見出し画像

劇場版「呪術回線0」感想ー原作との比較を含むー 第一部(全第三部予定)

 今更かもしれませんが、劇場版『呪術廻戦 0』の感想をまとめてみました。書き始めたのは年末からで、先月の半ばくらいに大体書き上がっていたのですが、noteにアップするかはちょっと迷ってました。
 けれど、特級呪物並みの重い愛を込めまくったつもりなので、呪術廻戦が好きな人や気になっている人に読んでもらえたらと思い掲載してみました。
 ちなみに、かなり長くなったので三部構成にします。まずは序盤から憂太が里香ちゃんの呪いを解呪すると宣言するまで。

!注意書き!

・この感想には劇場版『呪術廻戦0』および原作『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』、週刊少年ジャンプにて連載中の『呪術廻戦』のネタバレが多く含まれております。ご注意ください。
・本文中の台詞は主に原作から抜粋。中には劇中のみの台詞もあり、記憶で書いているためご了承ください。
・わりと語り口が普段のnoteよりもオタクっぽくなっているので、苦手な方はブラウザバックしてください(あと書きづらいので丁寧語もやめてます)。

里香の起こした障害事件―憂太、呪術界に足を踏み入れる

 「来ちゃ駄目だ 里香ちゃん」「リカ?」

 夕方の雨が降る、薄暗い学校から。おそらく逢魔が時を意識しているのかな。最初は小雨だったが、里香ちゃんが同級生をロッカーに詰めた後は叩きつけるような雨に変わっていく。

「死のうとしました でも里香ちゃんに邪魔されました」「暗いね」

 普通は暗くなるでしょと思いつつ、次の年に訳の分からない事態に巻き込まれながら悲壮感のない子(虎杖悠仁)が来るんで安心してください五条先生。しかもあなたのウザいノリについてけるです稀有な存在ですよ。
 五条先生の生徒にそんな逸材が現れたことのほうが、千年現れなかった両面宿儺の器としてよりもレアなのでは?

「もう誰も傷つけたくありません だから外には出ません」「でも 一人は寂しいよ」

 五条先生のこの台詞、夏油が離反してから一人で最強になって、ずっと思っていたのかな。夏油が隣にいたときは、「二人で最強」と言ってたのにね。

憂太、呪術高専に入学・真希と初任務―春


 呪術高専入学初日、憂太が起床してから五条先生とともに教室に向かうまでの間が、日常的なシーンなのに壮大なBGMなのは、これから憂太が呪術師として歩む道の険しさを示唆しているようだった。ここ完全オリジナルだけど、物語の行間を埋めつつ原作から乖離しない演出で、こういう原作を生かしつつも原作だけではできない表現をしてくれるのってアニメの醍醐味だなーと実感します。
 歩いている1年ズ途中のカット、並びが変わっていた。真希さん中央だったのが、棘君が中央になっている。(原作は棘君中央)

「転校生を紹介しやす!!! テンション上げてみんな!!」(しーん)「…上げてよ」

 五条先生のやたらハイテンションな転校生の紹介。生徒全員にドライな対応されてちょっと寂しそうなのを見ていると、生徒で五条先生の独特のノリに合っているのって本当に悠仁君ぐらいなんだな…。
 教室の天井近くに「天上天下 唯我独尊」って張り出してるの3回目で気づいた。原作勢は「ウワァァァ!!(2期匂わせ!?)」と思ったはず。

ぞ ぞ ぞ ぞ ぞ!!!
(1年ズが里香ちゃんの気配に反応する)

 憂太が教室の床に足がついた瞬間に漂う呪力。ここで足から呪力が湧いてきているように描いた意味が後半になってわかる。


「あ“?」
 

 里香ちゃんの同級生への威嚇、「何じろじろと見てんだテメェ」感溢れてて好き。


「ここは呪いを祓うために呪いを学ぶ 東京都立呪術高等専門学校だ」
(事前に言ってよ!)(今教えたの!?)(メンゴ!!)

 ようやく呪術高専の説明をする五条先生。
 多分人を傷つけたことの罪悪感から意気消沈気味の憂太に、学校の説明するタイミングがつかめなかったのかなと思った。その反面、憂太の起こした事件が11月で、呪術高専入学が次年の4月だから、その間の約5か月、いくらでも言う機会あっただろうに…やっぱり単に忘れていたのか。本当にテキトーだなこの人…能力が高い人にありがちなマイペースさというか。
 と、いうか大変な事態になったにも関わらず、あっさりと呪術高専への編入を決めた悠仁の冷静さがあったから、五条先生も悠仁には妥当なタイミングで学校の説明ができたんだろうな。いや本来なら憂太くらいオドオドしちゃうの当然なんだけど…虎杖悠仁、適応力がカンストしとる…。

「里香と憂太は、大人になったら結婚するの」

 里香ちゃんが贈った箱に入った指輪、里香ちゃんの母親のものらしい。女性の指輪が高校生で入るんだから、憂太の指は細いんだろうな。身体も華奢だし。(真希さん曰く「モヤシ」)

 「約束だよ」

 里香ちゃんが事故に遭うシーン、原作より道の中央よりで亡くなっている。


「パンダ とまぁこんな感じ」(一番欲しい説明がなかった…)

 五条先生の適当すぎる生徒の紹介。伏黒くんが野薔薇ちゃんに2年生紹介したときの説明とほぼ同じで、思わぬところでこの師弟の似ている点を発見。


『闇より出でて闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え』

 五条先生の帳を下すシーンの唇があまりにもツヤツヤのプルプルでつい目がいってしまう。後日ラジオで他のキャラの唇にハイライトはほぼないけど、五条先生には入れていることが判明。


「そんじゃ くれぐれも 死なないように」「死って…先生!?」

 ひたすらオドオドしちゃう憂太。いきなり現場入りは誰でもビビるし、こういうところもシンジくんみ強い。改めて考えると、やはり乙骨憂太を演じるのは緒方恵美さん以外あり得なかったなぁと思う。


「覚えとけ 呪いってのはな 弱い奴ほどよく群れる」

 真希さん4回転半跳んだ?ってくらい回転しながら薙刀をふるう。真希さんの規格外の身体能力が生かされてて、序盤で既にカッコいい。
(だからさ、余計に思っちゃうんだよね。禪院家みたいな家じゃなくて一般家庭に産まれていたらオリンピックに出場して、呪術界に関わることもなく幸せになれたのかな…って。でも禪院家以外で産まれて、身体能力がズバ抜けてるかは定かじゃないけど)

「乙骨! お前マジで何しに来た! 呪術高専によ!!」

 後から気づいたが、それまで「転校生」呼びだった真希さんが、初めて憂太を名前で呼んだところ。 

「生きてていいって自信が欲しいんだ」

 このシーンで既に泣いてた。

「じゃあ祓え 呪いを祓って祓って祓いまくれ!   自信も他人もその後からついてくんだよ! 呪術高専はそういうところだ!!」
「里香ちゃん」「なぁに?」「力を貸して」

 真希さんが呪いで苦しみながらも、この言葉を憂太に伝えたことで、憂太が里香ちゃんを顕現させる。憂太が強くあろうとするきっかけをつくったのは真希さんなんだな。


 「凄まじいね これが特級過呪怨霊 折本里香の全容か」

 この後の五条先生の台詞、「女は怖いねぇ」⇒「怖いねぇ」に変更。男女差別になりかねないから変更されたのかな。まぁ言わせていただくと、「お前が言うな」の一言に尽きるんですが。

「りか きれいなのすきぃ もっとぉぉぉ!!!」

 呪霊の血が紫色のため、怨霊里香ちゃんが呪霊を蹂躙するシーンにエヴァのリスペクトを非常に感じた。初号機の覚醒したトラウマシーンを彷彿とさせる。あと台詞が「りか あか すきぃ」「あおっはっ どこっ???」から変更。血の色を紫にしたからからな。

「里香ちゃんが僕に呪いをかけたんじゃなくて 僕が里香ちゃんに呪いをかけたのかもしれません」 

 この台詞の前が憂太が里香ちゃんと初めて会った下り。この辺りは芥見先生の文章のみだったので、映像化されてとても嬉しい。

「これは持論だけどね 愛ほど歪んだ呪いはないよ」

 劇場化が決まったときに、真っ先に聞きたいと思っていた台詞を、中村さんの美声で聞けて生きていた甲斐があった…耳が幸せすぎる。

「僕は呪術高専で、里香ちゃんの呪いを解きます」

 ここから憂太の呪術師としての目標ができ、強くなるための理由が見つかる。

久しぶりに感想を読み返して①

 と、第一部はここまでにします。
 読み返すと叫びたくなるような誤字脱字があったのショック…あとまぁまぁ暑苦しくなっていますが、後半になるにつれてさらに激化します(笑)

 4DXを今週あたり観に行きたいと思っているので、この続きを全てアップしたら、その感想もあげれたらと思ってます。

 ちなみに本誌では、乙骨先輩がさらにカッコ良くなってるので、憂太推しの方は今週号をぜひご覧ください。
 それではまた明日。


















この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?