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はじめてのANNと失言思うこと

金曜の夜更けのこと、約2時間半昼寝して目がバキバキになってしまい、深夜1時にラジカセをつけFM82.8MHz(NHK京都)にチューニングを合わせ『ラジオ深夜便』を聴いていた。でも、ふと思い出して94.9MHz(KBS京都)にチューニングを変え、「霜降り明星のオールナイトニッポン」を聴いてみた。普段23時〜0時に就寝する早寝の僕にとって深夜放送に縁のない人間だが、噂通り面白いとは思った。深夜らしく下世話なこと、下ネタフル開放。芸人ならではの技量と喋るテンポも良いもんだ。

やらかした

しかし、タイトルコールして、最初のCMの合間で突如、粗品さんが「熱海に配慮のない発言をしてしまいました」とお詫びした。その内容は霜降り明星の2人が静岡ローカルで共演する女性アナが雨女という話を土石流災害と絡めて「熱海終わった。〇〇アナのせいで」と発言。あまりの爆弾発言に「終わったなんて言って大丈夫なん!?」と思い、その詫びた瞬間、「そりゃそうなるわ」と思ったと同時に粗品さんが過去に毒のある発言をしているのを思い出したのと番組の雰囲気があの失言に繋げたことにあると思った。

過去の暴言と番組のノリ

過去にバラエティ番組で趣味以外の知識に疎いことや大物俳優を名前すら知らなかったことが暴露されたとき、粗品さんは大物俳優を「んなもん知らんわ!」と悪態をついて毒づいていたのを思い出した。

そして聴いていて、大学生のノリのようなユルい雰囲気があって、その点が支持されるんやなぁとは思う反面で、ユルさから出る危ない発言が生で全国に広がるというリスクが高い。だから、去年岡村隆史さんが番組で失言してしまい、バッシングを食らってしまうのがうなづける。

良いけども、重みを持って伝えよう

トータルで聴くとたしかに良い番組でいろんな人が「このラジオええで!!」と勧めているのはよく分かるし面白い。べしゃりを生業にするから尚更だ。でも、生放送でカットできないリスキーな環境なのは非常に気にかかるし、毒の強い発言の多い粗品さんだとそれがなおさらに上がってしまうのだと感じた。
もちろん、番組の風土は否定しないし、「それがええねん!」というリスナーも少なくないだろう。ただ、全国放送だから伝え手としての意識は大きく持った方が良いのではないかなと思う。影響力が大きいから良い意味でも悪い意味でも言葉は選ぶべきだと思う。
リテラシーは人それぞれではあるし、僕が言ったところで何か変わるわけでもない。でも、元々電波に自分の声を乗せて発信していた身にとっては強く違和感を感じるところで、電波だろうが、SNSだろうがどんな媒体でも伝えるからにはやってることの重みを持たねばと思う。命を守り、日々を伝えているアナウンサーや気象予報士だってその点を深くいろいろ考えてやってるから評価される。粗品さんは何を思い、反省したかは分からない。でも、伝えることがそれだけ重みあることを改めて感じた。そんなおとといの夜更かしで思ったことでした。

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