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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2024年4月の記事一覧

腱炎・腱症・腱障害とは? ~介入は異なるのか?~

それぞれの言葉の定義を理解しておくことで、ドクターや多職種との連携もスムーズにいきますし、言葉の定義を知れば評価や介入にも生かすことが出来ます。逆に考えると、言葉の定義を知らないと評価も正確にできず、介入することで状態を悪化させる可能性もあります。 そこで、まず始めに”腱炎・腱症・腱障害”のそれぞれの言葉の定義について解説していきます。 腱障害(Tendinopathy)は痛みや腫れを引き起こすあらゆる腱の状態を指す広義の用語です。つまり、腱の状態をすべて含めた言葉になる

扁平足は改善するのか? 運動でどこまで改善する?

人間の足部は複雑な構造をしており、さまざまな組織がそれぞれの機能を果たすことで、身体が支持されています。 そして、足部の骨・靱帯・筋が内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つのアーチを形成します。これら、3つ個々のアーチの働きも大切ですが、協調的なアーチの関係性も大切になります。 足のアーチの構造と動きの変化は衝撃吸収、体重伝達、移動中の推進力の提供などの足部機能に不可欠です。また、足底腱膜などの軟部組織と合わせた弾性特性により、床反力を吸収し、分散させることができ、筋

足関節背屈の基礎 ~定義や運動方向を理解していますか?~

皆さんにまず問題です。 すべて知っている方はすごいです!この記事は読まなくてもよいくらいの足部マスターだと思います!足部には骨が26、関節は33、靱帯は107、筋肉が19存在しています。 これらの組織すべてが協調して働き、人の体を支えています。レオナルド・ダ・ヴィンチは「足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である」と述べたといわれるほど、足部は機能的であり、美しく動く必要があるのだと思います。 そのため、足部を構成する組織が1つでも障害されてしまう

症例から学ぶ肩関節可動域制限 ~拘縮肩・腱板損傷の可動域を拡大させる!~

今回の記事は肩関節周囲炎(拘縮肩)、腱板損傷の2症例から、関節可動域拡大に向けて、私が臨床でどのように評価・介入をしているのかを提示させていただきたいと思います! 問診や挙上動画から、「どのような点に着目するのか?」また「どのような評価が必要になるのか?」「評価からどのような介入が必要なのか?」など、私が臨床1~3年目の時に欲しかった内容を詰め込みました。参考になれば幸いです! 1.症例紹介(凍結肩)1症例目は肩関節周囲炎(凍結肩)の症例になります。顕著な可動域制限と運動

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