぎてホームが置けず、ラッシュの準急はこの線路を通ってスルーする珍現象が見られる。

関西住みたい街No. 1と象徴

西宮北口駅で下車。関西では「にしきた」などと略される交通の要衝で神戸線が東西、今津、宝塚へ南北に交わる。

こういう交通の利便性の良さなどから「住みたい街ランキング」では近年1位に躍り出ることが多数あった。今年は惜しくも「大阪梅田他」に敗れはしたが、マンションやビルが林立していて、賑わうし、神戸線へ流れる人や降りる人はひっきりなし。王者の貫禄がある。

さっき乗ったのもこっちも今津線だしこの次が「阪神国道駅」ってのは初心者キラーだったりも。
今津行きから降りてくる人々

そんな「にしきた」を象徴するのが

こちらへ向かう。その下には便利そうな待ち合わせスポット。
西宮ガーデンズの前座
前座もすごい雰囲気。
「阪急西宮ガーデンズ」本体
本館入り口

『阪急ブレーブス(現在のオリックス)』の本拠地だった「西宮球場」跡地を再開発。「西宮阪急(百貨店)」「イズミヤ」という「エイチ・ツー・オーリテイリング※」の二枚看板を核とするショッピングモールになった。総数260店舗がひしめき、西日本最大クラスを誇っている。阪急電車のアナウンスでも「西宮北口、阪急西宮ガーデンズ前です」などと言うぐらいグループが気合を入れてるのが垣間見える。

※阪急阪神系の小売店、百貨店、食品事業などを運営する会社。最近では「関西スーパー」の経営統合をめぐって首都圏のスーパー「オーケー」との争奪戦にギリ勝利したニュースが京阪神でちょっとした話題となった。

中を歩いていると「Loft」「成城石井」などの見慣れた店から、「アーバンリサーチ」「久世福商店」などの洒落た店までたくさんある。

さらに吹き抜けが広々していて、

イオンモールとかビバシティの何十倍もすごいやんか!!!!!!

と心の中で叫んでしまうほどのデカさに圧倒された。「阪急(百貨店)」あるし、「イズミヤ」もあるし、梅田や三宮行かんでもここで事足りそうだし、「住みたい」人が多くなるわけや。その上、地元の友人が後でここに行こうとしたっていうのをインスタのDMで知ったからやっぱみんな行くんやなと思う。かつては野球ファンを輝かせた場所は形を変えて、さらに輝きを強めている。さすが「関西住みたい街No. 1」の象徴だ。

左が「西宮阪急」
阪神競馬を彷彿とさせる壁画
ガーデンズ前の大通り
ガーデンズ以外もいろいろある「にしきた」

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Yuki(ゆうき)
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