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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~ 上肢編

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足部から考える膝関節の痛み

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立方骨の重要性

立方骨は足根骨の中でも重要視されている骨になります。解剖学的に見ても、比較的多くの骨と関節を形成しますし、筋肉の起始停止、足部アーチを考える上でも重要になります。 外側縦アーチでは立方骨はKey stoneであり、足部アーチの変形や足部外側に疼痛が生じている場合、着目されることが多いです。 しかし、立方骨に着目される一方で定量的な評価が無く、セラピストの経験や知識から、評価・介入されることが多い状況です。 エビデンスはありませんが、今回の記事では私が臨床で実際に行ってい

凍結肩のエビデンス ~基礎から介入まで~

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肩関節インピンジメント~介入の適応は考えていますか?~

肩関節疾患を見るにあたり、必ず出会う病態といっても過言ではない”肩関節インピンジメント” 肩関節インピンジメントは拘縮、不安定性、スポーツ活動など様々な影響を受けて出現します。そして、肩関節インピンジメントには”関節外インピンジメント”と”関節内インピンジメント”が存在しています。 なので、”肩関節インピンジメント”といっても、何が原因となり、どこで生じているのかを考えて、評価・介入していく必要があります。 ではみなさん、少し考えて頂きたいのですが すべての”肩関節イ

前下脛腓靭帯損傷を見逃すとマズイ理由

みなさんこんにちは!理学療法士のYoshiki(@PtGekikara)です。 高位足関節捻挫と呼ばれる前下脛腓関節損傷は、競技人口における足関節捻挫の最大25%を占めるともいわれています。外側足関節捻挫よりも発生頻度は低いですが、前下脛腓関節損傷は通常の足関節捻挫よりも長い回復期間を必要とされています。 前下脛腓靭帯(以下:AITFL)は脛骨と腓骨を結び、足関節の天井を安定化させる役割があります。また、AITFLは足関節の動きに伴って生じる腓骨の前額面・矢状面の運動も制

大腿直筋の勘違いされている作用

皆さんご存知の大腿直筋ですが、作用は膝関節伸展と股関節屈曲と覚えているかもしれません。これは、間違いではありません。 では、歩行時に大腿直筋の作用はどうなるのでしょうか? 最近の報告では”股関節伸展作用”と考えられています! かなり、驚きませんか?今まで知っていた常識と異なる作用は受け入れがたいですが、私は大腿直筋の伸展作用はかなり重要になると考えています。 では、歩行時の大腿直筋の作用について考えていきましょう! ~確認事項~ 記事の内容は論文に沿って記載しており

「足のここが痛いんです」「なぜ?こんなところが痛くなるんだろう💦?」それ、神経の影響かもしれません!

皆さんこんにちは!理学療法士のYoshiki(@PtGekikara)です。 皆さん、この記事の題名にもあるような経験をしたことがありませんか?クリニックに勤めている方は経験したことがあるのではないでしょうか? 代表的な足部の痛みの訴えとして ・踵の内側が痛いです ・足の内側に違和感があります ・小趾側が痺れている感じがします ・足が動かしずらいです ・走ると足が痛いです。今は大丈夫ですが... では、みなさんこのような主訴がある方に対してどのように対応されていますか

膝関節内側部痛の見かた ~伏在神経~

前回の記事では膝関節内側部痛をMCL、筋肉、半月板の観点から考えていきました! ですが、膝関節内側部痛を見るうえで重要になってくる組織がもう一つあります!それが「伏在神経」です! この伏在神経の障害は臨床上よく出会う病態の内の1つです。 今回はこの伏在神経の解剖、障害される原因、介入方法(私見)について記載していきたいと思います! それでは、宜しくお願いします! 1.伏在神経の解剖

SABの神経・血管支配 ~臨床の幅が広がる知識~

皆さんこんにちは理学療法士のYoshiki(@Ptgekikara)です。 今回の記事では、少しマニアツクですがSABの神経と血管支配について説明していきたいと思います! なぜ、神経と血管を記載するのかというと肩関節の痛みに直結するからです。 血管も? 神経は痛みの信号と伝達する役割があるから何となくイメージがつくかもしれませんが、血管はイメージがつきにくいと思います。 みなさん、「nervi nervorum」はご存知でしょうか?これは、「神経の神経」と訳すことが

後脛骨筋機能不全症(PTTD)~病態・症状・リスク・ステージ分類~

PTTDは足部の変形が生じる代表的な疾患です。PTTDでは入院することはないので、クリニックや外来診療がある病院で出会う可能性がある疾患です。 しかし、PTTDの診断でリハビリ依頼が出る事や介入することは少ないです(私見)。私も整形外科に勤務してから、一度もPTTDの診断でリハビリ介入したことはありません。 なぜかというと、PTTDの初期に受診される方は少なく、重度化してから来院されることが多いです。PTTDが重度化すると、足部の変形が著明になっていることが多いので、「足

足関節捻挫への介入 パート2

足関節捻挫は軽く考えられることが多い疾患です。 患者さんで、よく聞かれるのは ・捻挫だから大丈夫だと思った ・すぐに歩けたし、痛くなかったから放置していた ・捻挫で病院に行くのがめんどくさいから また、医療関係者でも捻挫を軽く考えていることが多いと思います。 ・ギプスで固定して終わり ・骨は折れていないから、湿布貼っておいてね ・ギプス固定3wして、骨はもう大丈夫だからといわれてた もちろん、固定を行うだけで症状が改善する方もいらっしゃいますが、改善しない方もいます

分裂膝蓋骨 まとめ!

初めて有痛性分裂膝蓋骨の症例を担当しました。外側広筋や大腿筋膜張筋が影響する程度のことは知っていたのですが、いざ症例を担当すると「全然、分裂膝蓋骨について知らない💦」となりました みなさんは分裂膝蓋骨についてどこまでご存知ですか? この記事は「分裂膝蓋骨に全然知らない」という方に向けの記事です! 一緒に分裂膝蓋骨について勉強していきましょう! 1.分裂膝蓋骨とは?膝蓋骨は3~5歳で骨化します。膝蓋骨の骨化は徐々に拡大していきますが、骨化不十分だと膝蓋骨の副骨に繋がると

足関節背屈可動域制限に関与する因子

足関節背屈可動域制限が生じると、日常生活に制限が生じたり、スポーツ活動における障害の原因になったり、足部の変形に繋がったり、多くの制限や障害に関与します。 足関節は脛骨、腓骨、距骨の3つの骨から構成される関節であり、脛骨と腓骨が作る天蓋に距骨がはまり込み安定性が得られる関節です。 しかし、背屈可動域制限が生じていると、距骨がしっかりと天蓋にはまり込むことが出来ません。そのため、足関節が不安定となり、日常生活の制限やスポーツ障害などに繋がってしまいます。 今回の記事では、