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ガチャコン三昧 その2

八日市まで来て、抹茶スイーツでクールダウンし、ガチャコンの歴史を学んだ後は今度は西へ進路を変えて近江八幡へ。「万葉あかね線」こと八日市線に乗る。

琵琶湖ブルーの電車で

近江鉄道300系。近江高校のユニフォームみたい。
自転車スペースも装備。この日もたくさんのサイクリストがいた。

3番線にいたのは300系。琵琶湖をイメージした水色を纏う近江鉄道では比較的「若手」の電車。ただ、古巣からはすでに全車が引退し、譲渡されたのもここのみのため、かなり貴重な車両である。

長方形のミニディスプレイ。

テレビサイズやミニで長方形サイズの液晶モニターなど新しく後付けしたものが多いが、多くは西武鉄道時代のまんま変わっていない。

運転台窓を洗剤とワイパーでピカピカにしてやあた。こういうところに会社の良さみえるなぁ。

発車準備を見ていると運転士さんがワイパーを動かし始め、外側からスプレーの洗剤を窓に吹きかけてきれいにしていた。車庫ではよく見られるが、駅の折り返しでこういうことやってるのは関西の鉄道ではなかなか見られない。阪急には負けずとも劣らない清潔さ。良い風景を見れた。

木造小学校のような新八日市駅。創業当時からそのまんまでかつては本社ビルだったことも。

八日市線は他とは違って1時間に2本は運行されていて、先ほどよりかは比較的賑わっている。近江八幡でJRと接続して、フォローしていることや人口の多い八日市と近江八幡を繋いでいる需要の多さが窺える。ダイヤも新快速に合わせる形になっていて使いやすくなっている。

この路線ではあえてのヨルシカ縛り。カラーリング繋がりや『八月、某、月明かり』の世界を駆け抜けた過去などで「ちむどんどん」する笑

八幡の駅前でぶらり&ファストフード

字体がレトロ
JRとガチャコンツーショット。

10数分で近江八幡に到着。合計4駅でJRと接続しているが、本数、利用者は非常に多い。八幡商業、八幡工業、近江兄弟社を始めとした高校生、学生利用も盛んだ。

濃紺とロゴマークがあしらわれたここだけのもの。
待合室も装飾され、キャッチャー森友哉選手の等身大パネルも飾られている。

駅の看板や待合室は電車の古巣とゆかりある「埼玉西武ライオンズ」とコラボ。

八日市の駅前。奥の方に止まってるのがライオンズカラーのバス。東京都民や東部の静岡県民はびっくりするのでは?ちなみに僕は修学旅行で見た西武バスにびっくりして未だに忘れない。

これに限らず、近江鉄道の過去の電車や近江鉄道バス、湖国バス、観光船などを運航する「オーミマリン」などは白地に緑、青、赤のトリコロールラインを巻いた一昔前のライオンズカラーをまとい、「レオマーク」もつけている。今は濃紺のチームカラーやユニフォームが定着しているから、駅もそちらを採用したと思うが、西武鉄道の一部電車や西武バス、伊豆箱根鉄道のバスなど未だにグループの乗り物は旧カラーがバリバリ現役だったりする。

あるある通じない

近江八幡のイオン。「サティ&マイカル」の頃からずっとある。駅前の象徴。
グリーンロゴのイオン。「マイカル」時代の名残り。

駅前にはイオン近江八幡店やケーズデンキなど商業施設が集積していて、「イオンシネマ」もある。「駅前には大抵平和堂、フレンドマート、アルプラのどれかある」なんて県民あるあるがあるが、ここだけは新快速と通勤系特急停車の主要駅にも関わらずそれが通用しない。数年前までは西口に存在したものの閉店してしまったのが惜しい。

ロッテリア食べたくて

わざわざ食べることないやろと思う人もいるが、僕の行動範囲にはあんまないからこういうことでしか逆に食べられる機会がない。

ここでのランチはあえての「ロッテリア」僕の近所にはたまたま店舗がなく食べられる機会が無く、腹ペコも相まってここにした。そして、あえてのご飯ものであったが、とろけたチーズとよくあってるし、海苔を巻いてるから食べやすかった。

どこにでもいるあいつ

食べ終わったところで時刻調べて少しだけ、ケーズデンキでノスタルジーに浸ったところで八日市へ折り返す。

近江鉄道100系「湖風号」

やってきたのはまた別形式100系電車。「湖風号」と呼ばれるこの電車は300系より少し先輩でそれとよく似てる。古巣西武鉄道でもバリバリ現役で、「ガチャコン」創業120年アニバーサリーを記念して同じ塗装を纏った電車が多摩川線や多摩湖線などを走ってる。他にも三岐鉄道(三重)や上信電鉄(群馬)伊豆箱根鉄道(静岡)などどこでも見られる。これぐらい使いやすくて買い手が多い中古電車だ。

草が生い茂る線路。

JR東海道線や北陸線などの大幹線に比べれば除草はそこそこで草をかき分けるように走る。これで傷だらけになったりするが、こういうのものどかだったりする。

蒲生野を南下

本日2度目「豊郷あかね」ラッピング

八日市に戻って今度は南下。日野、水口みなくちを通って、貴生川きぶかわへ向かう。

快晴の蒲生野を駆け抜ける。
あの紛らわしい駅

かの有名な紛らわし駅「京セラ前」。電子部品や精密機器、セラミック包丁などを手掛ける「京セラ」工場の最寄りという意味合いだが、「京セラドーム大阪」の最寄りと間違える人が後を絶たず、JR接続駅では注意喚起の貼り紙も一時あったほど。ちなみに本当の最寄駅はJR環状線大正駅、大阪メトロ長堀鶴見緑地線ドーム前千代崎駅、阪神なんば線ドーム前駅のいずれかとなる。乗り換え検索前に公式サイトを要チェケラですな。あとドームを「京セラ」だけで呼ぶのはやめておくほうがいい。

健診や健康寿命の大切さを呼びかけるラッピング電車

日野駅では滋賀県や沿線自治体による健診啓発のラッピング電車と行き違い。かつては黄色いが多かったが、県の広報を始め、「お〜いお茶」「ダイドードリンコ」などのソフトドリンク系、萌えキャラ、琵琶湖ブルーなどかなり多彩で、「何が来るかな」と楽しめる。

忍びの電車と動くライブハウス

そうこうしていると終点貴生川に到着。甲賀市水口町の中心駅でJR草津線や信楽高原鉄道も乗り入れるハイパージャンクションだ。ガチャコンの旅はここまで。今度はJR草津線で北上する。

紫の「SHINOBI-TRAIN
富士重工(スバル)製
緑の「SHINOBI-TRAIN

去年乗った信楽高原鉄道のホームには列車が入ってきていた。前回とは違う列車で市を象徴する忍者をあしらった「SHINOBIシノビ-TRAINトレイン

以前はJRにも全く同じデザインの電車があって、草津線や湖西線をメインに走っていたが、こちらは運行を終了している。

撮っているとJRホームの接近放送が流れる。

抹茶色の113系。

113系電車がやってきた。近所で乗れる貴重な国鉄生まれ。当たるとテンションが上がる。今回は音楽無しでモーター、台車の軋みなどを堪能。近くのボックス席で大声で談笑するカップル2人も込みで録音もしてきた。湖南路を駆け抜ける音はライブハウスぐらいはあるであろう大音声を奏でていて、個人的にはこれですら音楽になり得るのだ。


ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。