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『メンタル強め美女白川さん』1巻・感想

noteを始めて今日で7日目。ようやくあいさつ文でも言っていたテーマ、漫画の感想を書いていきたいと思います。栄えある第1作目はこちら!

『メンタル強め美女白川さん』です!今回取り上げるのは1巻で、白川さんが社内でちょっとハミられがちだった頃から、モチモチ肌の町田さん、新入社員の林檎ちゃん、ツンデレ姉御肌の梅本さんたちが「フルーツ4人娘」と言えるくらい交流を深めるまで。
最初梅本さんは白川さんに冷たい態度をとったり、町田さんは用紙へのコンプレックスから白川さんに壁を感じてうまく話せなかったりしていたのに、1巻の最後の方では4人で一緒に飲みに行くくらい仲良くなっていくので、その過程も読みどころなんです!

本作のあらすじ

見た目のことでヒソヒソ言われたり、上司から仕事で嫌味を言われたり…いやな気持になってしまうそうなことばかり。そんな社会のストレスを白川さんは「私の辞書にひがみという文字はない」「自分がされて嫌だったことは人にもしない」というように、自他を損なわずにしなやかに切り返すのが本作の魅力の一つ。中でも特に好きなエピソードをご紹介します。

episode16 町田さんの学生時代

白川さんと経理の町田さんの帰宅途中。町田さんは学生時代に男子に体型のことで言われたことにトラウマがあり、それを通り過ぎる男子高校生の会話で思い出してしまいます。
実は美人の白川さんも、容姿について他人から心無い言葉を言われることもあるとのこと。例えばナンパを断ったら「ブス」と言われたり、女性からも「大して可愛くないじゃん」「ぶりっ子メイク痛いー」とやっかみを受けたり。そんな経験に町田さんが「つらかったでしょう?」と聞くと、
「え だってそんな失礼な人間の美意識とか信用するに値しなくないですか?」
とけろっと返す白川さん。屈指の名シーンのひとつです。その言葉に町田さんは、学生時代に白川さんが近くにいたらどんなに救いになっただろう、と空想するのでした、というエピソード。

感想という名の持論 ~「信用するに値しない」となぜ言えるのか?~

本当にそうなんですよね。
ちょっと本作のエピソードからは離れてしまいますが、私がこの白川さんの言葉に感銘を受けたのは、容姿に対する発言に対してだけじゃないなって思ったのもあるんです。
相手を傷つけるようなことを言う人の言葉に縛られるのって、呪いに近いもので、例えばブラック企業で勤めて「この役立たず!」「お前は使い物にならない」と罵倒されたとして、たとえその職場から離れたとしても、ずっと「自分は役立たずなんだ」「社会のお荷物なんだ」と思い込んでしまうことがあります。
ですが、そもそも人に対して酷いことを言える人の価値観から出た言葉なんて、信じるだけ無駄ということを、白川さんの言葉が教えてくれました。

何かに価値を見出す人を、その価値がわからない人が損なうことなんてできない

ちょっと例えがうまく思いつきませんが…。
仮に人から信頼されてて、それに誠心誠意応える社員がいたとします。
さらにその社員と真逆で、人から信用されてない不誠実な上司がいたとして、その上司は信頼されている社員の人格を否定するようなこと言い、その場にいたあなたに「そう思うよね?」と同意を求めてきたとしましょう。
「何言ってるんだ この人?」と思うのではないでしょうか。
なんで職場で信用のない人間が、信用のある人を悪く言って、それに賛同してもらえると思っているのかと。正直、その上司は人から信頼されていないから社員に嫉妬して、見当違いのことを言っているようにしか聞こえません。それくらいお門違いなものなのです。
白川さんの「そんな失礼な人間の美意識(≒あらゆる価値観)とか信用するに値しなくないですか?」という言葉は、そんな意味合いも含んでいるのかなと思っています。

まとめ~あまり内容の紹介がなかった…

本作の魅力を伝えたかったのに、一つのエピソードの紹介&持論で終わってしまいました…この漫画は、特にストレス社会で働く女子を潤す、心の栄養剤みたいな素敵な作品なので、ぜひ他のエピソードも含めて読んでいただきたいと思います。本当好きな作品なので、また違う形で紹介するかもしれませんが、その時はもうちょっとおすすめエピソードや、白川さんのステキ語録を紹介できたらなぁと思います。
それではまた明日。

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