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【映画】エヴァが終わってしまった

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を見てまいりました。感想というほどじゃないんですが、見終わった感情の記録をここに残します。茫然記念。

映画を見た人のみ閲覧推奨。

ネタバレ注意!!!!!




そう、私は茫然としています。なぜならハッキリと「エヴァンゲリオンはここで終わりです」監督・庵野様に告げられてしまったから。

私がエヴァにハマったのは小学5年生の頃だったと思います。双子の姉と一緒に父から見せられました。父よ、小学生女子に見せる作品じゃないだろう。

ロボットアニメ見たの初めてだったと思うんですが、エヴァ初号機のデザインって本当にかっこいいですよね。夢中になりました。迫力あるバトル、そして小学生の私には理解し難い、鬱々とした感情。

私はあの頃から趣味が全く変わりませんね。ゲンドウを想うがゆえ暴走する赤木親子の女らしいドロドロとした感情にやみつきになり、リツコさんのことが大好きでした。今も大好きです。「デュラの波江さん」とか「とあるの麦野沈利」とかが推しなんですけど、思い返せばエヴァのリツコさんがこの趣味のきっかけですかね。

それと忘れちゃいけないのがトウジ。トウジ、すごくいいやつですよね。私大好きなんですよ。シンジ君に「俺を殴れ!これでチャラや!」と言った瞬間からずっと私の心に残っています。カラッとした奴です。そしてなんと、フォース・チルドレン。

......いや、違うって?いやいや、みんな忘れてないでしょ、彼がパイロットに選ばれてないのって新劇だけじゃん。なんで彼、れっきとしたパイロットなのにこんなにパイロットとしての影が薄いの!!!!

と言うわけでで彼がパイロットから外れたのがかなり悲しかったんですが、同時にめちゃくちゃホッとしたのも事実です。だって、アニメ版も漫画版もパイロットになった彼の結末は悲惨でしかありませんから。悲しいです。それでもパイロットという主題から外れちゃうのは寂しいんですよおおおおおこのヲタク心よ、伝われ。

閑話休題。

そんなこんなで昔からそこそこ好きだった私は20代も半ば近くなり最後のエヴァの映画を見に行きました。

エヴァンゲリオン!終わり!解散!

ずべてのエヴァよ!さようなら!!

と告げられ、茫然。まるでエヴァにかけられた魔法を解かれたよう。アニメ見てて現実のこと思い出させないで欲しいですよ...姉からも言われたんですが、エヴァはシンジ君が現実世界に帰っていく物語らしいですからね、仕方ないのか...

考察とかすれば確かにエヴァの世界のこと考えられますよ。でも、なんかあの世界を完結させてしまったことが寂しいんです。無理やり思い出に変えられたような感じがしました。寂しいです。しがみつかせてよ...

感情は置いといて、単純にストーリーについて書いていきます。

結論から言うと、映画の内容はとても面白かったです。

完結のさせ方は、すごくスッキリして爽快感すらありましたが正直あまり”好き”じゃありません。なんというか、エヴァにしては普通に終わっちゃったなって感じしません?だったらどういう終わり方思いつく?と聞かれても思いつかないんですが、う〜んエヴァはもっとどうしようもなくごちゃごちゃして終わってもいいんじゃないかなと思うんです、個人的には。新劇のEDは漫画版にも似てますしね。

まぁ、私はアニメ版の終わり方がそもそも結構好きでしたし、1番しっくりきてるのは旧劇ですもん...ほんっとどうしようもないですが。

でも新劇:||の、吹っ切れたシンジ君とても素敵でした。よくここまで頑張れましたね。シンジ君のことを見守ってくれたトウジとケンスケ、そして何よりもアスカ、レイのおかげです.........トウジーーーーー!!!!!

生きてた!!!!!!!

Qで死んだと思うじゃないですか!?!?ミスリードも甚だしいですよ。長年死んだと思っていたトウジが立派な、いい男に成長してるの見て震えました。いやいい男になりすぎじゃありません?医者って!!!委員長と無事結ばれたようで良かった...本当に良かった...

Qでトウジ死んだと思って、せっかくパイロットから外れたのに、トウジにいいこと一つもないじゃん。なんなのこの運命!!とか思ってたんですが本当に良かった。私、新劇好きです。まじ。トウジの幸せ願ってます。プラグスーツまた見たかった。あっ、本音が。

農村体験からのゆっくりシンジ君が心の傷を癒す描写はとても丁寧でしたね。シンジ君が心を癒すのと同時に、幸せを、居場所を、見つけるアヤナミ。良かったです。とても悲しい結末でしたけど。心の傷から立ち直ったシンジ君はとても強いです。

ミサトさん

その後、Qでは酷かったミサトさんとシンジ君が分かりあえたのに凄く安心しました。Qのミサトさん本当意味不明すぎましたもん。ミサトさんの最後ですが、一切シンジ君の名前は言わず実の息子に想いを馳せていたのは、ミサトさんの母親としての大切なシーンでもあり切ないシーンでしたね。シンジ君にとって必要なのは”母親”と言うことを強調する場面がいくつかありましたが、それは間違いなくミサトさんですから。もちろん綾波にもその側面はありますが。そんなミサトさんにとっての本当の心の息子にはなれなかったシンジ君。切ないです。でもこれでいいんでしょう。シンジ君のなかにお母さんはいるんですから。

アスカ

今回のアスカは大人でしたね。いつだってそうですけど、アスカの精神力の強さに何度救われたか分かりません。う〜んケンケン問題に私が納得したのかという点ですが、あの新劇の状況だと仕方がないとしか言えないですよね。14年たっているわけですから、あれでアスカがまだシンジ君のことを思っていたらそれこそアスカが可哀想すぎますよ。むしろ、シンジ君がいない間にケンスケという、大人の、支えてくれる人を見つけられたのは良かったですし、シンジへの思いが過去のものになるのは当然だと思いました。

まぁ、長年のエヴァファンとしてはは???に尽きるとは思うんですど。なんでよりにもよってケンスケやねんっていう。

まぁその気持ちは分かりますけど、私は満足してます。ケンスケがアスカの居場所。パンフとか見てないんですけど、ケンスケとアスカって恋愛なんですか?あんまり断定できる感じではなかったと思いますけど。

そして今回は、アスカとシンジ君が互いの思いをまっすぐ伝えあえているのがとても良いと思うんですよ。感動しました。過去になってしまったのは本当に切ないですけど、良かったです。

カヲルくん

今回、私はむしろこいつに一番納得いってない。なんやねん渚司令て。カヲルくんがあの場でいつの間にか梶さんに居場所みいだすのキャラ崩壊以外のなにものでもないでしょ。あれはおかしい。せめてアスカみたいに過程を描いてくれ。いや、描かんでもいいけど過程が確かにあったんだよって教えてくれ。それすらないからカヲルくんが迷走してるだけに見えるってば。空白の14年間か?それも空白の14年間になんかあったんか!!!!!わからんわ!!!

無理に碇シンジから離れる必要はないのでは?と思いました。キャラの根底ブレさせないでくださいな。

マリさん

マリさん、結局どういう人なのかはっきり見えないまま終わってしまったような気がするんですが、私の読解力不足でしょうか?う〜ん、彼女に関しては漫画を読み返す必要がありますね。忘れてしまいました。冬月さんとの会話シーン、カッコ良くて好きだった。

どうして、どうしてアスカとの関係をあんなに丁寧に描いていたのに、投げてしまったのだろう。それが悔やまれる。アスカとマリがED付近にてもう少し絡んでくれたら何か違ったと思うんですけど。

マリとシンジくんの最後のシーンは本当爽快感がありましたけど、思い返せば思い返すほどなんかもやりますね。なんでしょうかこの感情。なんか巷ではマリエンドとか言われてるらしいですが、マリとシンジはただのあの場から抜け出す相棒だっただけであり、マリエンドというほどか???と思いました。まぁ、確かにマリエンドと言えるんでしょうが。マリがいたからこそ、今回のこの綺麗なEDにたどり着けたんでしょうね。

リツコさん

Qの段階から私が納得いっていないのは、やっぱりリツコさんですかね。リツコさんがゲンドウを裏切るのってかなり解釈違いで苦しみました。リツコさんのゲンドウへの想い...結構エヴァ世界でキーになっていると思うんですが、新劇では描かないのですか..?描かないのはいいけどなかったことにしないで!その点、今回ゲンドウを撃った時に手が震えていたのは良かったですが、吐くぐらいして欲しかった。残念!

やはり私が好きなのはアニメと漫画のリツコさんですよ、、



キャラについて思うこと書いたので最後に全体的な感想書いて閉めます。

いろいろ文句書きましたが、凄くシナリオや展開面白かったですし、戦闘も迫力あって引き込まれました。アニメを思い出すような演出もあって、まさに今までのエヴァファンなら興奮するような作りになっていたんじゃないでしょうか?

それに、何よりもシンジくんです。彼、とても成長したと思います。シンジくん、強かったです。

まだエヴァ世界は続いて欲しかったですが、あんなに立派になったシンジくんとともに一旦幕を下ろすのは必然でしょう。

それに、最後の話でトウジ元気に生きてて良かった!

はぁ、喪失感半端ないですが、見て良かった、エヴァ好きで良かったと思えます。

現実に帰りましょう。

さようなら、エヴァンゲリオン。

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