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坐辺師友

2023/10/27

ずっと漢方・生薬辞典と睨めっこしていた1日だった。
そういえば、私は毎日ナツメを食べているんだった。生薬では大棗と呼ばれる。落ち着かせる効果があるとのこと。個人的には食べると便秘も改善しているように思える。おそらく食物繊維だろうか。他に生姜や菊花、ラベンダーなど花も生薬となる。さらには本来捨ててしまうミカンの皮さえも薬になる。漢方では、ミカンの皮を陳皮と呼ぶ。

生薬を作る電子家電があったら良いな〜と思いつつ、今後ミカンの皮は捨てずに使ってみようかなと思った。

他にも熱処理を加えるかどうかで有効成分に違いが出ることもある。具体的には、生姜と乾姜が特徴的である。熱を加えることによってショウガに含まれる有効成分の量が変化し、効能の違いを生み出すのだ。

己の周辺にあるもの全てが師であり友である、という北大路魯山人の生活の姿勢を表す。
生薬とは、まさしく生ける薬。私たちの身の回りにあるものと共生していることを思い知らされる。
身の回りのあらゆるところに発見があり、その先には科学が眠っている。問題は気づくか気づかないか。
なんでもない日常の中にどれだけの価値を見出せるか。

意識の密度が人生の密度。
その点、芸術の領域まで高めた茶道はまさしく「ケの美」である。
何事も極めれば〇道と呼べるのではないのか。
犬の散歩をするから、散歩道があっても良いかもしれない。犬の視点はかなり低い。そのため、私も時々犬と同じ視点になる。彼らが何を見て、嗅ぎ、感じているのか。共感は絶対ないが、想像することが楽しい。それにしてもうちの犬は食い意地が半端ない。満腹は来ないのか…?おかげさまでデブ道まっしぐら。

左右対称の美の他に、非対称の美も存在する。陰陽のように非対称のもの同士が補い合って、より完全な美を実現する。漢方では、この陰陽(虚実)が鍵となる。私たちはいつも何かで補い合っている。それは食事かもしれないし、愛情かもしれない。欲があるから、満たされる。この相反する属性が波のように表出するから、私たちは幸せだと感じられるのかもしれない。


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