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SOX 指数(フィラデルフィア半導体株指数)について

半導体株指数のであるフィラデルフィア指数について調べたので、まとめておきます。

SOX 指数(フィラデルフィア半導体株指数)とは

SOX 指数は、フィラデルフィア半導体株指数(PHLX Semiconductor Sector Index)の通称、Nasdaq OMX PHLX(旧フィラデルフィア証券取引所)が算出・公表しています。

半導体の製造・流通・販売を手掛ける企業(NVIDIA、AMD、クアルコムなど30銘柄)の株式で構成される指数です。時価総額の大きい半導体関連企業上位30銘柄の時価総額加重平均方式で算出されています。(2009年12月18日までは単純平均株価方式で算出)

1993年12月1日を基準値100(当初200だったが1995年に1/2に分割。)として算出されています。半導体関連の代表的な指数とされており、米国はもちろん、日本の半導体関連株にも大きな影響を与える指数です。

SOX指数の構成銘柄とウェイト

構成銘柄とウェイトは下表のようになっています。(出所:NASDAQ、2020年8月6日時点)上位3銘柄は、クアルコム、エヌビディア、ブロードコムで、ラムリサーチまでの上位8銘柄で全体の半分を占めています。少し古いデータなので、執筆時点の2020年10月の実態とは異なっているかもしれません。

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チャートトレンド

SOX指数の長期チャート(出所:TradingView)です。わかりにくいですが、じっくり見ると、半導体サイクルを反映して、上げ下げを1~3年ぐらいの短い周期で繰り返しているのがわかります。直近の指数は2200超で、23年間でおよそ22倍に成長していることがわかります。

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長期チャートのSOX(水色)、S&P500(赤)、NASDAQとの比較(出所:TradingView)です。長期で見ると、SOXの変動幅は、NASDAQよりも小さいですね。

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過去5年の同様のチャートです。過去5年でみると、SOXが最も変動幅が大きく、3.6倍になっています。半導体株は値動きが大きいと言われる理由がよくわかります。

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まとめ

・SOX指数は半導体を手掛ける企業の株式で構成される代表的な指数
・上位3銘柄は、クアルコム、エヌビディア、ブロードコムで、ラムリサーチまでの上位8銘柄で全体の半分を占める
・1993年から約22倍に成長、直近5年で3.6倍に

今後は、半導体市場予測や半導体サイクルとの関係の分析を書いていきたいと思います。

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