一口読書感想文「世界を救う100歳老人」

ヨナス・ヨナソンの新作が知らない内に出ていたので、読んでいる。昔、前作の映画版をなんとなくTSUTAYAで借りたら面白かったから原作小説を買って、それ以来ハマった。
老人ホームから脱出したおじいちゃんが巻き起こすドタバタコメディ(ちなみにスパイ物でもある)。
爽快感があって読みやすく、素直に面白いです。

それにしてもヨナス・ヨナソンって、コメディ小説を書くために生まれて来たような名前。
この作品に限らず、この人の小説は全部、かなりテンポよく話が進む。
近づいて見ると悲劇、遠くから見ると喜劇という喜劇王チャップリンの言葉があるけれど、ストーリー展開がゆっくりだと情感豊かで悲劇的になりやすく、展開が早いと事実ベースで客観的に話が進まざるを得ず、どちらかというと喜劇的になりやすいと思う。
だから私、この世で一番面白い映画は3倍速で観るアルマゲドンだと思ってます。
ただでさえ急に隕石が地球に接近、そこから2週間足らずで石油の採掘作業員が宇宙に飛ばされる話の上、それぞれの乗組員のヒューマンドラマまで盛り込まれてるから、3倍速にすると情報量が多過ぎて笑いが止まらなくなる。
いつか人類がこの疫病の脅威を克服し、みんなで気兼ねなく集まれるようになったら、お酒を飲みながらアルマゲドンを3倍速で観る狂気の鑑賞会をやりましょう。飛ぶぞ

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