大好きなおばあちゃん
人一倍苦労人なおばあちゃん。おばあちゃんの結婚相手は私も会ったことがないのであまりはっきりしたことは言えないけど、おばあちゃんにとっては金銭的にも精神的にも大きな負担をかけたような人だったそうだ。
そしておばあちゃんは持病をたくさん抱えている。薬も毎日10何個も飲んでいる。おばあちゃんの娘であるお母さんは、小さい頃からおばあちゃんがよく入院するので小学生の頃は家事を全てこなせるようになっていたらしい。
そんなおばあちゃんはすごく優しい。感情的になることも少なく、いつも何を言われても笑顔で「はい、はい」と言っているような人だ。
そしておばあちゃんは賢い。地元で一番の高校を出ている。今でも勉強熱心で、読書家だ。
そしておばあちゃんは料理がうまい。何を作っても美味しい。お母さんが「こんなの食べたい」とイメージしたものを言えば、作ってしまう。
そんなおばあちゃん。最近病気を何度も繰り返して、変わってしまったと感じることがあった。好きだった料理や読書をしたがらない。時々感情的になってしまう。全く違う人になったみたいで怖くて寂しくて受け入れられなくて、おばあちゃん家への足も遠のいた。
本当は辛かったのだと思う。しんどかったのだと思う。何度も病気をしていていつも平気な顔をしていたけど、本当は我慢していたのだろう。
おばあちゃんとはたまに会ってお話しする程度になっていた時、私もすごく落ち込んでいた時期があった。何をやっても上手くいかなくて、憂鬱だった。
そんな時におばあちゃんから来た一通のLINE
「大好きだよ」
すごく嬉しくて、申し訳なくて涙が出た。おばあちゃんは変わっていない。おばあちゃんは今でも私に愛を持って接してくれている。
私も返した。
「大好きだよ。」
久しぶりにおばあちゃんに会いに行こうと思った。
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