外部環境分析のポイント(市場分析や市場規模の推定)
こんにちは。
事業計画策定や補助金支援でおなじみ、外部環境分析のお話です。
今日は市場調査や市場規模を推定する際のポイントを簡単にお話ししたいと思います。※本記事は二次情報の活用の仕方になります。
1.インターネット上にある情報を探す
本当にベタですが、「○○ 市場規模」「△△ 市場動向」「△△ アンケート」といったワードで調べます。
データ利用の際のポイントですが、複数の調査結果が該当したときは主張したい内容に最も適したデータを引用することでしょうか。また、調査結果が似ている場合は信憑性の高そうな方を選びます(調査元が信頼に足る組織か?調査サンプル数は十分かなど)。
2.関連する製品・サービスから市場規模・ニーズを推定
ニッチな製品・サービスや、過去に例のない製品・サービスを開発する際には調査結果がないこともあります。その際には、関連した製品・サービスから市場規模やニーズを調べます。
例)金属加工部品Aのニーズは?
その部品が使われる業界、分野の市場規模を調べます。
例えば、特定の業界や、最終完成品の販売額などです。
例)サービスBのニーズは?
サブスク市場が伸びているから、既存のサービスのノウハウを生かした新サービスを提供すれば伸びるのでは?
3.複数のデータを組み合わせて市場規模を推定する
複数のデータを組み合わせ、現実的な市場規模や自社で確保できるシェア率を算出することが多いです。
例)オフィス街でラーメン屋さんを営むCさんはどのくらいの売上を確保できる?
<使うデータの例>
・そのエリアの昼間人口数
・オフィス街の飲食店数、ラーメン店数(ライバルの数)
・オフィス街にいる人の外食ランチの利用頻度
・ラーメンを嗜好する人の割合(仮に80%とする)
・ラーメンを食べる頻度(仮に2週間に1回とする)
・お店のキャパシティ
・想定客単価、回転数
純粋な人口だけでなく、行動特性や嗜好(上記例の場合、外食の利用頻度やラーメンが好きな人の割合)、ライバルの数をふまえながら計算すると現実的な数値が導き出せます。
あとは、ニーズだけでなく、お店の余力も考慮しましょう。たとえば、お店が狭い、提供に時間がかかるなどといった要因があれば、売上の伸びにも限界があります。
4.Googleトレンドで傾向をつかむ
皆さん、Googleトレンドはご存知でしょうか?
キーワードに関連したトピックがどの位検索されているのかを調べる事ができます。
キーワードが検索されていればいるほど、ホットなトピックですね。
Googleトレンドの活用方法は以下の記事でも紹介されていましたので、ご確認ください。
5.説得力を増すための+αの情報を仕入れる
統計資料や調査資料以外にも使える資料は色々あります。
・企業のIR情報
・新聞記事
・雑誌やネットのインタビュー記事
たとえば、全国展開している企業のIR資料内に「○○の分野が伸びた」と書いてあれば、説得力ありそうですよね。ある分野のベンチャー企業が●億円の資金調達を行ったとなれば、その分野は期待ができそうだな~という見方ができます。
参考:市場調査に使えるデータ・サイト
日経テレコン
新聞・雑誌記事のデータベースサービスです。日経グループの情報が横断的に検索できます。有料サービスですが、楽天証券で口座開設すると無料で見れるらしいです。
矢野経済研究所
言わずと知れた市場調査を行う会社さんです。
いろいろなプレスリリースを公表されていらっしゃいます。
調査のチカラ
色々な調査結果がまとめられているサイトです。
カテゴリごとにまとめられているため、ディレクトリ検索もできます。
jSTATMAP
政府提供の地理情報システムサービスです。エリアを指定したうえで、各種統計データを調べる事ができます。
使い方はこちら
ほかにも色々あると思いますがこの辺で…。
無料の情報やネット中心の情報では限界もあると思います。
それなりの予算があり、かつ踏み込んだ調査をする必要があるのなら、マーケティングリサーチサービスなどを活用してもいいかもしれませんね。
それでは失礼いたします。
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