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自分の体がSFの舞台

11月15日、有楽町駅すぐにあるSusHi Tech Squareの1階で開かれている展示会、「わたしのからだは心になる?」展に行ってきた。展示タイトルから「何だろう??」と思わせ、興味を引かせる。

わたしのからだは心になる?展 (tokyo.lg.jp)

猫やワームのような共存体が展示されていた。別の球状生命体もいて、それらが呼吸しているかのような印象を受けた。形状が異なることで人に与える印象が異なるな~と改めて再確認された。特に面白かったのは、最後に自分で形を考えて粘土で作る体験だった。


特徴的だったのが、上から吊らされている垂れ幕のキャッチコピーだ。単純な言葉遊びに見えるが、シンプルゆえにパワーワードだと感じさせる。このように言葉は思いがけない発想の転換を促進させる力を持っていると考える。

理想の身体を求める未来像を風刺的にかつビジュアルにも刺激的に伝えているメッセージ性の高い作品。

個人的にサイバーパンクが大好きなため、こういう「鉄鉄!」している世界観は好印象だ。

「盛り」を真剣に考察している点が大変興味深い。

目の盛り(顔)→シーンの盛り→ライフスタイルの盛り メディアやテクノロジーの進歩によって「盛り方」や盛る部位が変わることについて、とても新鮮な着眼点だと感じた。 これからも私たちは盛り続けるのだろうか…?加算はなく減算に変容していく可能性も考えられる。

【ぬけがらメトリ】という作品。 たまたま発見した事象を作品に昇華したものだ。こういう失敗だと思われていたことを成功に転換させる発想こそ、新しいコンセプト発見につながると考える。

ハイクオリティな作品ばかりで、様々な体験もすることができた。例えば、半分になった自分の体を動かすとどうなる?下半身だけだったら?手だけだったら?と自分の体を客観視することができた。ちなみにこの作品は鏡を用いて、自分の体をまるでロボットのようにコントロールする仕組みだ。さらに幽体離脱のような俯瞰視をテーマに扱った作品も展示されていた。

これがなんと入場無料。スタッフさんも丁寧に解説してくれた。とても満足。最近、入場無料で楽しむことができる展示会が増えてきたと思う。本当にありがたい。これからも新たなコンセプトやテーマを扱った作品に触れていきたい。

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