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グッズを買わない、アニメを見ない漫画読みの私

 基本、漫画というより活字、印刷物が好きなので、手に取れる環境にあるものはわりとこだわりなく片端から読む。
 でも自分はいわゆるオタク、ではないんだろうなあと思う。

 タイトルに書いたように、漫画が好きでもその関連グッズは買わないし、アニメ化されても見ない。

 漫画は、その構築されたページやストーリー、表情に惹き込まれる。
セリフの美しさ、その時の表情、背景。
 顔が好き!とかそのグッズがほしい!とか全く思わないのである。
 漫画を読みながら、無心にストーリーを追い、一コマ一コマ、1ページに心を打たれながら同時に作者に尊敬の念も抱いている。漫画って読むだけならあっという間なのに、すごい時間をかけて、緻密に構成してくださってるんだなあって。
 そして読み終わった後はひたすら心のなかでストーリーを反芻する。だから連載中の作品は、次が待ち遠しくて待ち遠しくて苦しい。話の展開が気になって仕方がない。

 もうストーリーありき!の漫画読みであり、絵や画風は、あんまり気になっていない。というと語弊があるかな。私の中で表紙を見て「絵が素敵」というだけでは読む理由にならないというか。
 そんな感じだからグッズを買おうという気持ちにいかない。

 アニメを見ない理由とは、最近やっとわかったんだけど私は「動画」そのものがあまり得意ではないから。実はテレビドラマも見ない。テレビで見るのはニュースくらい。
 それはひとえに「自分のペースで見たい・読みたいというわがままさ」が私の中に根底にあると思っている。例えば料理の作り方も、動画より本(あるいはWebのテキスト)で読みながら、自分のテンポで作り方を追いたいのだ。

 ただ、映画は好き。それも映画館で見るやつ。あれは「間」も「シーン」もストーリーの一部だと、私はなんとなく思っているらしい。だから早送りしてみることもしない。

 関係あるのかどうかわからないけど、私は自分のことを軽い「相貌失認」ではないかと思っている。身近で、実際に定期的に会う人の顔は分かる。でもその後その人の顔の特徴を描写せよ、と言われたら覚えているのは髪型や服装の傾向。「きれいな人だったな」とかは思うけれど、じゃあ目はどんな形でしたか、と聞かれるとわからない。
 テレビドラマをあまり見ないのもそれが理由かもしれない。テレビに出ている人の顔が覚えられないのだ。
 
 ただ、これは診断を受けたわけではなくて自分で思っているだけ。「ただ人の顔に興味がない」だけの可能性も高い。

 じゃ漫画の登場人物の顔は区別がつくの?と聞かれたら、区別がつくことはつくけれど「髪の毛の色(ベタかどうかとか)」「髪型」や服装しか思い出せないし、実際に読んでいるときは「セリフ」で判断している。

 なぜグッズを買おうとせず、アニメにも乗り気でないのかあまり深く考えたことはなかったけれど、なぜか「こんな風に漫画を読んでいる」人もいるって書きたくなった。

 私には音感などもあまりわからないけれど、多分音感がいい人とそうでない私では多分音楽の聞き方が違うように、こうやってぼんやりと人の顔の見分けがつかない(見分けようとしない)私と、ちゃんと見分けがつく人とではものの見方、関わり方が違うんだろうな。漫画のキャラクターが好き!という人はグッズを買ったりするのだろうか。

 それに思い至るとなんとなく面白く感じて(興味深いということね)つらつら書いてみた。

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