過去最高に苦かったビール〜チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン・秋 (2019/10/6)参戦記
大会が終わってすでに1ヶ月。
日が経つにつれ、楽しみにしていた大きなイベントが終わってしまったという一抹の寂しさとともに、改めて不甲斐なかった自分に対し悔しさが込み上げてきます。
忘れてしまわないうちに、レースの振り返りを記録しておこうと思います。
最初で最後のつもりで臨んだ富士五湖ウルトラマラソン、どうせ参戦するなら今の自分がどれくらい走れるのかチャレンジだ!と意を決し、果敢にも5LAKES(118km)に挑戦しました。
結果は、最終関門(111.8km)の800m手前、111km地点でタイムオーバーとなり無念のリタイア。
いつの間にか追いかけてきたパトロール車がサッと横付けになり、タイムアップを宣告されてレースストップ。次のエイドまで乗せてもらい、収容車に乗ってゴールまで送ってもらう羽目になりました。
人生初のDNF(Did Not Finish、途中棄権)です…あー。
レース当日の気候は、朝4時のスタート時もそんなに寒くなく、道中は気温15-23℃くらいで日中もほぼ曇り空、途中少し小雨が降ったくらいで走りやすいコンディションだったので、天候は全く言い訳にできず。
また、身体の異変(足がつって歩けなくなったとか)でのリタイアではなかっただけに、さらに無念さが倍増…。
まずはレースの振り返りを。
スタート前(この時は完走する気満々)
1湖目、山中湖
関門1(20.5km)(山中湖交流プラザきらら)
まだ元気。
関門2(38.6km)(富士北麓公園上)
2湖目、河口湖
50km通過(脚が重くなってくる)
関門3(56.4km)(足和田出張所):ドロップバッグ(ちょっと足つる)
3湖目、西湖
エイドでの吉田うどん!
4湖目、精進湖
ここが4LAKESと5LAKESの別れ道
本栖湖県営駐車場【往路】(75.2km):ドロップバッグ、着替え
5湖目、本栖湖(千円札富士山のビューポイント)(富士山は雲に隠れて見えず)
※これは前日の下見時の写真です
※ここから余裕がなくなり写真なし…
・関門4(87.0km)(本栖湖県営駐車場【復路】):本栖湖の12kmが一人旅となり、距離以上に長く感じた
・旧精進小学校(90.7km):次の関門5突破が危うくなる、力を振り絞って最後のペースアップ
関門6(99.1km)(西湖公民館)関門16:30のところ16:24でギリギリクリアするも力を使い果たす
※前日の下見時、「ここ(99.1km地点の関門6)で16:30ギリギリだとゴールは難しいなぁ」と話していたのですが、ほんとにそのとおりとなってしまいました…
・河口湖に入ったあたり(105km)から陽が落ちて暗くなり、一層足取りが重くなる
・110km地点で18:05となりタイムアップ。関門7(111.8km)までたどり着けず
問答無用で収容されました…
ゴール地点。走って帰ってきたかった…
参加賞のタオルもらいました。無念の表情。
途中で並走したお姉さんと再会しました。見事完走されました。素晴らしい背面!"No Goal, No Home"
参考記録。
というわけで、時間切れリタイアとなった要因は以下の3点に集約。
①事前計画不足
事前のレースプランが甘く、レース中のタイムマネジメントがうまくできなかった
②練習不足
そもそも制限時間内に走りきれる力が足りなかった
③精神面の弱さ
途中から一人旅となり、最後は時間切れが見えてしまって、心が折れてしまった
①事前計画不足
単純に計算すると平均7:36/kmのペースとなるが、関門や疲労、最後の坂道を歩くことを考慮してざっと以下の計画でスタート。
関門2(38.6km)までを6:10/km(=4時間)
関門4(87km)までを7:00/km(=9時間40分)
関門7(111.8km)までを8:00/km(=13時間)
ゴール(118.5km)までを9:00/km(=14時間)
※1時間の余裕分は、エイドでの休憩や途中歩く時間に充てると想定し15時間。
実際には関門2までで10分遅れ、関門3で20分遅れ。
ちょっとヘロヘロだったので関門3(=56.4km地点エイド、ドロップ地点)で長めの休憩(後から確認すると約9分)。
そして往路の本栖湖県営駐車場(75.2km地点エイド、ドロップ地点)で超長めの休憩(後から確認すると約20分)。ここからまだフルマラソンの距離があるな、と考えてシャツと靴下を着替えてリフレッシュを図る。
が、この本栖湖駐車場での判断が最大のミスとなった。復路での関門だったにもかかわらず往路の時間を見て「まだ30分くらいは余裕があるな」となぜか勘違い。今から思えば、本栖湖駐車場を出るときに、ボランティアのおばちゃんが「本栖湖一周、早く帰ってきいや」と声をかけてくれたのだが、その意味が後からわかったという…(涙)
結果論だが、2ヶ所のドロップ地点での休憩時間を10分でも縮めていれば、時間的には関門7は突破できていた計算となる。
最後リタイア前に少し並んで走った方曰く、「富士五湖は関門トラップがある」。
つまり関門時間ギリギリの通過ではゴールが難しい設定になっていて、
関門6(99.1km)地点を16:00(12時間)くらいに通過するのが目標だと。
その方も今回は残念ながらリタイアになってしまったのだが…。
②練習不足
これは自業自得。夏場の走り込みが不足していた(7月100km、8月100km、9月180km)。
夏の暑さに加えて、5月の鯖街道ウルトラ以降、長距離を走ると足のくるぶしに痛みが出るようになり、なかなあか長距離を走ることができなかった。
(実際少々不安を抱えてのレースだったが、本番効果だったのか、最後までそれほど痛みが出なかったのは幸いだった)
参加者と話していると、皆少なくとも月間200kmは走っているし、最後踏ん張るための足を作るためにも、少しはスピード練習も必要なのかなと感じた次第。
③精神面の弱さ
5LAKESのランナーしかいなくなる本栖湖あたりになるとランナーが激減し、今回は本栖湖から道中はほとんど一人旅のレースとなってしまった。最後は陽も落ち暗闇の中での一人ランとなり、次の関門突破がもう無理だなぁと思ってしまった時点で気持ちが折れてしまった。情けない…。
また、途中でペースランナーを見つけることができず、ペースも作りづらかったなぁ。言い訳ですが。
そして、正直に言うと走る前にも少し気の緩みがあったかな。
昨年、高野山・龍神温泉ウルトラマラソン(100km)を完走した経験が少々自信となっていて、高野山龍神に比べればアップダウンのマシな富士五湖は、118kmに距離が伸びてもなんとか完走できるのではないかとどこかで思っていたのが落とし穴だった。
実際は、湖の周りはほぼフラットだが、湖と湖の間はダラダラと坂の続くコースで、100kmを超えてくるとさすがに足へのダメージが蓄積されていった気がする。高低表のグラフではそこまできついとは見えなかったのだが。
また、リタイアしたので経験できなかったが、最後ゴールまでの5-6kmが一番の上り坂のコースなので、最後の最後に足にくるんだろうなと。
そして今回、もう一つ悔いが残るのは、最後、もうちょっと頑張れなかったのか?というところ。
昨年の高野山・龍神温泉ウルトラマラソン(100km)では、50km以降断続的に足が攣り、何度か「もうダメかも」と思ったところから歩きを挟みつつ、最後まで気持ちを切らさなかったし、ゴール後は足がパンパンで立ち上がれなかったくらいで「しばらくは走りたくない…」というところまで自分を追い込むことができたのだが…
今回はそこまで足の攣りはひどくなく、途中で”関門突破が難しいなぁ”と気持ちが切れた時点でペースがガタ落ち、そしてわずかではあったものの余力を残したまま強制終了となってしまった。結果的に完走できなかったとしても、もうちょっと最後意地を見せた走りができなかったのか?という思いが残る。
通常は春に行われているこの大会、今年は来年30回目という節目の年を前にトライアルとして初めて秋に行われたもの。春だとバドミントンシーズン真っ盛りに突入しているため参加できないが、今回は秋開催ということでチャレンジすることができた。
残念ながら完走はできなかったが、5湖をこの足で走って巡ることができて半分、いや3分の1くらいは満足…かな。
「リベンジを果たしたい!」という思いはフツフツと湧いてくるのだが…
機会があれば再度チャレンジしてみたいと思う。
ともに戦った皆さんと。過去最高に苦いビールでした…
戦いの記録。
長文駄文へのお付き合い、ありがとうございました。
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