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リベンジ成功!チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン(2022/4/17)参戦記
2022年最大のチャレンジ「富士五湖ウルトラマラソン(5LAKES/118km)」の参戦記を残しておきます。
制限時間:15時間のところ、14時間39分34秒でギリ完走!
9ヶ月も前のことで今さら感満載ですが、僕のラン人生の中でも語り継がれることになるであろう、感慨深く忘れがたい大会となりました。
「ナカジマさん、おかえりなさーい!」
ゴール前にこのアナウンスが聞こえた瞬間、さすがにウルっときた…。
ついに帰ってきたぞ、やったぞオレ!
振り返ると、長かったようで短かった再チャレンジまでの2年半、そして118kmだったな。
前回(2019年秋)の初チャレンジは、最終関門(110km地点)を突破できずに悔しすぎるDNFだったので、リベンジの再チャレンジでした。
↓前回の参戦記
前回DNF時の収容車からの光景が片時も頭から離れず、「いつか再チャレンジしてリベンジを果たしたい!」と臥薪嘗胆すること2年半…コロナ禍で大会自体も中止となっていたところ、2022年は大会復活の報が!
一人参加じゃ寂しいなぁと思っていたところ「富士五湖、行きましょー!」というラン友さん(松田さん・ミサさん)のお誘いに乗っかり、気づけばエントリー期限直前にエントリーボタンをポチッと押していました…。
<レースの振り返り>
大会前日のランチはさわやかのハンバーグ、夕食は不動ほうとうのほうとうでエネルギーチャージ完了。
ホテルからの富士山もキレイに見えたー。
僕の命綱であるバナナもなんとか調達でき(ありがとうデイリーストア)、荷物チェックは完璧。
20:00過ぎに強制就寝したものの、気分が高ぶっていたのか、なかなか寝付けなかった。
当日は2:00に起床し、ドキドキの抗原検査…陰性で無事に0次関門突破!
いよいよスタートへ向かう。
会場までの駐車場での渋滞で思いのほか時間がかかり、スタート時間直前ギリギリの会場入りとなってしまう。
一緒にスタート地点まで来てもらったラン友さんに見送ってもらい、緊張感を感じる暇もなく「行ってきまーす」とモコモコをくぐって、4:30きっかりにスタート。ウェーブスタートだったこともあり、スタート前の掛け声も聞こえなかった(笑)
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前日の天気予報が見事に外れ、小雨で手が少しかじかむくらいの寒さのコンディション。
走り出すとそんなに気にならないくらいの寒さでしたが、両手が冷たくなり、なかなか血が行き届かない感じ。
時々腕をだらーんとしてほぐしつつ、最初は真っ暗の中を黙々と進む。
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1湖目の山中湖までは下り基調だがまだまだ先は長いので、調子に乗ってペースが上がりすぎないように抑え気味でピッチを刻む。
できるだけ同じリズムで走ることを心がける。
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山中湖
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第1関門:山中湖交流プラザきらら(17.5km)
ここまではエイドをスルーしてきたが、ここではおにぎり頬張る。
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この辺り、確か富士山の絶景スポットのはずだけど…曇りで富士山は全く見えず。
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第2関門:富士北麓公園上(38.3km)
山中湖からここまでの上り坂で、なんと早くも足(ふくらはぎ)がつりそうに…!
おいおい、まだ序盤だけど大丈夫かいな。
”上り坂は歩いてもOK!”と言い聞かせて、無理はせず歩く。
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途中、エイドでレーズンとバナナを補給。
河口湖
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桜並木を横に見ながら進む。
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第3関門:足和田出張所(56.0km)
坂の途中にあるエイド。
オレンジでビタミン補給。信玄もちドーナツでカロリー補給。
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西湖
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吉田うどんは外すわけにはいかない!食べとこ!
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精進湖
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西湖から精進湖の間は結構距離があり、ダラダラと緩やかな坂が続く。
このシンドイ区間は、4LAKESの折り返しランナーとたくさんすれ違う区間でもあり、”ナイスラン〜!”と声を掛け合うことで、自分で自分に喝を入れる。
多くのランナーが直進していくのを横目に、右折して5湖目の本栖湖へ向かう。
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第4関門:本栖湖県営駐車場(74.8km)
前回はここでドロップバッグを置くことができたので、このエイドで超長めの休憩をとってしまい、だいぶ時間をロスしてしまった。
今回はコロナ対策でドロップバッグも置けなかったので、スルー。
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本栖湖
ここからが118km突破に向けた本番や!と気合いを入れ直す。
相変わらず富士山は拝めず…
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第5関門:旧精進小(90.1km)
本栖湖の1周は前回同様、我慢の区間だった。
気分転換に音楽(この時は主にMWAM)を聴きつつ、時に歌いながら足を前へ前へと出す。One More Step!!
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第6関門:西湖公民館(98.7km)
ここまではほぼ予定通りのペース。
赤池大橋のダラダラ坂もなんとかクリア。
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100kmを越えたあたりで、京都から来たという女性としばし並走。
彼女も118kmの2回目チャレンジだということで、”このままトラブルなく行けばゴールできますよね!もうちょい頑張りましょね!”と互いに声を掛け合って進む。
ウルトラはこういう出会いとランナー同士の交流があるから楽しい。
ちょうど苦しいところでもあり、気も紛れて助かった。
そして最終第7関門の手前で、誰かが呼ぶ声が。
”ジマさーん!ファイト!”という声が空から降ってきた!
「え?僕のこと?え?だれ?」とびっくりして声のする方を見ると、なんと松田さん・ミサさんのお二人の姿が!
お二人とも4LAKES(100km)に参加されていたはずなのですが、残念ながら途中でDNFされていたようで、走り終わって疲れているところをわざわざ僕の応援に駆けつけてくれたのです!
ホントに驚きましたが、何よりお二人の気持ちが嬉しく、ウルウルしてしまいました。
もう足はとっくに売り切れてて棒でしたが、そんなことも忘れるくらいパワーをもらいました。
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さらに驚いたことに、この先もコースを先回りして、何回も沿道で応援し続けてもらいました。何度も何度も…涙。
一番しんどくて心折れそうになるところ、お二人の声援にめちゃめちゃ力をもらいました。
だらだらと続く上り坂は歩こうかな…という考えもよぎったのですが、お二人にあまりカッコ悪いところを見せられないなぁと思い、無理して走りました(走ってたつもりでした)(笑)
第7関門:富士河口湖町役場駐車場(110.8km)
そして110kmの最終関門を突破。
ホッとしたとともに、自分の中でグッとくるものがありました。”ようやく前回の自分を超えることができたのだ”と。
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ここから富士五湖名物、最後のラスボスの激坂。4km近く上り続ける。
この辺りで陽が落ちて暗くなり、ライトを付けて最後の力を振り絞る。
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ラスト1.5km。坂を下りゴールへ向かう。長かった118kmもあと数百メートル。
ゴールが見えてきた!そして”ジマさん、おかえりなさーい!”とのアナウンスが。
最後1mは、駆け抜けずにゆっくり歩いてゴールテープを切りました。
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前回完走できなかった借りをようやく返すことができた。
収容車内で味わった、あの悔しさをようやく晴らすことができたー(涙)
ゴール後、「やっと借りを返すことができた!」という達成感と「良かった、完走できた…」というホッとした気持ちととともに、「あんなに夢にまでみたリベンジがこれで終わってしまったのか…」という一抹の寂しさが同時に襲ってきて、ぐちゃぐちゃでした。
嬉しくて寂しいことってあるんですね。うまく言い表せないのだけれど。
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松田さん・ミサさんとの打ち上げ。
最初のビールを喉に流し込んだ瞬間は、ゴールしたときの感情がまた湧き上がってきて、なんとも言えない味わいでした。
(目をつぶったら、今日走った富士五湖じゃなくて、リベンジを胸に走った琵琶湖畔の情景が浮かんできた…)
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<記録>
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<レースプラン>
今回、前回の経験・反省を踏まえて考えていた事前のレースプランは2つでした。
①エイドでの休憩時間を極力減らす
前回はエイドでの休憩時間が結果的に長くなったことが致命傷となった。
当たり前だけど止まっているとゴールには近づかない。
エイドで止まっている時間を最小限にし、一歩でも歩きながら進むこと。
補給食も、できるだけ歩きながら摂る。
②100km地点を12時間で通過する
”富士五湖ウルトラの関門時間トラップ”と言われている(?)ように、最終関門をギリギリで通過できても、ゴールまでの残りの距離・登り坂を考えると、制限時間内でゴールするのは至難の技。
ラストは登り坂が続くことも考えると、残り18kmに3時間は残しておきたい。
ということで、目安タイムは50kmを5時間30分(6:36/km)、100kmまでの50kmを6時間30分(7:48/km)としていましたが、結果的にほぼ目論んでいたプランどおりに走ることができました。
(50km:5時間20分、100km:11時間46分)
この日の天気は終日曇り&小雨で平均気温7℃、少し寒い時間帯もありましたが、風はほぼ気にならず、走るには悪くないコンディションだったのも幸いしました。
レース中、ついに富士山は顔を出してくれなかったのが唯一の心残りかな(笑)
<装備>
5ℓのザックに補給食・ライト・予備バッテリー・洗顔シートを入れました。
コロナ対策で給水はマイボトル持参となり、僕はフラスクで走りました。
補給食は、10kmごとに1アイテム(ジェルかアミノ酸)を目安にしましたが、結局余りました。
エイドが充実しているので、持参する補給食は最小限でいいかも。
サロメチールジクロ(ローション)には、今回もだいぶ助けられました。
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<最後に>
前回のチャレンジから2年半、ほぼ事前のレースプラン通りに走れたということは、走力自体がアップしたのだと自分の成長を感じることができた。
そして、もし前回のチャレンジで完走していたとしたら、今回こんな大きな喜びを味わうことはなかっただろうなと考えると、前回のDNFも意味あるものだったんだなと再認識できました。
人生において、無駄な経験などないのだ。
最後の最後に、今回のチャレンジをご一緒していただいた松田さん・ミサさんお二人に改めて最大級の感謝を捧げます。本当にありがとうございました!
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